愛にくちづけ』(あいにくちづけ)は、ニッポン放送1983年10月15日から1985年3月31日まで、松田聖子パーソナリティを務めたラジオ番組である。

松田聖子 愛にくちづけ
ジャンル バラエティ
放送方式 録音
放送期間 1983年10月15日 - 1985年3月31日
放送時間 土曜日 21:00 - 21:30
→日曜日 24:05 - 25:00
放送局 ニッポン放送
(ネット局については、#ネット局の節を参照)
制作 ニッポン放送
ネットワーク NRN系列
パーソナリティ 松田聖子
テーマ曲 「小さなラブソング」
テンプレートを表示

概要

編集

1983年3月まで放送されていた「SONY Night Square松田聖子 夢で逢えたら」以来半年ぶりに始まった、ニッポン放送でのレギュラー番組となる。

一般のラジオ番組と同様、リスナーから投稿されたハガキを番組内で読んで紹介し、それに対してコメントを語ったり、放送当時の松田聖子自身の近況を話したりする普通のトーク番組である。

当初は土曜日の夜21:00からの30分枠であったが、1984年(昭和59年)4月からは日曜日深夜の24:00からの1時間枠に変更された。

  • オープニングテーマ:「小さなラブソング」
  • エンディングテーマ:「水色の朝」(カラベリ・グランド・オーケストラ)

放送内容

編集

サバサバした軽いトークは、当時テレビ番組出演時の素振りから「ブリッ子」と形容されていたものとは全く異なる印象を受けるもので、最終回で放送されたフェアウェルパーティーの中では、出席していたリスナーから「テレビではどうして本性を出さないのですか?」と質問されたほどである。

録音番組であり、急病や海外ロケの場合は、何話分も録音してあったため、読者からのハガキがほとんど読まれない時があった。

オープニング

編集

第一声で、後述のゲストトークでゲストが聖子を例えた言葉を言い、その後番組タイトルを言う。音楽が流れている間、季節の話題などを話す。

ハガキ紹介

編集

リスナーからのハガキを読み、それについての話題。そこから自身のエピソードや近況のトーク。レコーディングの状況や家庭での出来事など、自身のプライベートが本音で聴けた。

ゲストトーク

編集

基本的には毎回放送されていたコーナーであるが、特にコーナー名はつけられていなかった。基本的には録音であったが、スタジオにゲストがやってきたことも何度かあった(戸川純など)。

最初の1分程度で「松田聖子を例えると何になるか」という話題。それに対する松田聖子の感想を述べた後に、だいたい3分くらいゲストの会話があって、また松田聖子の感想が述べられる。

ゲストが例えたものの中には突拍子もないものもあり、明石家さんまは「布団のシーツ」、長渕剛は「南極1号」であった。最後のゲストは神田正輝で「風見鶏」。

最終回のフェアウェルパーティーでは、出席者から「松田聖子を例えると何になるか」を募っていた。

【コメントゲスト/スタジオゲスト】Q:「松田聖子を例えると何になるか」回答

小さなファンタジー

編集

日曜日の深夜に移動してから設けられたコーナー。

  • キャッチコピー当てクイズや一人ミニドラマが多かった。
  • 子供用のピアノで「赤いスイートピー」の弾き語りを行なった。
  • ガラスコップに少しずつ量を変えて水を入れ、鉄琴代わりにして「きらきら星」を演奏した。
  • 季節的な話題の内容になることも多く、例えば秋には「読書の秋」にちなんで、小説の冒頭の部分から題名を当てる、というようなクイズもあった。
  • 番組の中で話した内容について何を言ったか答えるといったクイズもあった。開始前に「自分のいったことを忘れるはずがないよ」と言っていたが、実際には5問題のうち2問は不正解だった。
  • 自分の曲でイントロ当てなどのクイズもあったが、やはり全問正解は出来なかった。
  • 体力測定をした際に、肺活量を測定したが、事前に「まあ歌手ですから、これはあるでしょう」と言っていたにもかかわらず、1500ccしかなかった。さすがにこの結果には本人が一番驚いていた(ただし、歌唱力と肺活量は必ずしも密接な関係にはない)。ちなみに握力は20kgであった。

ひとこと質問箱

編集

毎回エンディングテーマの際に、リスナーからの質問に答えるコーナー。このコーナーについては、最終回以外は毎回続いた。「デートの日の下着はどうしますか?」というような質問が多かった。

エンディング

編集

番組の締めに「愛に口づけ。今夜は○○○(毎回違う内容)にそっとくちづけ」と言う。

ネット局

編集

※55分放送になった1984年4月より後も、ネット局では55分フルバージョンと30分の短縮版の両方が混在していた。

  • 青森放送 - 日曜 21:30 - 22:00(1983年10月 - 1984年3月)→ 日曜 23:00 - 23:55(1984年4月 - 1985年3月)
  • 秋田放送 - 土曜 24:05 - 25:00(1:00)(1984年4月 - 1985年3月)
  • 山形放送 - 土曜 21:00 - 21:30(1983年10月 - 1984年3月)→ 日曜 23:30 - 24:00(1984年4月 - 1985年3月)
  • 信越放送 - 日曜 21:05 - 22:00(1984年10月 - 1985年3月)
  • 東海ラジオ放送 - 火曜 20:30 - 21:00(1983年10月 - 1984年3月)→ 日曜 10:30 - 11:00(1984年7月 - 9月)→ 木曜 20:30 - 21:00(1984年10月 - 1985年3月)
    • (※1984年4月 - 6月の間はネット放送中断)
  • 北陸放送 - 月曜 20:30 - 21:00(1984年4月 - 9月)→ 日曜 22:00 - 22:30(1984年10月 - 1985年3月)
  • ラジオ大阪 - 日曜 20:30 - 21:00(1983年10月 - 1984年3月)→ 日曜 23:30 - 24:00(1984年4月 - 9月)→ 日曜 21:30 - 22:00(1984年10月 - 1985年3月)
  • 山陰放送 - 火曜 19:00 - 19:30(1983年10月 - 1984年3月)/日曜 21:00 - 21:30(ネット再開、1984年10月 - 1985年3月)
  • 中国放送 - 火曜 21:00 - 21:30(1983年10月 - 1984年3月)→ 日曜 15:00 - 15:30(1984年4月 - 1985年3月)
  • 山口放送 - 土曜深夜 25:00 - 25:55(日曜 1:00 - 1:55、1984年10月 - 1985年3月)
  • 南海放送 - 日曜 22:00 - 22:30(1984年4月 - 1985年3月)
  • 高知放送 - 日曜 23:05 - 23:35(1984年4月 - 1985年3月)
  • KBCラジオ - 土曜 21:00 - 21:30(1983年10月 - 1984年3月)→ 月曜 21:00 - 21:30(1984年4月 - 9月)→ 土曜 21:00 - 21:30(1984年10月 - 1985年3月)
  • 長崎放送 - 土曜 23:00 - 23:30(1983年10月 - 1984年3月)→ 日曜 24:00 - 24:55(1984年4月 - 1985年3月)
  • 南日本放送 - 日曜 22:00 - 22:30(1984年4月 - 1985年3月)

書籍

編集

番組内でのトークを集めた本が発売されていた。

  • 「松田聖子・愛にくちづけ 22歳のプレリュード」ニッポン放送出版 1984年(昭和59年)3月(ISBN:4-947609-12-5)
ニッポン放送 土曜 21:00 - 21:30枠(ナイターオフ枠)
(1983年10月15日 - 1984年3月)
前番組 番組名 次番組
1982年度
ジュリープラスα
夜はライバル
1983年度
松田聖子
愛にくちづけ
1984年度
危険!チェッカーズ
ニッポン放送 日曜日 24:05 - 25:00枠
(1984年4月 - 1985年3月31日)
はた金次郎
オールナイトニッポン 電話リクエスト
(24:05 - 25:30)
松田聖子
愛にくちづけ