志摩市歴史民俗資料館
志摩市歴史民俗資料館(しましれきしみんぞくしりょうかん[2])は三重県志摩市にある郷土史博物館。
志摩市歴史民俗資料館 Shima City Museum of History and Folklore | |
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施設情報 | |
正式名称 | 志摩市歴史民俗資料館 |
前身 |
志摩市立磯部郷土資料館 磯部町立郷土資料館 磯部町立図書館 志摩市立磯部図書館 |
館長 | 崎川由美子[1] |
事業主体 | 志摩市 |
管理運営 | 志摩市教育委員会 |
開館 |
2012年(平成22年)7月24日 1960年(昭和35年)4月1日(磯部町立図書館として) |
所在地 |
〒517-0214 三重県志摩市磯部町迫間878-9 |
位置 | 北緯34度22分31.8秒 東経136度47分49.1秒 / 北緯34.375500度 東経136.796972度座標: 北緯34度22分31.8秒 東経136度47分49.1秒 / 北緯34.375500度 東経136.796972度 |
外部リンク | 志摩市歴史民俗資料館 |
プロジェクト:GLAM |
ここでは建物を共有する志摩市役所磯部支所・志摩市磯部生涯学習センター・志摩市立図書館磯部図書室、前身の志摩市立磯部郷土資料館についても記述する。
概要
編集歴史民俗資料館・磯部図書室・磯部生涯学習センター・志摩市役所磯部支所の4つの機能が1つの建物の中に納まっている。建物は市町村合併前の磯部町が役場新庁舎として建設を開始し、合併後の2005年(平成17年)2月22日に竣工した[3]。
歴史民俗資料館
編集建物1階北側(1階正面玄関より向かって左側)に設置。
「志摩の暮らしや文化を保存し、宝物を展示することによって、市民共有の財産として、後世に伝える」ことを目的とする[4]。あけぼの(考古資料)、まつり(民俗文化財)、くらし(民具など)、生業(仕事[要曖昧さ回避])、回想法(昭和の暮らし)の5つのコーナーからなる[5]。
開館記念イベントとして、三重県立博物館の移動展示会「海の恵みとにぎわい〜英虞湾と熊野灘から」が行われ[5]、「海を支える森」、「英虞湾の干潟の自然」、「エビ網漁のにぎわい」、「熊野灘にすむクジラたち」の4章に分けて展示された[4]。
2016年3月2日、当館所蔵品(一部は迫塩収蔵庫で保管)のうち3,828点が「志摩半島の生産用具及び関連資料」として日本国の登録有形民俗文化財に登録を受けた[6]。登録された生産用具の多くは志摩民俗資料館から引き継いだ農耕・漁労に関する生産用具であり、賢島にあった国立真珠研究所(増養殖研究所の前身の1機関)から引き受けた資料をも含んでいる[6]。
磯部図書室
編集建物1階南側(1階正面玄関より向かって右側)に設置。
- 蔵書数:14,056冊(平成7年度)→30,832冊(平成18年度)→31,968冊(2008年3月31日現在)
- 貸出冊数:16,288冊(平成20年度)
- 施設概要:一般開架室、事務室、書庫、文庫コーナー
- 利用方法・条件:志摩市立図書館#利用案内を参照。
磯部生涯学習センター
編集建物2階北側(歴史民俗資料館の真上)に設置。2005年(平成17年)2月22日に竣工し、同年3月3日にジャズボーカルグループ「BREEZE」(メンバーの小菅けいこが志摩市磯部町出身)を迎えて開館記念コンサートが開かれた[3]。
- 施設概要:多目的ホール(400人収容)、控え室、和室、実習室
志摩市役所磯部支所
編集建物2階南側(磯部図書室の真上)に設置。
- 設置係:地域振興係(総務・税務収納・地域振興)、市民サービス係(住民窓口)、志摩市教育委員会磯部分室
文化財
編集三重県指定文化財
編集志摩市指定文化財
編集- 有形文化財
- 有形民俗文化財
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埴製枕
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鹿角装大刀
-
塚原古墳出土品
画文帯環状乳神獣鏡は志摩市指定文化財。
沿革
編集- 1914年(大正3年)10月31日 - 度会郡神原村立第二簡易図書館が成基尋常高等小学校に設置される。蔵書数:235冊、閲覧人数:496人(昭和12年度)。
- 1924年(大正13年)
- 1957年(昭和32年)6月 - 磯部公民館に図書室を設置。
- 1960年(昭和35年)4月1日 - 戦前までの3館を統合し図書館法に基づく磯部町立図書館を設置。町立の図書館としては三重県下初。図書は3館から集め、蔵書数は約2,700冊であった。
- 1989年(平成元年)5月12日 - 図書館改築工事が完了、郷土資料館を併設。
- 2004年(平成16年)10月1日 - 平成の大合併による志摩市誕生により、志摩市立磯部図書館及び志摩市立磯部郷土資料館に改称。
- 2010年(平成22年)4月1日 - 志摩市立磯部図書館が磯部図書室に降格。
- 2012年(平成22年)7月24日 - 磯部郷土資料館を改組、発展させて志摩市歴史民俗博物館が開館[5]。これに合わせて、志摩市立阿児資料館が閉館[8]。
- 2016年(平成28年)3月2日、歴史民俗資料館の所蔵品のうち、3,828点が「志摩半島の生産用具及び関連資料」として日本国の登録有形民俗文化財に登録を受ける[6]。
旧磯部郷土資料館
編集1957年(昭和31年)9月22日に移転した磯部町役場跡地に設置されていた。磯部町の歴史・民俗・地理に関するものが展示されており、国の重要無形民俗文化財に指定されている磯部の御神田に関する展示が詳しかった。東側の1区画は企画展示コーナーになっており、様々な企画展示がなされていた。通常は資料保護のため消灯[9]しており、見学時は1階の事務室に申し出ると電気をつけてくれた。
周辺
編集三重交通磯部バスセンターより徒歩約10分[12]、近鉄志摩線志摩磯部駅より徒歩約15分のところにある[12]。
- 佐美長神社
- 鳥羽志勢広域連合事務所
- 志摩市立磯部幼保園・磯部小学校・磯部中学校
- 三重県立志摩高等学校
関連項目
編集脚注
編集- ^ 丸山崇志「ダウン症の人の絵添えて 各地のおひなさま展 志摩」2014年2月19日付朝刊、伊勢志摩版14ページ
- ^ 三重県環境生活部文化振興課"三重県内の博物館・資料館/志摩市歴史民俗資料館"(2013年2月26日閲覧。)
- ^ a b 志摩市企画広報課 編(2005):10ページ
- ^ a b 西城利夫「ふるさと再発見 志摩市歴史民俗資料館と志摩国 自然と人の暮らしを紹介」中日新聞2012年8月18日付朝刊、伊勢志摩版16ページ
- ^ a b c 林一茂 (2012年7月25日). “志摩市歴史民俗資料館:開館 考古など5コーナー 海の恵みテーマ、きょうから企画展/三重”. 毎日新聞. 2016年8月16日閲覧。 “ウェブ魚拓による2012年8月16日時点のアーカイブページ。”
- ^ a b c “「志摩半島の生産用具及び関連資料」が国の登録有形民俗文化財に登録されました”. 志摩市教育委員会事務局生涯学習スポーツ課 (2016年3月). 2016年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 志摩市の文化財(志摩市ホームページ)。
- ^ 志摩市教育委員会 編(2016):1ページ
- ^ 現地の掲示による。
- ^ 志摩市"第5章 教育・文化の志"(2010年11月24日閲覧。)
- ^ 現地壁面の記載による。
- ^ a b “施設案内”. 志摩市立図書館. 2016年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月16日閲覧。
参考文献
編集- 磯部町史編纂委員会 編『磯部町史 下巻』磯部町、平成9年9月1日、1340p. 全国書誌番号:98051728
- 志摩市教育委員会 編『おじょか古墳(志島古墳群11号墳)発掘調査報告』志摩市埋蔵文化財調査報告4、志摩市教育委員会、2016年3月28日、36p. 全国書誌番号:22718632
- 志摩市企画広報課 編『広報しま 平成17年4月号』Vol.7、志摩市企画広報課、20p.
- 三重県政策部統計室分析・情報グループ三重の統計 みえDataBox/17 教育・文化・宗教(平成21年刊三重県統計書)
外部リンク
編集- 志摩市歴史民俗資料館 - 志摩市
- 志摩市立図書館 公式サイト
- 志摩市歴史民俗資料館 - 伊勢志摩きらり千選(財団法人伊勢志摩国立公園協会)