後藤禎祐
後藤 禎祐(ごとう ていゆう、1953年 - [1])は、日本のプロダクトデザイナー。
2009年に株式会社テイユウゴトウ(Teiyu Goto, Inc.)を設立、代表取締役社長を務める[2][3]。京都市出身。
概要・来歴
編集1977年に金沢美術工芸大学産業美術学科(工業デザイン専攻)を卒業後、そのままソニー株式会社に入社[2]。これまでに工業製品などのデザインをいくつも手がけており、内閣総理大臣賞やグッドデザイン賞などの受賞歴がある[2][4][注 1]。
1994年〜2006年にかけては、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が発売した家庭用ゲーム機「PlayStation」シリーズ(初代PS〜PS3までの据置型機)の本体および周辺機器(コントローラなど)のデザインを手がけている[2][3][7][8]。また、ソニーのパソコンブランドとして1996年に「VAIO」のネーミングおよびロゴデザインを手がけ[注 2]、さらに翌1997年には「VAIO Note 505」(PCG-505)の本体および周辺機器のデザインも手がけている[2][3]。なお、VAIOの“VA”は正弦波(アナログ)を、“IO”は2進法の 1 と 0 (デジタル)を表現しており、「アナログとデジタルの融合」がコンセプトとなっている[9]。
2009年、ソニーを退社後に独立し個人デザイン事務所「株式会社テイユウゴトウ」を設立、以降同社の代表取締役社長を務めている[2][3]。
これまでに手がけた主なデザイン
編集- VAIOシリーズ関連
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VAIOのロゴデザイン (1996)
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VAIO Note 505の本体および周辺機器のデザイン、画像は同氏が手がけた「Vaio 505GX」 (1998) [4]
- PlayStationシリーズ関連
ゲーム機本体だけでなく、コントローラなど周辺機器のデザインも手がけている。
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PS one (2000) のデザイン
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PlayStation 2 (2000) およびその薄型機 (2004) のデザイン
脚注
編集注釈
編集- ^ PlayStationシリーズでは、全てのデザインでグッドデザイン賞を受賞している[5][6]。
- ^ VAIOの一号機であるデスクトップPC「バイオマイクロタワーPCV-T700MR」は日本では1997年7月に登場しているが、アメリカでは前年の1996年に先行発売されている。
出典
編集- ^ About Me(Teiyu Goto, Inc. - 2014年3月19日閲覧)
- ^ a b c d e f あの人に聞く!ここだけの話 第9回:後藤禎祐 氏(株式会社ラルクス - 2014年3月19日閲覧)
- ^ a b c d e もの作り手触りにこだわる:ソニーの「プレステ」「VAIO」をデザインした 後藤禎祐さん(57)(読売新聞 石川エリア:アートを拓く(9) 2011年1月13日付 - 2014年3月19日閲覧)
- ^ a b 1998年度グッドデザイン賞:パーソナルコンピューター「バイオノート505 PCG-505GX/64」(Good Design Award - 2014年3月19日閲覧)
- ^ 1987年から1996年の時代背景とグッドデザイン賞 バブルから一転 新しい価値の時代(時代とデザイン:極める - どらく / 朝日新聞 - 2014年3月19日閲覧)
- ^ グッドデザイン賞検索「PlayStation」(Good Design Award - 2014年3月19日閲覧)
- ^ a b PlayStationのデザイン(パラボラゲームス 2013年2月19日付 - 2014年3月19日閲覧)
- ^ a b PSコントローラ◯×□△ボタン誕生にまつわる話(ギズモード・ジャパン 2010年8月28日付 - 2014年3月19日閲覧)
- ^ ロゴに隠されたメッセージ(テクブロ 2012年1月27日付 - 2014年3月19日閲覧)