後藤洋
後藤 洋(ごとう よう、1958年 - )は、日本の作曲家、編曲家、音楽評論家。主として吹奏楽の分野で活動している。
後藤 洋 | |
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生誕 |
日本 秋田県大仙市 1958年(65 - 66歳) |
学歴 |
山形大学教育学部特設音楽科 東京音楽大学大学院 ノース・テキサス大学大学院 |
ジャンル | 吹奏楽、現代音楽 |
職業 | 作曲家 |
人物・来歴
編集1958年、秋田県生まれ。秋田県立横手高等学校在学中に作曲した「即興曲」が、1976年度全日本吹奏楽コンクール課題曲として採用された。その後山形大学教育学部特設音楽科卒業、東京音楽大学研究科(大学院)修了、ノース・テキサス大学大学院修士課程(作曲および音楽教育)修了。作曲をシンディ・マクティー、池辺晋一郎、金田成就に師事。
2001年以来アメリカに本拠を置き、吹奏楽と音楽教育の分野を中心に作曲・編曲家、音楽評論家、研究家として活躍。吹奏楽の分野では、今日国際的に評価を得ている日本人作曲家のひとりであり、その作品はアメリカとヨーロッパ諸国で注目を集めている。海外で出版される吹奏楽作品の紹介、また音楽教育としての吹奏楽の研究においても、日本における第一人者。
2009年、ファンタズマ・ルナーレ 〜月光の中の幻影で、第42回下谷奨励賞佳作。 2011年、ウインドアンサンブルのための《ソングズ》により、世界で最も権威ある吹奏楽のための作曲賞のひとつであるABA(アメリカ吹奏楽指導者協会)スーザ/オストワルド賞を受賞。また現場の実情に即した幅広いクリニック活動とレパートリー研究の功績により、2000年度吹奏楽アカデミー賞(研究部門)を受賞している。さらにミッドウェスト・クリニック(2006年および2010年、シカゴ)、世界吹奏楽協会(WASBE)世界大会(2009年、シンシナティ)等、多くの国際的な講習会で講師を務め、いずれも高い評価を得ている。
日本バンドクリニック委員会委員、日本管打・吹奏楽学会理事、21世紀の吹奏楽“響宴”実行委員、全米音楽教育者協会(MENC)会員。昭和音楽大学教授。
主な作品
編集吹奏楽曲
編集- 即興曲(1976年度全日本吹奏楽コンクール課題曲A)
- カドリーユ(1983年度全日本吹奏楽コンクール課題曲C)
- WINGS(第2回「響宴」参加[1][2])
- 輝く日への前奏曲
- 風の詩
- 行進曲「WINGS OF WINDS〔風の翼〕」(秋田県吹奏楽連盟委嘱作品)
- 彼方の祝祭(大阪市市制120周年記念大阪市音楽団委嘱作品)
- マーチ「緑の風」
- ラクリメ、または涙(第9回「響宴」委嘱作品[3][2])
- ルクス・エテルナ(山形県立米沢興譲館高等学校吹奏楽研究クラブ委嘱作品、第1回「響宴」参加[4][5][2])
- ダンシングインエアー
- DANCING in RAIN
- A Happy Ending(第20回昭和ウィンドシンフォニー定期演奏会記念作品)
- Step by Step(順次進行によるコラール)
- フェスティバル組曲(第5回「響宴」参加[6][7][2])
- クラリタス シンフォニック・バンドのための断章(中央大学学友会文化連盟音楽研究会吹奏楽部委嘱作品、第7回「響宴」参加[8][9][2])
- 呼び声は空の彼方より(第11回「響宴」参加[10][2])
- ファンタズマ・ルナーレ:月光の中の幻影(ベートーヴェン作曲、ピアノ・ソナタ嬰へ短調作品27-2による幻想曲)(金沢市立工業高等学校吹奏楽部委嘱作品、第12回「響宴」下谷奨励賞 佳作[11][12][2])
- ウインド・アンサンブルのための《シャドー・ソング》(第19回「響宴」スクールバンド・プロジェクト委嘱作品[13][14][2])
独奏曲
編集- A rainy perspective(vibraphone独奏)
- Valse Excentrique(marimba独奏)
- ティンパニソロのための哀歌(ティンパニー独奏)
校歌
編集編曲
編集括弧内は作曲者。
クラシック音楽
編集- くるみ割り人形(チャイコフスキー)
- 三角帽子(ファリャ)
- 蝶々夫人(プッチーニ)
- ツィゴイネルワイゼン(サラサーテ)
- トゥーランドット(プッチーニ)
- 動物の謝肉祭(サン=サーンス)
- ドリー(フォーレ)
- フニクリ・フニクラ狂詩曲(デンツァ)
- ルーマニア民族舞曲(バルトーク)
- 横浜市歌 マルチ編成版 吹奏楽版(南能衛)
ポピュラー音楽
編集映画音楽など
編集- 劇音楽「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」(渡辺俊幸)
- 映画音楽「となりのトトロ」(久石譲)
- 映画音楽「ハウルの動く城」(久石譲)
- ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」メドレー(ジェリー・ボック)
脚注
編集- ^ “【終了しました】第2回“響宴””. 21世紀の吹奏楽“響宴” (1999年2月11日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “作曲家名:か行”. 21世紀の吹奏楽“響宴” (2023年3月5日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “【終了しました】第9回“響宴””. 21世紀の吹奏楽“響宴” (2006年3月5日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “【終了しました】第1回“響宴””. 21世紀の吹奏楽“響宴” (1998年3月8日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “ルクス・エテルナ/後藤 洋《吹奏楽ライセンス楽譜》ブレーン・ミュージック|Lux Aeterna / Yo Goto”. ブレーン (企業)株式会社. 2023年12月3日閲覧。
- ^ “【終了しました】第5回“響宴””. 21世紀の吹奏楽“響宴” (2002年3月10日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “フェスティバル組曲(1.パレード 2.セレモニー 3.フィエスタ)/後藤 洋《吹奏楽ライセンス楽譜》ブレーン・ミュージック|Festival Suite / Yo Goto”. ブレーン株式会社. 2023年12月3日閲覧。
- ^ “【終了しました】第7回“響宴””. 21世紀の吹奏楽“響宴” (2004年3月14日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “クラリタス シンフォニック・バンドのための断章/後藤 洋《吹奏楽ライセンス楽譜》ブレーン・ミュージック|CLARITAS A Movement for Symphonic Band / Yo Goto”. ブレーン株式会社. 2023年12月3日閲覧。
- ^ “【終了しました】第11回“響宴””. 21世紀の吹奏楽“響宴” (2008年3月9日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “【終了しました】第12回“響宴””. 21世紀の吹奏楽“響宴” (2009年3月15日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “ファンタズマ・ルナーレ:月光の中の幻影(ベートーヴェン作曲、ピアノ・ソナタ嬰へ短調作品27-2による幻想曲)/後藤 洋《吹奏楽ライセンス楽譜》ブレーン・ミュージック|FANTASMA LUNARE A Fantasy for Symphonic Band on Beethoven's Piano Sonata op.27-2 / Yo Goto”. ブレーン株式会社. 2023年12月3日閲覧。
- ^ “【終了しました】第19回“響宴””. 21世紀の吹奏楽“響宴” (2016年3月13日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “ウインド・アンサンブルのための シャドー・ソング/後藤 洋《吹奏楽販売楽譜》ブレーン・ミュージック|Shadow Song for Wind Ensemble / Yo Goto”. ブレーン株式会社. 2023年12月3日閲覧。
- ^ 学校基本情報>校歌 - 平賀小学校。2020年4月16日閲覧。
関連項目
編集- 吹奏楽
- 吹奏楽曲
- 全日本吹奏楽コンクール
- 全日本吹奏楽コンクール課題曲一覧
- 第1回-第40回全日本吹奏楽コンクール課題曲一覧
- ニュー・サウンズ・イン・ブラス
- 飯森範親 - 「彼方の祝祭」初演の指揮を担当。
- 佐藤俊介 (吹奏楽作曲家) - 後藤と同じく、高校(茨城県立水戸第一高等学校)在学中に作曲した楽曲が全日本吹奏楽コンクール課題曲に採用されている。
- 糸谷良 - 後藤と同じく、高校(香川県立高松高等学校)在学中に作曲した楽曲が全日本吹奏楽コンクール課題曲に採用されている。