後眼人
後眼人(こうがんじん)は中国に伝わる伝説上の人種である。後眼国という国に住んでいるとされる。
概説
編集類書である王圻『三才図会』では、後眼人たち後頭部に目があり、結束力は韃靼(だったん)の人々に似ていると記されている。日本の『和漢三才図会』や奈良絵本『異国物語』などでもそれにそった解説がつけられている。奈良絵本『異国物語』では、むかし良阿[1]のひとがこの国の人々(後眼人)を目撃してとても驚いた、という内容が解説文に出て来る。
『三才図会』、『和漢三才図会』、『異国物語』などに描かれている後眼人の絵は、いずれも後頭部にある目は一つ、弓矢を手に持った姿で描かれている。
後眼人の登場する作品
編集脚注
編集- ^ 『和漢三才図会』の説明文では、後眼人を見ておどろいた人は「五郎河の人」とある。注では五郎河は五郎水(中国陝西省)かと示されている。
- ^ 永田生慈監修解説 『北斎漫画』1 岩崎美術社 1986年 ISBN 4-7534-1251-2、153頁
- ^ 稲垣進一,悳俊彦 編著『国芳の狂画』東京書籍 ISBN 4-487-75272-8、68-69頁
参考文献
編集関連項目
編集- 後眼 日本の妖怪。