彦根市民の歌
「彦根市民の歌」(ひこねしみんのうた)は、日本の滋賀県彦根市が制定した市民歌である。作詞・奥山平吉、作曲・川澄健一。
彦根市民の歌 | |
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作詞 | 奥山平吉 |
作曲 | 川澄健一 |
採用時期 | 1957年11月3日[1] |
言語 | 日本語 |
解説
編集彦根市では1937年(昭和12年)の市制施行を記念して同年4月に「彦根市歌」(作詞:稲葉小三郎、作曲:多田操)を制定しており、昭和13年版の市勢要覧に歌詞と楽譜が掲載されていた[2]。しかし、この初代市歌は戦前・戦中に制定された自治体歌の多くの例に漏れず、終戦を境に演奏実態が無くなったとみられる。
そのため、1957年(昭和32年)に市制20周年を記念して新たに「彦根市民の歌」が制定されることになり、歌詞の懸賞募集を行った。応募総数は193篇にのぼり[3]、三重県度会郡滝原町(現在の大紀町)からの応募で当時71歳だった奥山平吉の応募作が入選採用となった[4]。また、3篇が佳作に選定され、翌1958年(昭和33年)に「大津市民の歌」で入選した塩見淳一の応募作が含まれている[4]。作曲は地元出身で、当時は帝塚山学院の教諭であった川澄健一へ依頼された[3][4]。歌詞と楽譜は『彦根市史』下冊618ページに収められている。
制定から30年後の1987年(昭和62年)には市制50周年記念事業としてレコードとカセットテープが作成されている[3]。2010年(平成22年)には改めて7種類のアレンジを収録したCDが作成され、市内の自治会等へ配布された[3]。彦根市役所では市民歌の演奏機会について「市で開催する式典で歌われる。また、市役所庁舎でお昼休みに使用している」とする[5]。
参考文献
編集- 『彦根市勢要覧 昭和13年版』(彦根市役所、1938年) 国立国会図書館書誌ID:000000634205
- 中村直勝 編『彦根市史』下冊(臨川書店、1987年) NCID BN0260383X
- 中山裕一郎 監修『全国 都道府県の歌・市の歌』(東京堂出版、2012年) ISBN 978-4-490-20803-0
- 彦根市史編集委員会 編『新修彦根市史』第12巻 便覧・年表(彦根市役所、2013年) NCID BD05208558
出典
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 彦根市について - 歌詞と試聴音源を掲載。