当麻鴨継
当麻 鴨継(たいま の かもつぐ)は、平安時代初期から前期にかけての貴族・医師。姓は真人。官位は従四位下・主殿頭。
時代 | 平安時代初期 - 前期 |
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生誕 | 不明 |
死没 | 貞観15年3月8日(873年4月8日) |
官位 | 従四位下・主殿頭 |
主君 | 仁明天皇→文徳天皇→清和天皇 |
氏族 | 当麻真人 |
経歴
編集仁明天皇の侍医を務める一方で、嘉祥2年(849年)従五位下に叙爵し、翌嘉祥3年(850年)越後介を兼ねる。文徳朝でも引き続き侍医に任ぜられ、斉衡3年(856年)には典薬頭も兼ねている。
天安2年(858年)清和天皇の践祚後まもなく主殿頭に遷り、ここでも引き続き侍医を務めた。貞観2年(860年)従五位上に昇叙されるが、ほどなく侍医を辞したと見られる。清和朝では長く主殿頭を務める傍らで、貞観9年(867年)正五位下、貞観12年(870年)従四位下と昇進を果たしている。
貞観15年(873年)3月8日卒去。最終官位は従四位下行主殿頭兼伊予権守。
官歴
編集『六国史』による。
- 時期不詳:正六位上。侍医
- 嘉祥2年(849年) 正月7日:従五位下
- 嘉祥3年(850年) 正月15日:兼越後介、侍医如故
- 仁寿2年(852年) 正月15日:兼筑前介、侍医如故
- 斉衡3年(856年) 2月8日:典薬頭、侍医筑前介如故
- 天安2年(858年) 9月25日:主殿頭、侍医如故
- 貞観2年(860年) 11月16日:従五位上
- 時期不詳:停侍医か
- 貞観6年(864年) 正月16日:兼阿波介
- 貞観8年(866年) 正月13日:兼讃岐権介
- 貞観9年(867年) 正月7日:正五位下
- 貞観12年(870年) 正月25日:従四位下
- 時期不詳:兼伊予権守
- 貞観15年(873年)3月8日:卒去(従四位下行主殿頭兼伊予権守)