弟野王(おとのおう、宝亀3年(772年) - 天長10年2月18日(833年3月12日))は、平安時代初期の皇族。名は乙野王とも記される。官位は従四位下・散位頭、贈従二位。
従五位下に叙爵後、桓武朝末の延暦25年(806年)諸陵頭に任ぜられる。弘仁元年(810年)嵯峨天皇の大嘗祭に伴う叙位にて従五位上となる。嵯峨朝末の弘仁13年(822年)正五位下に叙せられ、淳和朝にて天長4年(827年)正五位上、天長5年(828年)従四位下と昇進している。
天長10年(833年)2月18日卒去。享年62。最終官位は散位頭従四位下。即日従二位への贈位が行われた。
『日本後紀』による。