弘道館記述義
弘道館記述義(こうどうかんきじゅつぎ)とは、藤田東湖による書籍である。
解説
編集弘道館の設立を進めた水戸藩主徳川斉昭の命により、蟄居生活の中で『弘道館記』を註釈した。
尊王攘夷の具現者たる徳川家康を補佐することが歴代水戸藩主の使命とし、それを守る水戸藩士の責務を説いた。
会沢正志斎の『新論』とともに尊王攘夷論を代表するものであり、水戸学の思想を体系化した幕末維新の思想界に大きな影響を与えた。1866年から1867年にかけて木活字本上下巻2冊が刊行され、幾つかの藩校では教科書として使われた[1][2][3]。
脚注
編集- ^ 第2版, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,日本大百科全書(ニッポニカ),旺文社日本史事典 三訂版,世界大百科事典. “弘道館記述義とは”. コトバンク. 2022年12月1日閲覧。
- ^ 弘道館記述義 - 岩波書店
- ^ “<弘道館記述義> - 茨城県立歴史館”. 茨城県立歴史館. 2022年12月1日閲覧。