廣澤伸哉

日本の元プロ野球選手 (1999-)

廣澤 伸哉(ひろさわ しんや、1999年8月11日 - )は、大分県別府市出身[1]の元プロ野球選手内野手)。右投右打。

廣澤 伸哉
2019年3月17日、ナゴヤ球場にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大分県別府市[1]
生年月日 (1999-08-11) 1999年8月11日(25歳)
身長
体重
175 cm
70 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手二塁手三塁手
プロ入り 2017年 ドラフト7位
初出場 2020年6月19日
最終出場 2020年8月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

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プロ入り前

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小学2年で野球を始めた[2]

別府市立青山中学校を経て、高校は大分県立大分商業高等学校へ進学。同校では遊撃手として2年秋に九州大会進出したが、2回戦で敗退した[3]。3年夏は大分県大会決勝で明豊に敗れ[4]、3年間を通じて甲子園出場はなかった。

2017年10月26日に行われたドラフト会議では、オリックス・バファローズから7位指名を受け[5]、11月20日に契約金2000万円、年俸480万円(推定)の条件で契約を結んだ。背番号は64[6]。担当スカウトは山口和男[7]

オリックス時代

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2018年は、二軍で60試合に出場し打率.177という成績で[8]、一軍昇格の機会はなかった。

2019年は、二軍で90試合に出場し打率.157、5盗塁という成績で[9]、2年続けて一軍昇格の機会はなかった。

2020年は、練習試合から一軍に帯同し、初めて開幕を一軍で迎えた[10]。6月19日に行われた、東北楽天ゴールデンイーグルスとの開幕戦(京セラドーム大阪)では、9回表に遊撃手として出場し、一軍デビューを果たした[10]。翌20日の同カードでは「8番・遊撃手」でプロ初先発出場すると[10]、同25日の千葉ロッテマリーンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)では、5回表にプロ初安打となる遊撃内野安打を放った[11]。最終的に、この年は主に守備固めとして23試合に出場し、打率.158を記録。オフに、70万円増となる推定年俸550万円で契約を更改した[12]

2021年は、6月9日に一軍へ昇格したが[13]、出場がないまま翌日に登録抹消[14]。二軍では81試合に出場し、打率.169、0本塁打、15打点、7盗塁という成績で[15]、一軍での出場機会はなかった。11月3日に育成選手への移行を前提とした自由契約が通告された[16]。12月9日に翌年の育成選手契約を締結した[17]。背番号は120

2022年は、二軍では42試合の出場で打率.121、2打点と結果を残せず[18]、10月4日に戦力外通告を受けた[19]

オリックス退団後

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オリックス退団後は野球塾・ピエンサベースボールアカデミーで常勤コーチを務める[20]。2023年11月21日、東京ドームで開催された高校野球女子選抜対イチロー率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」の試合で、「KOBE CHIBEN」のメンバーに選抜された。ただし、現役引退から日が浅く、イチローからは「本来なら決して試合で使ってはならないレベルの、禁断の助っ人プレイヤー」とされ[21]、実際に試合に出場することはなかった。

選手としての特徴・人物

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50m走のタイムは5秒8[1]。打球に合わせるのが上手く、取ってからスローイングが速い内野守備も評価されている[22]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2020 オリックス 23 22 19 2 3 0 0 0 3 0 0 0 3 0 0 0 0 7 0 .158 .158 .158 .316
通算:1年 23 22 19 2 3 0 0 0 3 0 0 0 3 0 0 0 0 7 0 .158 .158 .158 .316
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績

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二塁 三塁 遊撃




































2020 オリックス 5 1 4 0 1 1.000 6 0 2 0 0 1.000 10 13 17 1 3 .968
通算 5 1 4 0 1 1.000 6 0 2 0 0 1.000 10 13 17 1 3 .968
  • 2022年度シーズン終了時

記録

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初記録

背番号

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  • 64(2018年 - 2021年)
  • 120(2022年)

脚注

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  1. ^ a b c “【オリックス】ドラ7・広沢、入寮で気合「足と守備を見せられたら」”. スポーツ報知. (2017年1月9日). https://hochi.news/articles/20180109-OHT1T50094.html?page=1 2022年11月5日閲覧。 
  2. ^ 県勢はケムナ、田中が3位指名 ドラフト会議2017”. 大分合同新聞 (2017年10月27日). 2018年4月27日閲覧。
  3. ^ スター候補生インタビュー 野球 廣澤伸哉&三代大貴(大分商業高校3年)”. OITA SPORTS (2018年1月4日). 2018年4月27日閲覧。
  4. ^ 明豊、圧倒的強さで頂点 大分商に7-0完勝”. 西日本スポーツ (2017年7月26日). 2018年4月27日閲覧。
  5. ^ 2017年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手”. オリックス・バファローズ (2017年10月26日). 2018年4月27日閲覧。
  6. ^ “オリックス7位、大分商・広沢が仮契約「足で貢献」”. 日刊スポーツ. (2017年11月20日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/201711200000630_m.html 2022年11月5日閲覧。 
  7. ^ 【野球】オリックスはなぜ山本由伸をドラフト4位で指名できたのか?”. デイリースポーツ (2020年4月22日). 2022年4月20日閲覧。
  8. ^ 2018年度 オリックス・バファローズ 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2022年11月5日閲覧。
  9. ^ 2019年度 オリックス・バファローズ 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2022年11月5日閲覧。
  10. ^ a b c d e “オリックス高卒3年目の広沢が「8番・遊撃」でプロ初スタメン”. サンケイスポーツ. (2020年6月20日). https://www.sanspo.com/article/20200620-N24ZUSYPBFL5JN65QXGMJ4TORQ/ 2022年11月5日閲覧。 
  11. ^ a b “【オリックス】プロ3年目の広沢伸哉が5回にプロ初安打「ホッとしました」”. スポーツ報知. (2020年6月25日). https://hochi.news/articles/20200625-OHT1T50242.html?page=1 2022年11月5日閲覧。 
  12. ^ “オリックス若手5選手が昇給 漆原は780万増の1200万円 来季は守護神宣言”. デイリースポーツ. (2020年12月18日). https://www.daily.co.jp/baseball/2020/12/03/0013911170.shtml 2020年12月18日閲覧。 
  13. ^ 【9日のプロ野球公示】日本ハムが中田翔、五十幡亮汰ら3選手を抹消 楽天は銀次を登録”. ベースボールチャンネル (2021年6月9日). 2022年3月22日閲覧。
  14. ^ 【10日のプロ野球公示】千葉ロッテが佐々木朗希を登録 巨人は北村拓己を登録、桜井俊貴を抹消”. ベースボールチャンネル (2021年6月10日). 2022年3月22日閲覧。
  15. ^ 2021年度 オリックス・バファローズ 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2022年1月8日閲覧。
  16. ^ オリックスが金田和之、勝俣翔貴、広沢伸哉、岡崎大輔へ戦力外通告”. 日刊スポーツ (2021年11月3日). 2022年1月8日閲覧。
  17. ^ 育成選手契約締結のお知らせ”. オリックス・バファローズ公式サイト (2021年12月9日). 2022年1月8日閲覧。
  18. ^ 2022年度 オリックス・バファローズ 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2022年11月5日閲覧。
  19. ^ オリックス、澤田圭佑や榊原翼ら6選手に戦力外通告 澤田は2018年に48試合登板”. Full-Count (2022年10月4日). 2022年11月5日閲覧。
  20. ^ Piensa Baseball Academy (2023年1月7日). “新年あけましておめでとうございます”. Facebook. 2023年6月1日閲覧。
  21. ^ 【公式】高校野球女子選抜 vs イチロー選抜 KOBE CHIBEN”. 読売新聞社. 2023年11月22日閲覧。
  22. ^ スカウトが「書かれちゃ困る」と秘匿するドラフトの隠し玉が5人いた”. web Sportiva (2017年10月24日). 2018年4月27日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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