広報大使
行政機関などが広報のために任命するイメージキャラクターの役職・称号
広報大使(こうほうたいし)とは、政府または地方公共団体、あるいはその他の行政機関、公益法人などが広報あるいは啓蒙のために任命するイメージキャラクターあるいはマスコットキャラクターの役職・称号のひとつ。あるいは類似した役職の総称としても用いられる。PR大使とも。その他類似するものに観光大使、ふるさと大使などがある。主に日本や韓国において、芸能人、文化人、アナウンサー、ゆるキャラが委嘱される例が多い。日本では総務省の地上デジタル放送推進大使、日本赤十字社の赤十字広報特使などがその代表例である。
ゆるキャラの例では和歌山県高野町では2013年8月、市のゆるキャラである「こうや君」を特別町民として登録。同町観光広報大使を委嘱しており[1]、文化人の例では同年8月、自衛隊栃木地方協力本部が栃木県出身のピアニスト岩山淳子を栃木県自衛隊広報大使に任命。自衛隊音楽隊との共演や自衛隊式典への出演を行っている[2]。広義の広報大使といえるものに鹿児島県の観光広報を行う薩摩大使があり、これまでに歌手の小椋桂、作曲家の吉俣良、元プロ野球選手の村田兆治のほか[3]、アイドルグループAKB48のメンバー柏木由紀が任命されている[4]。
主な広報大使(2014 - 2021年)
編集行政
編集都道府県
編集市町村
編集- 宝塚市広報大使 - 榛名由梨
- 大府市広報大使 - 吉田沙保里(レスリング選手・指導者)(2018年10月5日)
- 逗子市広報大使 - 石原良純(2018年10月12日)
- 郡山市フロンティア大使 - GReeeeN(2019年2月13日)
- 可児市ふるさと広報大使 - 塚本明里(モデル・ご当地タレント・筋痛性脳脊髄炎患者会代表)(2019年4月)[6]
医療
編集- 山形大学医学部健康大使 - 橋本マナミ(2017年9月27日)
- 厚生労働省 肝炎総合対策推進国民運動「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーター - EXILE SHOKICHI
- 日本肺癌学会広報大使 - 久光重貴(元フットサル日本代表選手)
- 日本ユニセフ協会大使 - 長谷部誠(プロサッカー選手)
- COPD広報大使 - 和田アキ子(歌手)
企業
編集- WAKUWAKU JAPAN広報大使 - ピコ太郎(2017年5月10日)
神社仏閣
編集脚注
編集- ^ 「町の歴史や文化“布教”「こうや君」観光広報大使に」『読売新聞』2013年8月7日大阪朝刊和歌2版30頁参照。
- ^ 「県自衛隊広報大使に 岩山さん 小山市出身のピアニスト=栃木」『読売新聞』2013年8月9日東京朝刊栃木5版37頁参照。
- ^ 「[みなと]「大いに鹿児島のPRを」と小椋桂さんに県が薩摩大使を委嘱」『読売新聞』1990年12月3日西部夕刊9頁、「薩摩大使に吉俣さん委嘱 大河ドラマ篤姫で音楽担当」『読売新聞』2008年10月19日鹿児版30頁、「村田兆治さん薩摩大使に「鹿児島は第二のふるさと」」『読売新聞』2009年8月25日西部朝刊鹿児版31頁参照。
- ^ 「AKB柏木さん薩摩大使就任へ」『読売新聞』2012年7月14日西部朝刊33頁、「AKB柏木さん薩摩大使 ポスター撮影、古里PRに意欲」『読売新聞』2012年7月18日西部朝刊鹿児版29頁、「柏木由紀さんの県ポスター完成 大島紬姿など2種類=鹿児島」『読売新聞』2012年9月3日西部朝刊鹿児版27頁参照。
- ^ 和歌山県のツイート(2021年12月27日14時07分)
- ^ http://www.city.kani.lg.jp/secure/17092/23.pdf 広報かに 2019年4月号23P(2019年7月24日閲覧)
参照文献
編集- 『読売新聞』1990年12月3日西部夕刊
- 『読売新聞』2008年10月19日鹿児版
- 『読売新聞』2009年8月25日西部朝刊鹿児版
- 『読売新聞』2012年7月14日西部朝刊
- 『読売新聞』2012年7月18日西部朝刊鹿児版
- 『読売新聞』2012年9月3日西部朝刊鹿児版
- 『読売新聞』2013年8月7日大阪朝刊和歌2版
- 『読売新聞』2013年8月9日東京朝刊栃木5版