年間最多勝」(ねんかんさいたしょう)とは、大相撲本場所において、その1年間に幕内で最も多く勝ち星を挙げた力士に対して贈られる賞である。表彰としての正式名称は「最多勝力士賞[1]

概要

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1957年昭和32年)に11月場所が本場所に加わり、年5場所制になったことから、「その年の最多勝力士は誰か」という興味が新たに生まれた。このことから、11月場所が開催される福岡県に本社を持つ西日本新聞社によって賞が設立され、同場所の千秋楽にその表彰が行われている。受賞者には同社より賞状・トロフィー・金一封が授与される[2]。 翌1958年(昭和33年)からは7月場所も本場所に加わって、同年から現在に至るまで年6場所制が定着となる。

但し、2011年平成23年)は大相撲八百長問題の余波を受けて3月場所が中止(5月場所は技量審査場所として開催)、さらに2020年令和2年)も新型コロナウィルス感染症拡大による自粛の影響で5月場所を開催断念の為、それぞれ年5場所での表彰となった。

勝星数以外の要素は一切考慮されないため、圧倒的な実力があっても休場の場所があると最多勝争いでは大きく不利になり、受賞を逃すことがある。例えば、1966年(昭和41年)の大鵬幸喜は3月場所から11月場所まで全て13勝以上で5連覇[注釈 1]したにもかかわらず、1月場所全休で69勝に終わり、71勝の柏戸剛(優勝1回、優勝同点1回だが6場所皆勤で全て10勝以上)に及ばなかった。また、1988年(昭和63年)の千代の富士貢は5月場所から11月場所まで4連覇、かつこの間に53連勝を記録しながら3月場所全休で70勝に終わり、73勝の旭富士正也(優勝1回だが6場所皆勤で全て11勝以上)に及ばなかった。逆に上位陣の休場が多い場合は、大関以上未経験の力士が獲得したり、最高位で平幕の力士があと1歩で最多勝になるということもある。近年(2020年前後)は横綱、大関の休場が多いためにこのような事例が発生する[注釈 2]

なお、報知新聞社の制定する「報知年間最優秀力士賞」は全く別の表彰である(「報知年間最優秀力士賞」は勝星数のみならず、優勝回数や相撲内容等を総合的に審査して受賞者を決定する)。

年間最多勝力士一覧

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幕内最高優勝 優勝同点 負け越し(休場含む)
力士名 受賞回数 優勝回数(同点) 1月場所 3月場所 5月場所 7月場所 9月場所 11月場所 備考
1957年 栃錦清隆 59 16 0 初受賞 1回 11勝4敗 11勝4敗 12勝3敗 - 13勝2敗 12勝3敗 当時7月場所は開催前で、年5場所制
1958年 若乃花幹士 75 14 0 初受賞 3回 13勝2敗 12勝3敗 11勝4敗 13勝2敗 14勝1敗 12勝2敗1分 1分有り、同年から年6場所制
1959年 栃錦清隆 77 13 0 2年ぶり2度目 2回 (1回) 10勝5敗 14勝1敗 14勝1敗 15戦全勝 12勝3敗 12勝3敗
1960年 大鵬幸喜 66 24 0 初受賞 1回 12勝3敗 7勝8敗 11勝4敗 11勝4敗 12勝3敗 13勝2敗 1年を通して関脇以下の力士では初受賞
1961年 大鵬幸喜 71 19 0 2年連続2度目 3回 10勝5敗 12勝3敗 11勝4敗 13勝2敗 12勝3敗 13勝2敗
1962年 大鵬幸喜 77 13 0 3年連続3度目 4回 (1回) 13勝2敗 13勝2敗 11勝4敗 14勝1敗 13勝2敗 13勝2敗
1963年 大鵬幸喜 81 9 0 4年連続4度目 3回 14勝1敗 14勝1敗 15戦全勝 12勝3敗 14勝1敗 12勝3敗
1964年 大鵬幸喜 69 11 10 5年連続5度目 4回 15戦全勝 15戦全勝 10勝5敗 1勝4敗10休 14勝1敗 14勝1敗
1965年 佐田の山晋松 74 16 0 初受賞 2回 (1回) 13勝2敗 12勝3敗 14勝1敗 12勝3敗 12勝3敗 11勝4敗
1966年 柏戸剛 71 19 0 初受賞 1回 (1回) 14勝1敗 10勝5敗 12勝3敗 12勝3敗 13勝2敗 10勝5敗
1967年 大鵬幸喜 70 6 14 3年ぶり6度目 3回 15戦全勝 13勝2敗 14勝1敗 2勝1敗12休 15戦全勝 11勝2敗2休 史上初の最多勝同点受賞
柏戸剛 70 20 0 2年連続2度目 1回 12勝3敗 11勝4敗 13勝2敗 14勝1敗 9勝6敗 11勝4敗
1968年 玉乃島正夫 69 21 0 初受賞 1回 12勝3敗 12勝3敗 13勝2敗 10勝5敗 10勝5敗 12勝3敗
1969年 北の富士勝昭 63 27 0 初受賞 1回 11勝4敗 9勝6敗 9勝6敗 9勝6敗 12勝3敗 13勝2敗
1970年 北の富士勝昭 75 15 0 2年連続2度目 3回 13勝2敗 13勝2敗 14勝1敗 13勝2敗 11勝4敗 11勝4敗 3年ぶり2回目の最多勝同点受賞
玉の海正洋 75 15 0 2年ぶり2度目 2回 (1回) 13勝2敗 13勝2敗 12勝3敗 9勝6敗 14勝1敗 14勝1敗
1971年 北の富士勝昭 73 17 0 3年連続3度目 3回 11勝4敗 11勝4敗 15戦全勝 8勝7敗 15戦全勝 13勝2敗
1972年 輪島大士 63 27 0 初受賞 1回 10勝5敗 9勝6敗 12勝3敗 8勝7敗 13勝2敗 11勝4敗
1973年 輪島大士 77 12 1 2年連続2度目 3回 11勝4敗 13勝2敗 15戦全勝 11勝4敗 15戦全勝 12勝2敗1休
1974年 北の湖敏満 73 17 0 初受賞 2回 (2回) 14勝1敗 10勝5敗 13勝2敗 13勝2敗 11勝4敗 12勝3敗
1975年 北の湖敏満 71 19 0 2年連続2度目 2回 (2回) 12勝3敗 13勝2敗 13勝2敗 9勝6敗 12勝3敗 12勝3敗
1976年 輪島大士 77 13 0 3年ぶり3度目 2回 (1回) 12勝3敗 13勝2敗 13勝2敗 14勝1敗 12勝3敗 13勝2敗
1977年 北の湖敏満 80 10 0 2年ぶり3度目 2回 12勝3敗 15戦全勝 12勝3敗 13勝2敗 15戦全勝 13勝2敗
1978年 北の湖敏満 82 8 0 2年連続4度目 5回 15戦全勝 13勝2敗 14勝1敗 15戦全勝 14勝1敗 11勝4敗
1979年 北の湖敏満 77 13 0 3年連続5度目 3回 14勝1敗 15戦全勝 13勝2敗 12勝3敗 13勝2敗 10勝5敗
1980年 北の湖敏満 77 13 0 4年連続6度目 3回 12勝3敗 13勝2敗 14勝1敗 15戦全勝 11勝4敗 12勝3敗
1981年 北の湖敏満 69 15 6 5年連続7度目 2回 (1回) 14勝1敗 13勝2敗 14勝1敗 13勝2敗 10勝5敗 5勝4敗6休
1982年 千代の富士貢 74 16 0 初受賞 4回 12勝3敗 13勝2敗 13勝2敗 12勝3敗 10勝5敗 14勝1敗
1983年 隆の里俊英 78 12 0 初受賞 2回 11勝4敗 12勝3敗 13勝2敗 14勝1敗 15戦全勝 13勝2敗
1984年 若嶋津六夫 71 19 0 初受賞 2回 11勝4敗 14勝1敗 9勝6敗 15戦全勝 11勝4敗 11勝4敗
1985年 千代の富士貢 80 10 0 3年ぶり2度目 4回 15戦全勝 11勝4敗 14勝1敗 11勝4敗 15戦全勝 14勝1敗
1986年 千代の富士貢 68 10 12 2年連続3度目 5回 13勝2敗 1勝2敗12休 13勝2敗 14勝1敗 14勝1敗 13勝2敗
1987年 北勝海信芳 74 16 0 初受賞 2回 11勝4敗 12勝3敗 13勝2敗 11勝4敗 14勝1敗 13勝2敗
1988年 旭富士正也 73 17 0 初受賞 1回 14勝1敗 12勝3敗 12勝3敗 11勝4敗 12勝3敗 12勝3敗
1989年 北勝海信芳 72 18 0 2年ぶり2度目 2回 (1回) 14勝1敗 11勝4敗 13勝2敗 12勝3敗 11勝4敗 11勝4敗
1990年 旭富士正也 70 20 0 2年ぶり2度目 2回 9勝6敗 8勝7敗 14勝1敗 14勝1敗 13勝2敗 12勝3敗
1991年 霧島一博 62 28 0 初受賞 1回 14勝1敗 5勝10敗 11勝4敗 10勝5敗 12勝3敗 10勝5敗
1992年 貴花田光司 60 30 0 初受賞 2回 14勝1敗 5勝10敗 9勝6敗 8勝7敗 14勝1敗 10勝5敗 史上最年少記録
1993年 曙太郎 76 14 0 初受賞 4回 13勝2敗 10勝5敗 13勝2敗 13勝2敗 14勝1敗 13勝2敗 外国出身力士として史上初
1994年 貴乃花光司 80 10 0 2年ぶり2度目 4回 14勝1敗 11勝4敗 14勝1敗 11勝4敗 15戦全勝 15戦全勝
1995年 貴乃花光司 80 10 0 2年連続3度目 4回 (1回) 13勝2敗 13勝2敗 14勝1敗 13勝2敗 15戦全勝 12勝3敗
1996年 貴乃花光司 70 5 15 3年連続4度目 4回 (1回) 14勝1敗 14勝1敗 14勝1敗 13勝2敗 15戦全勝 全休
1997年 貴乃花光司 78 12 0 4年連続5度目 3回 (2回) 13勝2敗 12勝3敗 13勝2敗 13勝2敗 13勝2敗 14勝1敗
1998年 若乃花勝 67 23 0 初受賞 2回 10勝5敗 14勝1敗 12勝3敗 10勝5敗 12勝3敗 9勝6敗
1999年 武蔵丸光洋 70 20 0 初受賞 4回 8勝7敗 13勝2敗 13勝2敗 12勝3敗 12勝3敗 12勝3敗
2000年 曙太郎 76 14 0 7年ぶり2度目 2回 11勝4敗 12勝3敗 13勝2敗 13勝2敗 13勝2敗 14勝1敗
2001年 武蔵丸光洋 73 17 0 2年ぶり2度目 1回 (2回) 14勝1敗 12勝3敗 13勝2敗 12勝3敗 9勝6敗 13勝2敗
2002年 朝青龍明徳 66 24 0 初受賞 1回 8勝7敗 11勝4敗 11勝4敗 12勝3敗 10勝5敗 14勝1敗
2003年 朝青龍明徳 67 18 5 2年連続2度目 3回 14勝1敗 10勝5敗 13勝2敗 5勝5敗5休 13勝2敗 12勝3敗
2004年 朝青龍明徳 78 12 0 3年連続3度目 5回 15戦全勝 15戦全勝 13勝2敗 13勝2敗 9勝6敗 13勝2敗
2005年 朝青龍明徳 84 6 0 4年連続4度目 6回 15戦全勝 14勝1敗 15戦全勝 13勝2敗 13勝2敗 14勝1敗 史上初の年6場所で、完全制覇を達成
2006年 朝青龍明徳 67 11 12 5年連続5度目 4回 11勝4敗 13勝2敗 1勝2敗12休 14勝1敗 13勝2敗 15勝全勝
2007年 白鵬翔 74 16 0 初受賞 4回 10勝5敗 13勝2敗 15戦全勝 11勝4敗 13勝2敗 12勝3敗
2008年 白鵬翔 79 11 0 2年連続2度目 4回 14勝1敗 12勝3敗 11勝4敗 15戦全勝 14勝1敗 13勝2敗
2009年 白鵬翔 86 4 0 3年連続3度目 3回 (3回) 14勝1敗 15戦全勝 14勝1敗 14勝1敗 14勝1敗 15戦全勝
2010年 白鵬翔 86 4 0 4年連続4度目 5回 12勝3敗 15戦全勝 15戦全勝 15戦全勝 15戦全勝 14勝1敗
2011年 白鵬翔 66 9 0 5年連続5度目 4回 14勝1敗 - 13勝2敗 12勝3敗 13勝2敗 14勝1敗 3月場所が中止の為、54年振り2回目の年5場所に
2012年 白鵬翔 76 14 0 6年連続6度目 2回 12勝3敗 13勝2敗 10勝5敗 14勝1敗 13勝2敗 14勝1敗
2013年 白鵬翔 82 8 0 7年連続7度目 4回 12勝3敗 15戦全勝 15戦全勝 13勝2敗 14勝1敗 13勝2敗
2014年 白鵬翔 81 9 0 8年連続8度目 5回 14勝1敗 12勝3敗 14勝1敗 13勝2敗 14勝1敗 14勝1敗
2015年 白鵬翔 66 12 12 9年連続9度目 3回 15戦全勝 14勝1敗 11勝4敗 14勝1敗 0勝3敗12休 12勝3敗
2016年 稀勢の里寛 69 21 0 初受賞 0回 9勝6敗 13勝2敗 13勝2敗 12勝3敗 10勝5敗 12勝3敗 史上初の年6場所で、優勝・同点無しで受賞
2017年 白鵬翔 56 9 25 2年ぶり10度目 3回 11勝4敗 2勝3敗10休 15戦全勝 14勝1敗 全休 14勝1敗
2018年 栃ノ心剛史 59 23 8 初受賞 1回 14勝1敗 10勝5敗 13勝2敗 5勝2敗8休 9勝6敗 8勝7敗
2019年 朝乃山英樹 55 35 0 初受賞 1回 8勝7敗 7勝8敗 12勝3敗 7勝8敗 10勝5敗 11勝4敗 史上初の1年通して小結以下の力士の受賞
2020年 貴景勝光信 51 21 3 初受賞 1回 11勝4敗 7勝8敗 - 8勝4敗3休 12勝3敗 13勝2敗 5月場所が中止の為、9年振り3回目の年5場所に
2021年 照ノ富士春雄 77 13 0 初受賞 4回 11勝4敗 12勝3敗 12勝3敗 14勝1敗 13勝2敗 15戦全勝
2022年 若隆景渥 57 33 0 初受賞 1回 9勝6敗 12勝3敗 9勝6敗 8勝7敗 11勝4敗 8勝7敗
2023年 霧島鐵力 62 26 2 初受賞 2回 11勝4敗 12勝3敗 11勝4敗 6勝7敗2休 9勝6敗 13勝2敗
  • 太字の力士は、2023年11月場所終了現在、現役力士である。
  • 年間最多勝獲得年に改名(名前のみ変更を含む)した力士は、11月場所時点での四股名を記す(1958年の若乃花、1970年の玉乃島→玉の海、1972年の輪島、1994年の貴ノ花→貴乃花、2023年の霧馬山→霧島が該当)。
  • 赤色は年間最多数勝ち星(2009年・2010年の白鵬)で、青色は年6場所制での年間最少数勝ち星(2019年の朝乃山)である。
  • 最高位が大関の力士で年間最多勝獲得者は、若嶋津(1984年)・霧島一博(1991年)・栃ノ心(2018年)・朝乃山(2019年)・貴景勝(2020年)・霧島鐵力(2023年)の6人。関脇以下では若隆景(2022年)のみ。
  • その1年を通じて関脇以下の地位で年間最多勝獲得者は、大鵬(1960年、11月場所後大関昇進)・貴花田(1992年)・朝乃山(2019年)・若隆景(2022年)の4人。小結以下では朝乃山のみ。
  • 年間最多勝受賞後に十両以下に陥落したのは、栃ノ心、朝乃山、若隆景の3人。

記録等

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年間最多勝回数

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順位 回数 力士名 年度
1位 10回 白鵬翔 2007,2008,2009,2010,2011,2012,2013,2014,2015,2017
2位 7回 北の湖敏満 1974,1975,1977,1978,1979,1980,1981
3位 6回 大鵬幸喜 1960,1961,1962,1963,1964,1967
4位 5回 貴乃花光司 1992,1994,1995,1996,1997
朝青龍明徳 2002,2003,2004,2005,2006
6位 3回 北の富士勝昭 1969,1970,1971
輪島大士 1972,1973,1976
千代の富士貢 1982,1985,1986
9位 2回 栃錦清隆 1957,1959
柏戸剛 1966,1967
玉の海正洋 1968,1970
北勝海信芳 1987,1989
旭富士正也 1988,1990
曙太郎 1993,2000
武蔵丸光洋 1999,2001
16位 1回 若乃花幹士(初代) 1958
佐田の山晋松 1965
隆の里俊英 1983
若嶋津六夫 1984
霧島一博 1991
若乃花勝 1998
稀勢の里寛 2016
栃ノ心剛史 2018
朝乃山英樹 2019
貴景勝光信 2020
照ノ富士春雄 2021
若隆景渥 2022
霧島鐵力 2023

連続年間最多勝

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順位 連続年数 力士名 年度
1位 9年 白鵬翔 2007-2015
2位 5年 大鵬幸喜 1960-1964
北の湖敏満 1977-1981
朝青龍明徳 2002-2006
5位 4年 貴乃花光司 1994-1997
6位 3年 北の富士勝昭 1969-1971
7位 2年 柏戸剛 1966-1967
輪島大士 1972-1973
北の湖敏満 1974-1975
千代の富士貢 1985-1986

年間80勝以上の力士

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1958年(昭和33年)より年6場所定着以降、大相撲で年間80勝以上を達成した力士は6人で、現在の最多勝利数は白鵬の86勝である。最多達成者も白鵬で、4回(2009年・2010年・2013年・2014年)達成している。その他、北の湖・貴乃花が2度達成している(共に2年連続)。

  年 / 四股名   1月場所 3月場所 5月場所 7月場所 9月場所 11月場所 合計
2009年
白鵬
横綱
14勝1敗
(優勝同点)
西横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝同点)
東横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝同点)
西横綱
15戦全勝
(優勝)
86勝4敗
2010年
白鵬
東横綱
12勝3敗
東横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝)
86勝4敗
2005年
朝青龍
東横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
13勝2敗
(優勝)
東横綱
13勝2敗
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝)
84勝6敗
1978年
北の湖
西横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
13勝2敗
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
11勝4敗
82勝8敗
2013年
白鵬
東横綱
12勝3敗
西横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
13勝2敗
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
13勝2敗
82勝8敗
1963年
大鵬
東横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
12勝3敗
東横綱
14勝1敗
西横綱
12勝3敗
81勝9敗
2014年
白鵬
西横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
12勝3敗
東横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
13勝2敗
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝)
81勝9敗
1977年
北の湖
東横綱
12勝3敗
西横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
12勝3敗
東横綱
13勝2敗
西横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
13勝2敗
80勝10敗
1985年
千代の富士
東横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
11勝4敗
東横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
11勝4敗
東横綱
15戦全勝
(優勝)
東横綱
14勝1敗
(優勝)
80勝10敗
1994年
貴乃花
西大関
14勝1敗
(優勝)
東大関
11勝4敗
西大関
14勝1敗
(優勝)
東大関
11勝4敗
西張出大関
15戦全勝
(優勝)
東大関
15戦全勝
(優勝)
80勝10敗
1995年
貴乃花
東横綱
13勝2敗
(優勝)
東横綱
13勝2敗
西横綱
14勝1敗
(優勝)
東横綱
13勝2敗
(優勝)
東横綱
15勝全勝
(優勝)
東横綱
12勝3敗
(優勝同点)
80勝10敗

参考(連続6場所勝利数80勝以上の力士)

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年度にこだわらない任意の場所の連続6場所での勝ち星で80勝以上を記録した力士を列挙する。
1958年(昭和33年)より年6場所定着以降、大相撲史上達成者は9人のみで、現在の最多勝利数は白鵬の88勝である。
各力士の、最多記録のみを列挙する(成績の太字は、優勝を示す)。

 四股名   1 2 3 4 5 6 合計 備考
白鵬 2010年
3月場所
15戦全勝
2010年
5月場所
15戦全勝
2010年
7月場所
15戦全勝
2010年
9月場所
15戦全勝
2010年
11月場所
14勝1敗
2011年
1月場所
14勝1敗
88勝2敗 現在、最多勝利数記録。
北の湖 1977年
9月場所
15戦全勝
1977年
11月場所
13勝2敗 
1978年
1月場所
15戦全勝
1978年
3月場所
13勝2敗
1978年
5月場所
14勝1敗
1978年
7月場所
15戦全勝
85勝5敗
大鵬 1966年
3月場所
13勝2敗
1966年
5月場所
14勝1敗
1966年
7月場所
14勝1敗
1966年
9月場所
13勝2敗
1966年
11月場所
15戦全勝
1967年
1月場所
15戦全勝
84勝6敗 1966年5月場所~1967年3月場所間、および
1966年7月場所~1967年5月場所間も
84勝6敗となる。
玉の海 1970年
9月場所
14勝1敗
1970年
11月場所
14勝1敗
1971年
1月場所
14勝1敗
1971年
3月場所
14勝1敗
1971年
5月場所
13勝2敗
1971年
7月場所
15戦全勝
84勝6敗
朝青龍 2005年
1月場所
15戦全勝
2005年
3月場所
14勝1敗
2005年
5月場所
15戦全勝
2005年
7月場所
13勝2敗
2005年
9月場所
13勝2敗
2005年
11月場所
14勝1敗
84勝6敗
千代の富士 1988年
5月場所
14勝1敗
1988年
7月場所
15戦全勝
1988年
9月場所
15戦全勝
1988年
11月場所
14勝1敗
1989年
1月場所
11勝4敗
1989年
3月場所
14勝1敗
83勝7敗
貴乃花 1994年
9月場所
15戦全勝
1994年
11月場所
15戦全勝
1995年
1月場所
13勝2敗
1995年
3月場所
13勝2敗
1995年
5月場所
14勝1敗
1995年
7月場所
13勝2敗
83勝7敗 1994年11月場所~1995年9月場所間も
83勝7敗となる。
栃錦 1959年
3月場所
14勝1敗
1959年
5月場所
14勝1敗
1959年
7月場所
15戦全勝
1959年
9月場所
12勝3敗 
1959年
11月場所
12勝3敗 
1960年
1月場所
14勝1敗
81勝9敗 1959年5月場所~1960年3月場所間も
81勝9敗となる。
隆の里 1983年
3月場所
12勝3敗 
1983年
5月場所
13勝2敗
1983年
7月場所
14勝1敗
1983年
9月場所
15戦全勝
1983年
11月場所
13勝2敗 
1984年
1月場所
13勝2敗
80勝10敗

少数勝ち星での年間最多勝(年6場所制)

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四股名 成績 備考
朝乃山 2019年 55勝35敗
白鵬 2017年 56勝9敗25休
若隆景 2022年 57勝33敗
栃ノ心 2018年 59勝23敗8休
貴花田 1992年 60勝30敗 のち貴乃花
霧島(一) 1991年 62勝28敗
霧島(鐵) 2023年 62勝26敗2休
北の富士 1969年 63勝27敗
輪島 1972年
大鵬 1960年 66勝24敗
朝青龍 2002年
白鵬 2015年 66勝12敗12休

参考(年6場所制以外での年間最多勝)

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四股名 成績 備考
栃錦 1957年 59勝16敗 当時年5場所制
白鵬 2011年 66勝9敗 3月場所中止、5月技量審査場所
貴景勝 2020年 51勝21敗3休 5月場所中止

年間最多勝決定スピード記録

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順位 決定日時 力士名 年度 年度最終成績
1位 9月場所13日目 朝青龍明徳 2005年 84勝6敗
白鵬翔 2010年 86勝4敗
照ノ富士春雄 2021年 77勝13敗

2位力士の記録など

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  • 年間2位の最多勝は、1978年の2代若乃花の78勝12敗(最多勝は、当時の年間最多勝記録だった北の湖の82勝)。ちなみに2代若乃花は、年間最多勝無経験の力士の最多記録でもある。
  • 年間2位記録回数の最多力士は、千代の富士・武蔵丸・日馬富士の4回(千代の富士と武蔵丸は同率2位を含む)。このうち千代の富士は3回、武蔵丸は2回年間最多勝を記録したが、日馬富士は1度も年間最多勝を獲得出来なかった。
  • 年5場所優勝で年間最多勝を逃したのが1966年の大鵬(69勝6敗15休)。1月場所全休のあと5連覇で柏戸(71勝)を追ったが2勝届かなかった。
  • 1971年の玉の海は9月場所まで68勝7敗と年間80勝を上回るペースだったが、場所後の同年10月11日に急死。同年の最多勝は北の富士が受賞(73勝)。
  • 1988年に53連勝を達成し年4場所優勝した千代の富士も、3月場所に全休が有り70勝5敗15休の成績ながら、旭富士(73勝)に3勝差の2位。千代の富士の年間勝利2位4回は歴代最多タイだが、その全てが優勝回数では最多勝力士を上回りながらのものだった。
  • 最も差をつけられた2位力士は、2005年の琴欧洲の59勝で、年6場所を全て優勝した朝青龍(84勝)とは25勝の差。
  • 2017年の年間最多勝は白鵬の56勝だが、途中休場(1場所)、全休(1場所)が有りながらも受賞。年間2位は御嶽海(当時最高位・関脇)と貴景勝(当時最高位・前頭筆頭)の54勝で、二人共に優勝・同点が無く大関昇進もなかった(特に貴景勝は同年1月場所が新入幕で、三役も未経験)。
  • それから2年後、2019年の年間最多勝は朝乃山(当時最高位・小結)の55勝だが、7勝8敗の皆勤負け越しが2場所有りながら受賞(ほか2019年中の横綱・大関・関脇陣は2017年と同じく、全て負越・休場の影響で勝数が少なかった)[3]。年間2位は阿炎(最高位・小結)の54勝で、同年では幕内力士唯一6場所全てを勝ち越したが(10・8・10・8・9・9勝)、優勝・同点も関脇昇進もなかった[4]

脚注

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注釈

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  1. ^ 大鵬は続く1967年1月場所も優勝し、自身2度目の6連覇を記録した。
  2. ^ 2022年の年間最多勝TOP5は上から順に若隆景(57勝)、琴ノ若(55勝)豊昇龍(55勝)若元春(53勝)、霧馬山(51勝)であるが、5人全員大関未経験であり、琴ノ若と若元春に至っては最高位が当時平幕であった。

出典

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  1. ^ @sumokyokai (2018年11月26日). "千秋楽の様子>年間59勝を挙げ、 西日本新聞社より「平成三十年度最多勝力士賞」 の 表彰を受ける栃ノ心。". X(旧Twitter)より2019年9月27日閲覧
  2. ^ 年間最多勝の栃ノ心を表彰 九州場所千秋楽 西日本スポーツ 2018年11月26日
  3. ^ 朝乃山、単独の年間最多勝 西日本スポーツ 2019年11月23日
  4. ^ 年間最多勝も勝率も過去最低 大相撲、なぜ成績が拮抗 朝日新聞デジタル 2019年11月25日

外部リンク

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