平野仁
平野 仁(ひらの じん、本名:平野 仁(ひとし)[1])は、日本の漫画家。福島県南会津郡出身[1]。主に原作付きの劇画を手がけている。
概要
編集21歳の時、テレビ動画の会社に入社し、2年間アニメーターとして活躍した。『がんばれ!マリンキッド』などで作画を手がけ、その傍ら小遣い稼ぎのつもりで劇画を出版社へ持ち込む[1]。デビュー作は『漫画サンデー』増刊の原作つきの作品で、「H・ハンター」というペンネームであった(作品のタイトルは覚えていないという)[1]。その後4ヵ月はアニメーターと劇画家の両方の仕事をしていたが、以後は劇画に専念し、主に芳文社の『週刊漫画TIMES』や『漫画パンチ』などにて作品を発表する。
1975年頃より少年誌に進出し、小学館の『週刊少年サンデー』や『ビッグコミック』などで、漫画原作者の小池一夫とのコンビにより代表作となる『青春の尻尾』、『少年の町ZF』、『サハラ 女外人部隊』などを手がけた。
1980年代前半より主な執筆の場を青年漫画誌に移し、双葉社の『漫画アクション』やリイド社の『リイドコミック』をはじめ多くの出版社で、主に漫画原作者とコンビを組み作品を発表している。
単行本リスト
編集- 黒衣の妖女(青林堂)全1巻(1974年)
- 鮮血の墓標(芸文社)全1巻 ※初期短編集(1974年)
- 青春の尻尾(小学館)全6巻(1975年 - 1978年)原作:小池一夫
- 蒼い狙撃者(桃園書房)(1977年)全1巻
- 少年の町ZF(小学館)全9巻(1977年 - 1979年)原作:小池一夫
- サハラ 女外人部隊(小学館)全8巻(1978年 - 1979年)原作:小池一夫
- アリサ!(秋田書店)全4巻(1979年 - 1980年)
- 隼人がいく(秋田書店)全2巻(1981年)
- ハードオン(双葉社)全2巻(1981年)
- メロス(双葉社)全4巻(1982年 - 1983年)原作:外浦吾朗
- B(双葉社)全2巻(1984年)原作:狩撫麻礼
- 凄春トライアングル(リイド社)全7巻(1984年 - 1985年)協力:やまざきせいや
- 哀シャドー(リイド社)全3巻(1985年)原作:工藤かずや
- 芝の貴婦人(講談社)全8巻(1989年 - 1990年)原作:牛次郎
- 眠狂四郎円月殺法 剣の舞(講談社)全1巻(1992年)原作:柴田錬三郎
- TSURUGI(リイド社)全2巻(1993年)
- 魔人刑事(秋田書店)全2巻(1995年 - 1996年)原作:菊地秀行
- 飛ばしてなんボ 猛がチャージ(小池書院)全4巻(1998年 - 2000年)原作:小池一夫
- 真田くノ一忍法伝 かすみ(双葉社)全2巻(2004年 - 2005年)原作:神林洋司
- 実録極悪ヤクザ伝 仁義の墓場 石川力夫(竹書房)全1巻(2008年)原作:藤田五郎