2代平出 喜三郎(ひらで きさぶろう、旧姓・久保、幼名・彦十郎[1]1876年明治9年)3月15日[2][3] - 1931年昭和6年)10月13日[4][5])は、日本の政治家衆議院議員[4]漁業家資産家[6]実業家。東京屑物市場社長[7]従六位勲四等[4]。族籍は石川県平民[2][8]

平出喜三郎

経歴

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石川県江沼郡橋立村(現加賀市)で生まれる[1][9]。石川士族・久保彦助の四男[2][8]。久保彦助の弟[10]。父の友人・先代平出喜三郎の養子となる[1]1898年慶應義塾高等科を卒業し[5][11]函館に戻った[9]1908年、先代の死去により家督を相続し2代喜三郎を襲名[1][9]。海運業、物産商、代弁業、問屋業、鉱山業を営んだ[9]北洋漁業の母船式沖取り漁業を推進した[1]

また、函館区会議員、同市会議員、函館図書館長、函館新聞社主、函館競馬倶楽部会長、函館塩販売所社長、函館銀行取締役、函館商業会議所会頭、東京屑物市場社長、函館林産取締役などを歴任した[5]

1912年5月、第11回衆議院議員総選挙で北海道函館区から立憲政友会所属で出馬し当選[5]。その後、第12回第14回第16回総選挙で当選し、衆議院議員を通算四期務めた[5]

人物

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住所は北海道函館市船見町[2][7]

家族・親族

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平出家

脚注

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  1. ^ a b c d e 『北海道歴史人物事典』310頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 『人事興信録 第5版』ひ45頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2020年11月9日閲覧。
  3. ^ 衆議院『第四十三回帝国議会衆議院議員名簿』〈衆議院公報附録〉、1920年、36頁。
  4. ^ a b c 『衆議院議員略歴 第1回乃至第19回』426頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年11月19日閲覧。
  5. ^ a b c d e 『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』537頁。
  6. ^ 『全国五十万円以上資産家表 時事新報社第三回調査』11頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年11月20日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i j k 『人事興信録 第9版』ヒ39 - 40頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年11月19日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g 『人事興信録 第4版』ひ42 - 43頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年11月19日閲覧。
  9. ^ a b c d 『北海道人名辞書』第二版、289 - 290頁。
  10. ^ a b c d e f g h i j k 『人事興信録 第8版』ヒ44頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年11月20日閲覧。
  11. ^ 『慶応義塾総覧 大正3年』172頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年11月19日閲覧。

参考文献

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  • 慶応義塾編『慶応義塾総覧 大正3年』慶応義塾、1914年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。
  • 『全国五十万円以上資産家表 時事新報社第三回調査』時事新報社、1916年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第5版』人事興信所、1918年。
  • 金子信尚編『北海道人名辞書』第二版、北海民論社、1923年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第9版』人事興信所、1931年。
  • 衆議院事務局編『衆議院議員略歴 第1回乃至第19回』衆議院事務局、1936年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 北海道新聞社編『北海道歴史人物事典』北海道新聞社、1993年。