常庵竜崇
室町時代の禅僧
常庵竜崇(じょうあん りゅうそう、文明2年〈1470年〉 - 天文5年9月5日〈1536年9月2日〉)は、室町時代から戦国時代にかけての臨済宗の僧侶[1]。建仁寺第262世。諱は不明。「常庵龍崇」とも書かれるが、実際の漢字は不明。別号に角虎道人(かっこどうにん)、寅闇(いんあん)がある[1]。太原雪斎、栴岳承芳(後に還俗して今川義元)の師[2]。
生涯
編集文明2年(1470年)に東常縁の四男として生まれた[3]。文明5年(1473年)、建仁寺で叔父の正宗龍統に師事し、翌年の夏に出家してその法を継いだ[1] [3]。大願寺、昭覚寺、真如寺を経て建仁寺霊泉院に入り、永正14年(1517年)に建仁寺住持となった[3]。同年、真如寺より建仁寺262世として入山し、建仁寺塔頭霊泉院に住み、その後は塔頭護国院に移った[3]。常庵は歌道や文学を通じて公家・朝廷と交わっており、特に三条西実隆とは深い親交を持っていた[3]。この三条西実隆を通じて、常庵と今川家は知己になったとされている[3]。天文5年9月5日(1536年9月2日)に死去した。享年67[1]。主な著作は「寅闇詩集」、「角虎道人文集」など[1]。