布施英利

日本の芸術学者

布施 英利(ふせ ひでと、1960年4月2日 - )は、日本芸術学者美術批評家解剖学者東京芸術大学美術学部芸術学科教授。

芸術と科学の交差する「美術解剖学」を基盤として[1]、美術や文学の批評、解剖学の著作などの執筆活動を展開している。著書に『体の記憶』(2006年)、『美の方程式』(2010年)、『遠近法がわかれば絵画がわかる』(2016年)など。

人物・来歴

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群馬県多野郡鬼石町(現在の藤岡市鬼石)生まれ[1]藤岡市育ち。1979年群馬県立高崎高等学校卒業、1984年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業[1]、1989年同大学院美術研究科博士後期課程修了(美術解剖学専攻)[1]。大学院在学中の1988年9月、28歳で最初の著作『脳の中の美術館』を出版[1]。博士論文「人体解剖図譜の研究」で、学術博士[2]。大学院修了後の1990年より東京大学医学部解剖学教室助手として[1]養老孟司の下で研究生活に従事[1]。東大助手時代の著書『死体を探せ!』(法蔵館、1993年7月)は、死体ブームの火付け役となる。1995年、批評家として独立する[1]。2021年10月より東京芸術大学美術学部教授[3]

親族

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長男は美術家布施琳太郎、次男は音楽家布施砂丘彦(さくひこ)。

著作

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単行本

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  • 「脳の中の美術館」筑摩書房(1988)のち「新編」ちくま学芸文庫
  • 「ハイパーアートの解剖学」冬樹社 (1991)
  • 「電脳美学」筑摩書房 (1992)
  • 「脳裏一体」白水社 (1993)
  • 「死体を探せ!」バーチャル・リアリティ時代の死体」法藏館(1993)のち角川文庫
  • 「図説・死体論」法藏館(1993)
  • 「布施英利の「死体CD-ROM」 死体読本」翔泳社 (1994)
  • 「電脳的」毎日新聞社 (1994)
  • 「電脳版文章読本」講談社 (1995)
  • 「禁じられた死体の世界 東京大学・解剖学教室でぼくが出会ったもの」青春出版社 (1995) のち文庫
  • 「ポスト・ヒューマン」法藏館(1995)
  • 「美術館には脳がある」岩波書店 (1996)
  • 「生命の記憶 海と胎児の世界」PHP研究所 (1997)
  • 「死体の見方」東京書籍 (1998)
  • 「森のBライフ」マガジンハウス(1998)
  • 「インターネットで「作家」になる方法 ひとりで「作家・編集者・出版社・書店」ができる」NECクリエイティブ (1998)
  • 「電脳博士の田舎暮らし」NECクリエイティブ (1999)
  • 「理科系の脳みそ 生命・自然・脳をめぐるキーワード集」東京書籍 (1999)
  • 「純文学殺人事件」集英社 (1999)
  • 「ラビット」講談社(2000)
  • 「絵筆のいらない絵画教室」紀伊国屋書店(2000)
  • 「体の記憶」NECクリエイティブ(2001)のち光文社知恵の森文庫
  • 「ダ・ヴィンチ博士 海にもぐる」生活人新書・NHK出版(2001)
  • 「自然の中の絵画教室」紀伊国屋書店(2002)
  • 鉄腕アトム55の謎」生活人新書 (2003)
  • 「鉄腕アトムは電気羊の夢を見るか」晶文社(2003)
  • 「マンガを解剖する」ちくま新書 (2004)
  • 「君はレオナルド・ダ・ヴィンチを知っているか」ちくまプリマー新書(2005)
  • 「はじまりはダ・ヴィンチから-50人の美術家を解剖する」エクスナレッジ(2005)
  • 「君はピカソを知っているか」ちくまプリマー新書(2006)
  • 「体の中の美術館--EYE, BRAIN, and BODY」筑摩書房(2008)
  • 「京都美術鑑賞入門」ちくまプリマー新書(2009)
  • 「「モナリザ」の微笑み 顔を美術解剖する」PHP新書(2009)
  • 「美の方程式」講談社(2010)
  • 「構図がわかれば絵画がわかる」光文社新書(2012)
  • 「色彩がわかれば絵画がわかる」光文社新書(2013)
  • 「子どもに伝える美術解剖学 目と脳をみがく絵画教室」ちくま文庫(2014)
  • 「『進撃の巨人』と解剖学 その筋肉はいかに描かれたか 」講談社ブルーバックス(2014)
  • 「パリの美術館で美を学ぶ ルーブルから南仏まで」光文社新書(2015)
  • 『「美術的に正しい」仏像の見方 : 30歳からの仏像鑑賞入門」ワニプラス新書(2015)
  • 「遠近法がわかれば絵画がわかる」光文社新書(2016)
  • 「人体 5億年の記憶 ー解剖学者・三木成夫の世界」海鳴社(2017)
  • 「わかりたい! 現代アート」光文社文庫(2017)
  • 「藤田嗣治がわかれば絵画がわかる」NHK出版新書(2018)
  • 「ヌードがわかれば美術がわかる」インターナショナル新書(2018)
  • 「洞窟壁画を旅して」論創社(2018)
  • 「ダ・ヴィンチ501年目の旅」インターナショナル新書(2020)
  • 「養老孟司入門」ちくま新書 (2021)

共著

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  • 「解剖の時間 瞬間と永遠の描画史」 養老孟司 哲学書房 1988.3

翻訳

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  • 「イラストで学ぶ美術解剖学」 ギュルジイ・フェール グラフィック社 2009.9

掲載

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注釈・出典

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  1. ^ a b c d e f g h 布施英利さん(批評家)の「仕事とは?」”. 就職ジャーナル. リクルート. 2022年10月4日閲覧。
  2. ^ 布施 英利|著作者について”. www.chikumashobo.co.jp. 筑摩書房. 2022年10月4日閲覧。
  3. ^ 2011年春 布施英利|シーズン・インタビュー”. www.mitsumura-tosho.co.jp. 光村図書出版. 2022年10月4日閲覧。

外部リンク

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