市川笑也 (2代目)

日本の歌舞伎役者

二代目 市川 笑也(にだいめ いちかわ えみや、1959年昭和34年〉4月14日[1] - )は、青森県八戸市出身の歌舞伎役者。屋号澤瀉屋定紋一つ澤瀉の丸。本名は泉山 太男(いずみやま たかお)[1]歌舞伎名跡市川笑也」の当代。

にだいめ いちかわ えみや
二代目 市川笑也
屋号 澤瀉屋
定紋 一つ澤瀉の丸 
生年月日 (1959-04-14) 1959年4月14日(65歳)
本名 泉山いずみやま太男たかお[1]
襲名歴 1. 泉山太男
2. 二代目市川笑也
別名 藤間 泉(紫派藤間流
出身地 日本の旗青森県[1]
血液型  
公式サイト 市川笑也公式サイト
当たり役
ヤマトタケル』のみやず姫
オグリ』の照手姫
新・三国志』の劉備玄徳/玉蘭
暗闇の丑松』のお米 

来歴

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歌舞伎とは縁のない一般家庭に生まれる。昭和53年 (1978) 3月、八戸工業大学第一高等学校を卒業すると[1]、東京に出て4月に国立劇場歌舞伎俳優養成所に入学(第五期)。2年間の研修を修了後、同年4月国立劇場『絵本合法衢』の中間で本名の泉山太男を名乗って初舞台。翌年三代目市川猿之助の門下となり、二代目市川笑也を襲名。

入門当時は大部屋役者として女形立役ともに修業したが、昭和61年 (1986) スーパー歌舞伎第一作『ヤマトタケル』のみやず姫に抜擢。門閥外で名題下の役者としては異例の抜擢と注目を集めた。以後スーパー歌舞伎のみならず猿之助歌舞伎の全般にわたってヒロイン役に次々と抜擢される。

透き通った声と清新な所作、そして若き日の坂東玉三郎を彷彿とさせる美貌で人気が上がり、猿之助一座の花形の一人となる。

平成2年 (1990) には猿之助の部屋子となり、平成4年 (1992) には「笑也の会」を初めて開催。平成10年 (1998) 7月歌舞伎座『義経千本桜』「鳥居前」の静御前で名題昇進を果たす。

平成15年 (2003) には郷里青森で開催された第5回冬季アジア大会の開会式の演出を担当している[2]。近年では二枚目や若衆役にも果敢に挑戦しているほか、平成21年 (2009)には大河ドラマ天地人』で武田勝頼という難しい役どころの武将を演じている。

出演作品

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主な海外公演

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  • 1987年(昭和62年)
    • 訪欧公演(パリ、ロンドン、マドリッド他) 『義経千本桜』の腰元、僧兵
  • 1989年(平成元年)
    • アメリカ メトロポリタン・オペラハウス/ケネディー・センター 『義経千本桜』の静御前
  • 1993年(平成5年)
    • リスボン 国立ドナマリアII世劇 『連獅子』の胡蝶
    • ベルリン ドイツオーパー 『双面道成寺』の七綾姫
    • デュッセルドルフ ライン・ドイツオーパー 『双面道成寺』の七綾姫
  • 1996年(平成8年)
    • タイ/マレーシア タイランド・カルチャー・センター/Putraワールド・トレード・センター 『義経千本桜』の静御前

主な外部出演

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  • 2002年(平成14年)
    • 中日友好芸能フェスティバル 崑劇歌舞伎『遊園驚夢』 - 杜麗娘 役
  • 2006年(平成18年)
    • りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ『マクベス』 - マクベス夫人 役
  • 2006年(平成18年)
    • りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ『オセロー』 - デズデモーナ 役
  • 2006年(平成18年)
  • 2007年(平成19年)
    • 『地獄八景・浮世百景』 - 胴乱の幸助他計8 役
  • 2007年(平成19年)
    • りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ『マクベス07』 - マクベス夫人
  • 2007年(平成19年)
    • 『愛、時をこえて 関ヶ原異聞』 - 細川忠興
  • 2008年(平成20年)
    • 『極付 森の石松』 - 小せん、おゆう 二役
  • 2009年(平成21年)

アニメ

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  • NEC ワープロ 文豪ミニ
  • TOTO システムキッチン「ニューレガセス」

脚注

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  1. ^ a b c d e 読売年鑑2013』P.574|読売新聞東京本社,2013年3月27日発行,ISBN 978-4643130010
  2. ^ 青森県議会議事録 平成14年第230回定例会(第3号)本文” (2002年6月21日). 2016年6月30日閲覧。
  3. ^ “雲のように風のように”. ぴえろ公式サイト. https://pierrot.jp/archive/1990/tvs_03.html 2021年1月11日閲覧。 

外部リンク

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