市ヶ尾横穴古墳群

神奈川県横浜市青葉区の横穴墓。県の史跡。

市ヶ尾横穴古墳群(いちがおよこあなこふんぐん)または市ヶ尾横穴墓群(いちがおよこあなぼぐん)は、神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町にある横穴墓[2]。神奈川県指定史跡に指定されている。

市ヶ尾横穴古墳群

A群

B群
別名 市ヶ尾横穴墓群
所在地 神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町1639-2
位置 北緯35度33分26.65秒 東経139度32分23.97秒 / 北緯35.5574028度 東経139.5399917度 / 35.5574028; 139.5399917
形状 横穴墓
規模 横穴墓19基
出土品 須恵器土師器
築造時期 6世紀後半 - 7世紀後半
史跡 1957年(昭和32年)2月19日、神奈川県指定史跡「市ケ尾横穴古墳群」[1]
地図
市ヶ尾横穴 古墳群の位置(神奈川県内)
市ヶ尾横穴 古墳群
市ヶ尾横穴
古墳群
神奈川県内に位置
地図
テンプレートを表示

概要

編集

1933年(昭和8年)に発見された。1957年昭和32年)に神奈川県の史跡に指定され、1978年(昭和53年)に市ヶ尾遺跡公園として整備された。

鶴見川(谷本川)左岸の丘陵地帯に位置し、谷本川に向けて南向きに開いた谷戸地の崖面を掘って造営された。12基ある北側のA群と、7基ある南側のB群に分かれており、6世紀後半から7世紀後半にかけての古墳時代末期に造られた有力な農民の墓と考えられている。墓群の内外からは須恵器土師器などの副葬品も見つかっている。公園内は、墓群に沿うように散策路が整備されている。

市ケ尾町を含む青葉区内は、横穴墓古墳が多く存在し、当遺跡の西約800メートルの地点には、都筑の地を統合した歴代の首長や一族の墓である稲荷前古墳群(県指定史跡)がある。

写真

編集

脚注

編集
  1. ^ 青葉区総務部区政推進課 (2021年12月20日). “市ケ尾横穴古墳群”. 横浜市青葉区. 2022年2月15日閲覧。
  2. ^ 「横穴古墳」という呼び方は、1957年(昭和32年)に指定文化財史跡)となった際の指定名称によるが、「古墳」とは本来墳丘を持つ墳墓を意味するため、現在では「横穴墓」という呼称が一般的である(ただし分類上は広義の「古墳」に含まれる)。また、墳丘の側面から埋葬するいわゆる「横穴式石室」をもつ古墳のことを横穴墓とはいわない。

外部リンク

編集