川上峡
佐賀県佐賀市にある渓谷
川上峡(かわかみきょう)は佐賀県佐賀市大和町(旧佐賀郡大和町)にある渓谷。一般に知られる奇岩、奇勝、瀑布、淵が連続する渓谷とは異なり、両側に山が差し迫ってその間を嘉瀬川が滔々と流れ、さながら京都の嵐山を彷彿とさせる景観から、九州の嵐山と呼ばれている。一帯は川上金立県立自然公園に指定されている。
1953年(昭和28年)3月に、元の橋の約80m上流に、橋長66m・高さ11mの赤錆色の鉄製ワーレントラス橋の官人橋(明治まで勧進橋と表記)が架設された。官人橋周辺では、春は桜のほか、数百体の鯉のぼりを泳がせ風雅で、夏場は納涼の花火大会、秋は紅葉など四季折々の変化を見せる。また、川上峡温泉が湧出していることから、観光拠点としても利用されており、年間の行楽客は多い。この一帯で売られる白玉饅頭はこの温泉地、渓谷の名物となっている。川上峡音頭がこの地域の盆踊りなどで継承され、春は川上峡春まつり(こいのぼりの吹流し)、夏は川上峡花火大会や灯籠流しが毎年開催されている。