嶺澳原子力発電所(中国語: 岭澳核电站)は中華人民共和国広東省深圳市竜崗区大鵬半島英語版にある原子力発電所香港の北60km、大亜湾原子力発電所の北1kmほどの位置に所在する。中国広核集団が運用しており、所内の原子炉はフェイズIとフェイズIIの2箇所に分けられている。

嶺澳原子力発電所
嶺澳原子力発電所の位置(中華人民共和国内)
嶺澳原子力発電所
中華人民共和国における嶺澳原子力発電所の位置
中華人民共和国
所在地 広東省深圳市竜崗区
座標 北緯22度36分17.24秒 東経114度33分05.36秒 / 北緯22.6047889度 東経114.5514889度 / 22.6047889; 114.5514889 (嶺澳原子力発電所)座標: 北緯22度36分17.24秒 東経114度33分05.36秒 / 北緯22.6047889度 東経114.5514889度 / 22.6047889; 114.5514889 (嶺澳原子力発電所)
現況 運転中
運転開始 2002年5月28日
運営者 広東嶺澳核電有限公司[1]
原子炉
運転中 2 x 938 MWe, 2 x 1000 MWe (net)
2 x 990 MWe, 2 x 1080 MWe (gross)
計画中 4 x 1080 MW
種類 加圧水型軽水炉CPR-1000
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フェイズIではフランスの出力900MWe級、3冷却環設計の原子炉を基礎にして出力938MWeの原子炉2基が製造され、2002年と2003年にそれぞれ運用を始めた[2]

フェイズIIではフランスの設計を元としてCPR-1000原子炉が開発され、II-1とII-2の2基がアレバとともに建設が開始された。嶺澳II-1は中国で初の国産CPR-1000原子炉で、2010年6月11日に臨界試験が行われ[3]、2010年7月15日に送電網に接続された[4]。II-1の商業運転は2010年9月27日に始められた[5]。 II-2は2011年5月3日に送電網に同期し、2011年8月7日に商業運転を始めた[6]

原子炉

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原子炉[7] 原子炉形式 正味発電量(MW) 総発電量(MW) 建設開始 送電開始 商業運転 運転終了
1号機 (I-1) 加圧水型軽水炉 938 990 1997年5月15日 2002年2月26日 2002年5月28日 2042年(計画)
2号機 (I-2) 1997年11月28日 2002年12月15日 2003年1月8日 2043年(計画)
3号機 (II-1) CPR-1000 1007 1080 2005年12月15日 2010年7月15日 2010年9月15日
4号機 (II-2) 2006年6月15日 2011年5月3日 2011年8月7日

関連項目

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外部リンク

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