嵐山鵜飼観光文化振興協会

嵐山鵜飼観光文化振興協会(あらしやまうがいかんこうぶんかしんこうきょうかい)(略称・鵜飼協会)とは、2018年に鵜飼文化の振興と鵜飼小屋の建設・維持を目的として京都市伏見区に設立された一般社団法人である。

嵐山鵜飼観光文化振興協会
創立者 奥野卓司
団体種類 一般社団法人
設立 2018年2月26日
所在地 日本の旗 日本 京都府京都市伏見区桃山町大島38番地の149[1]
北緯34度55分35秒 東経135度47分23秒 / 北緯34.92639度 東経135.78972度 / 34.92639; 135.78972座標: 北緯34度55分35秒 東経135度47分23秒 / 北緯34.92639度 東経135.78972度 / 34.92639; 135.78972
法人番号 2130005015227
主要人物 理事長 奥野卓司
主眼 鵜飼文化の振興
活動内容 鵜飼小屋の建設、維持
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沿革

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嵐山通船」(京都市右京区)が鳥インフルエンザの感染により多数の鵜が死亡してしまい、事業の継続が困難な状態に陥った。窮状を知った地元の野宮神社の宮司・懸野直樹が皇室と縁の深い山階鳥類研究所の博士・奥野卓司を同社社長に紹介し、同氏が音頭を取り、京都市長・門川大作が肝煎りとなって、秋篠宮文仁親王を名誉総裁に推戴して、2018年2月26日、感染症対策を強化した新しい鵜小屋の建設と鵜飼文化の振興を目的に、京都府京都市右京区嵯峨伊勢ノ上町7-1[注釈 1]に設立された。

創設時のボードメンバーは理事長は京都産業大副学長の大西辰彦、副理事長は山階鳥類研究所長の奥野卓司嵐山通船社長の湯川直樹である[2]

当初は秋篠宮文仁親王が名誉顧問に就任する予定であった[3]。後に理事長は奥野卓司が就任している[4]。政界からは衆議院議員の田中英之が理事に加わっている[5]

鵜小屋のデザイン設計については庭園建築の第一人者で大阪芸術大学教授の若生謙二を起用している[6]。以後京都嵐山の鵜飼文化の維持・振興に貢献した[7][8][9]

2020年5月1日に国内所在地が京都府京都市伏見区桃山町大島38番地の149に変更されている。

嵐山鵜飼観光文化振興協会は2021年に解散した[10]

事業

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2019年4月、京都産業大学が開講した、「学生が企業等から提供された課題を解決することを通じて、実社会で必要となる心構えや能力を身につけることを目的」とした、キャリア形成支援教育科目「O/OCF-PBL(On/Off Campus Fusion-Project Based Learning)」に参画した[11]

鵜小屋の現状

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鵜小屋の現状イメージ

鵜小屋は「嵐山通船」の前社長の辞任に伴い2020年以降建設途中で放置され、鵜小屋の建設工事を発注した「嵐山通船」および京都府に鵜小屋の設置許可を申請した「嵐山鵜飼観光文化振興協会」は所有権を否定した。その後、設置許可が期限切れであること、また景観の悪化を理由として、京都府が2024年2月に行政代執行によって解体した[12][13]

注釈

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  1. ^ 住所の登記は嵐山通船と同一である。

出典

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  1. ^ 「法人プロフィール」『gBizINFO経済産業省』
  2. ^ 「門川大作・活動日記(2018-3-27)」『門川大作オフィシャルサイト』
  3. ^ 元木昌彦「使途不明金で裁判中の元社長「秋篠宮の側近から100万円を…」」 『日刊サイゾー』 2023年2月7日
  4. ^ 「平成31(令和元・2019)年度年報」『公益財団法人 山階鳥類研究所』
  5. ^ 「(一社)嵐山鵜飼観光文化振興協会役員等名簿」篠原常一郎(古是三春)Tweet
  6. ^ 「(一社)嵐山鵜飼観光文化振興協会役員等名簿」篠原常一郎(古是三春)Tweet
  7. ^ 元木昌彦「今度は側近が皇室を利用して100万円を要求…秋篠宮さまの"ご難場"はいつになれば終わるのか」 『President Online』 2023年2月10日
  8. ^ 「日本有数の観光名所に『2年間放置の謎の小屋』計画途中で法人解散"宙ぶらりん"...元理事を直撃「もうなんとも言えない」」 『TBS News Dig』 2022年9月13日
  9. ^ 「京都・嵐山で鵜小屋放置で苦情 知事は行政代執行も辞さない姿勢」『京都新聞』 2023年4月22日
  10. ^ 1億円の「鵜飼い小屋」 京都府が強制撤去 観光名所・嵐山で「景観悪い、ほったらかし」 撤去費めぐり鵜の飼育行う会社は京都府と争う方向 | 特集 | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ”. ニュース. 2024年10月9日閲覧。
  11. ^ 「嵐山鵜飼観光文化振興協会や京都市動物園などが新たに参入!「O/OCF-PBL(オーシフピービーエル)2」課題提供機関が決定」 『京都産業大学』 2019年4月8日
  12. ^ 「嵐山の鵜飼」前社長を特別背任疑いで刑事告訴へ 株主に虚偽説明し小屋建設、損害8千万円か|社会|地域のニュース|京都新聞”. 京都新聞 (2024年7月9日). 2024年10月9日閲覧。
  13. ^ 嵐山公園に放置の鵜小屋、行政代執行で撤去開始:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2024年2月14日). 2024年10月9日閲覧。

関連項目

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