島 和彦(しま かずひこ、1944年昭和19年)7月15日 - )は、日本の歌手。 島和彦が歌手としてデビューするきっかけは、当時東京第一プロダクションが一世を風靡したスリーファンキーズメンバーの一人が辞める後釜を募集したときに、本人に内緒で関係者が応募し、公開コンテストで優勝したが、グループのカラーに合わないので、2位の手塚がメンバー後任に選ばれたが、選考委員の一人、後の東京都知事を務めた青島幸男が惚れ込み、島和彦の母が営む中野区喫茶店Mに、場所に不似合いの真紅のスポーツカートレンチコートを着たダンディーな青島幸男が押しかけ、島和彦と彼の母親をソロでデビューするよう説得し、その後、大島渚監督の映画『悦楽』の主題歌「悦楽のブルース」で1965年にデビューした。しかし、その歌は放送禁止コードに抵触し、日の目を見ずに終わった。その後、「志津子」(「悦楽のブルース」のB面)、「雨の夜あなたは帰る」(船村徹作曲、吉岡治作詞)がヒットし、紅白歌合戦に出場することになった。 それまで、大劇(当時)等の大都市劇場に、西郷輝彦美樹克彦と各ワンマンショーで、ファンを惹きつけた。

経歴

編集

小学生の時から都内のコンクールに学校代表で出場していたという。 日本コロムビアの歌手として、1966年、『雨の夜あなたは帰る』で「第17回NHK紅白歌合戦」に初出場した。 特技はマジック、また紅白歌合戦では白組司会の宮田輝アナウンサーに、柔道初段、空手二段と紹介されている。

現在は東京都赤坂で「サパークラブ島」という店を経営し、時折ステージで歌を披露しているという。

代表曲

編集
  • 「悦楽のブルース」
  • 「志津子」
  • 「雨の夜あなたは帰る」
  • 「女と男のブルース」
  • 「銀座のねずみ」
  • 「禁じられた愛の言葉」

NHK紅白歌合戦出場歴

編集
年度/放送回 曲目 対戦相手
1966年(昭和41年)/第17回 雨の夜あなたは帰る 田代美代子