岩屋寺石仏
大分県大分市古国府にある平安時代後期(11世紀中頃)の磨崖仏
岩屋寺石仏(いわやじせきぶつ)は、大分県大分市古国府にある平安時代後期(11世紀中頃)の磨崖仏である。大分県の史跡に指定されている[1]。
概説
編集17体の仏像からなり、薬師如来座像を中尊とした薬師三尊像の左右に、釈迦三尊、阿弥陀三尊の二組の三尊像を配したものと推定されるが、風化が激しく像名の同定が困難なものもある[2]。かつては国の史跡だったが、損傷が著しいため県の史跡に変更された[3]。最も保存状態がよいものは右端の十一面観音像である。
大分元町石仏から南西に約600mほどの至近にあり[3]、元々は両者ともに圓寿寺(岩屋寺)の敷地内に位置し、ほぼ同年代に造られたものと考えられる。
右手の崖には千仏龕(せんぶつがん)と呼ばれる無数の小さなくぼみが残されており、かっては粘土製の小仏像が収められていたと推測されている[3]。
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- いいまちおおいた 岩屋寺石仏/石仏
- 岩屋寺石仏(大分市)・写真満載九州観光
- 磨崖仏の魅力 岩屋寺磨崖仏 - ウェイバックマシン(2007年3月10日アーカイブ分)