岩室の滝(いわむろのたき)は、富山県中新川郡立山町虫谷にある。新生代第三紀中新世の泥岩や火山噴出物の層から一気に流れ落ち、虫谷川となった後に白岩川へ注ぎ込む。富山県の天然記念物・富山の名水に指定されている。

岩室の滝
岩室の滝。右手に見られる窪みが「岩室」
所在地 富山県中新川郡立山町
位置 北緯36度38分35.64秒 東経137度22分40.19秒 / 北緯36.6432333度 東経137.3778306度 / 36.6432333; 137.3778306
落差 24 m
水系 白岩川水系虫谷川
地図
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

特徴

編集

滝の落差24メートル、滝壺の直径は10メートルで水深は5メートルである。

滝の右側に横穴があるが、これは軟弱な泥岩が逆巻きながら落下する水や、滝の飛沫で削られて出来たもので、この横穴から「岩室の滝」と名付けられたと考えられている[1]

地質

編集

このあたり一帯は新生代第三紀中新世(約1500万年前)の泥岩や火山噴出物で出来た岩稲累層と呼ばれる地層が広がり、この地層を貫いて輝石安山岩が岩脈状に存在する。さらにその上に高峰山による新生代第四紀(約1000万年前)の火山噴出物の地層が覆っている。

現在の滝は僅かに柱状節理が残る岩脈上に存在ある。滝の下流側60メートル辺りに幅5メートル程度の峡谷があり、この滝が次第に後退していったことを示している。

交通アクセス

編集
  • 富山地方鉄道五百石駅から車で約20分
  • 北陸自動車道立山ICから車で30分(駐車場あり)

脚注

編集
  1. ^ 岩室の滝富山観光ナビ

関連項目

編集