岩井淳 (歴史学者)
日本の歴史学者
経歴
編集1956年、岐阜県生まれ。1980年、静岡大学人文学部卒業[1]。1990年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学[1]。
1990年、静岡大学人文学部助教授。以後32年間、同大学にて勤務[2]。2012年、改組により静岡大学人文社会科学部教授。2016年、論文「ピューリタン革命の世界史:国際関係のなかの千年王国論」にて、首都大学東京より博士(史学)の学位を取得[3]。 2022年3月、定年退職。
2023年3月21日開催の退職記念シンポジウムでは、主な研究テーマとして「千年王国」、「複合国家」というキーワード、及び(高大連携を含む)歴史教育の三点が挙げられている[4]。
著作
編集単著
編集- 『千年王国を夢見た革命:17世紀英米のピューリタン』講談社選書メチエ、1995年。ISBN 978-4-06-258051-9
- 『ピューリタン革命と複合国家』山川出版社〈世界史リブレット〉、2010年。ISBN 978-4-634-34953-7
- 『ピューリタン革命の世界史:国際関係のなかの千年王国論』ミネルヴァ書房〈西洋史ライブラリー〉、2015年。ISBN 978-4-623-07277-4
- 『ヨーロッパ近世史』筑摩書房〈ちくま新書〉、2024年8月。ISBN 978-4-480-07637-3
編著
編集- 『複合国家イギリスの宗教と社会:ブリテン国家の創出』ミネルヴァ書房、2012年。ISBN 978-4-623-06299-7
共編著
編集- 岩井淳・大西晴樹『イギリス革命論の軌跡:ヒルとトレヴァ=ローパー』蒼天社出版、2005年。ISBN 978-4-901916-05-9
- 岩井淳・竹澤祐丈『ヨーロッパ複合国家論の可能性:歴史学と思想史の対話』ミネルヴァ書房、2021年。ISBN 978-4-623-09060-0
共編
編集- 岩井淳・指昭博『イギリス史の新潮流:修正主義の近世史』彩流社、2000年。ISBN 978-4-88202-671-6
- 岩井淳・山﨑耕一『比較革命史の新地平:イギリス革命・フランス革命・明治維新』山川出版社、2022年。ISBN 978-4-634-67254-3
- 岩井淳・道重一郎『複合国家イギリスの地域と紐帯』刀水書房、2022年。ISBN 978-4-88708-476-6
共訳
編集- リチャード・キレーン『図説スコットランドの歴史』(岩井淳・井藤早織訳)彩流社、2002年。ISBN 978-4-88202-772-0
- デイヴィッド・キャナダイン編著『いま歴史とは何か』(平田雅博・岩井淳・菅原秀二・細川道久訳)ミネルヴァ書房、2005年。ISBN 978-4-623-04370-5
- デイヴィッド・アーミテイジ『帝国の誕生:ブリテン帝国のイデオロギー的起源』(平田雅博・岩井淳・大西晴樹・井藤早織訳)日本経済評論社、2005年。ISBN 978-4-8188-1763-0
- デイヴィッド・アーミテイジ『独立宣言の世界史』(平田雅博・岩井淳・菅原秀二・細川道久訳)ミネルヴァ書房、2012年。ISBN 978-4-623-06207-2
脚注
編集- ^ a b "researchmap"科学技術振興機構(2024年3月11日閲覧)
- ^ "第22回 静岡歴史教育研究会のご案内"静岡大学公式サイト(2023年10月3日閲覧)
- ^ "博士論文データベース"CiNii Dissertations(2024年3月11日閲覧)
- ^ "岩井淳教授退職記念シンポジウム"「初期アメリカ学会HP」2022年11月17日付。(2023年10時3日閲覧)