岡野是保
明治期の実業家、政治家
岡野 是保(おかの これやす、1855年3月24日(安政2年2月7日[1][注釈 1])- 1915年(大正4年)9月28日[1][2])は、明治期の実業家、政治家。貴族院多額納税者議員。
経歴
編集能登国羽咋郡宿村[1](石川県[2]羽咋郡柏崎村、押水町を経て現宝達志水町宿)で、豪農で同国鹿島郡熊木組の十村役を務めた[3]岡野幾平の長男として生まれる[1]。
柏崎村会議員、備荒貯蓄米請求委員、教育会員などを務めた[1][2]。1879年(明治12年)石川県会議員に選出され4期在任し[1]、同常置委員、県勧業諮問委員を務めた[1][2]。
1890年(明治23年)石川県多額納税者として貴族院多額納税者議員に互選され[4]、同年9月29日から1897年(明治30年)9月28日まで、立憲改進党に所属して1期在任した[1][2]。
実業界では、金沢電気、七尾セメント、七尾鉄道(七尾線)、羽咋廣業銀行などの設立に参画して、地域産業の振興に貢献した[1]。ほか、金融会社興業社を興し、小学校の校舎建築費の助成や、通学路の改修や架橋などを行った[3]。
石川県会選挙歴
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』193頁では安政元年3月。
出典
編集参考文献
編集- 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
- 石川県議会史編さん委員会編『石川県議会史 第1巻』石川県議会事務局、1969年。
- 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
- 竹内理三ほか 編纂『石川県姓氏家系大辞典』角川日本姓氏歴史人物大辞典17、角川書店、1998年。ISBN 9784040021706。