岡山芸術創造劇場
岡山芸術創造劇場(おかやまげいじゅつそうぞうげきじょう、英: Okayama Art Creation Theater)は、岡山県岡山市北区表町にある文化芸術施設。中国・四国地方で唯一、大・中・小の3つの劇場を備える[2]。一般公募にもとづく愛称はハレノワ[3]。
岡山芸術創造劇場 Okayama Art Creation Theater | |
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情報 | |
通称 | ハレノワ |
正式名称 | 岡山芸術創造劇場 |
完成 | 2022年12月28日 |
開館 | 2023年9月1日 |
開館公演 |
こけら落とし公演 オペラ『メデア』 |
客席数 |
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延床面積 | 19,663[1]m² |
用途 | |
運営 | 公益財団法人岡山文化芸術創造 |
所在地 |
〒700-0822 岡山市北区表町3丁目11番50号 |
位置 | 北緯34度39分23秒 東経133度55分46秒 / 北緯34.65639度 東経133.92944度座標: 北緯34度39分23秒 東経133度55分46秒 / 北緯34.65639度 東経133.92944度 |
アクセス | 岡山電気軌道東山本線西大寺町・岡山芸術創造劇場ハレノワ前徒歩5分 |
外部リンク | 岡山芸術創造劇場(ハレノワ) |
概要
編集老朽化した岡山市民会館(北区丸の内)と市民文化ホール(中区小橋町)を移転統合し、文化芸術施設を核とした店舗、オフィス、住居からなる複合ビルを、岡山市中心部「都心kmスクエア」の南東角を占める木下大サーカスの本社など文化的施設が立地する北区表町千日前地区に再開発事業の一環として整備された。
市内では同じ「都心1kmスクエア」の北東角に位置する岡山シンフォニーホールに並ぶ規模の劇場である[4]。
民間再開発組合が総事業費約265億円をかけ2棟の再開発ビルを建設し、このうち低層棟の大部分を岡山市が取得して劇場を整備し、高層棟はオフィスの他、タワーマンション「ライオンズタワー岡山千日前」を整備[5][6]。
再開発ビルの名称をハレミライ千日前、劇場の愛称をハレノワ、全天候型広場の愛称を千日前スクエア、劇場入口、表町南端の千日前商店街に通じる道路の愛称を千日前ハレノワ通りにそれぞれ決定した[7][8][9]。
近接する岡山シンフォニーホールは残響などの良さからプロオーケストラの岡山フィルハーモニック管弦楽団をはじめとした主にオーケストラなどのクラシックコンサートが中心だったが、本施設は音楽などのコンサートはもちろんのこと、市の既存施設では困難だった大型トラックの搬入が可能となり、大がかりな舞台装置が使えるようになることから舞台芸術やミュージカルなどを中心とした演劇の利用を想定し、旧市民会館では観られなかった様々な文化に親しめるようになり、市の一つの大きな文化拠点と位置付け、中四国初の創造型劇場として開業する[10][11][12]。
また大劇場の映像を中劇場でも観ることができ、医学会などのセミナーやその他コンベンションにも対応しており、その場合は飲食も可能である[13]。
また館内の大階段やテラス、壁面などに須藤玲子、桑田卓郎、平子雄一らによるアート作品4点が常設展示されている[14]。
2022年12月28日に劇場部分が竣工し、常設展示の作品や備品の搬入などを進め2023年6月4日にプレオープン、9月1日にグランドオープン(一般利用は10月1日から利用開始)[15]。
沿革
編集館内設備
編集- 大劇場[24]
- 中劇場[25]
- 座席数:807席
- 1階席:564席
- 2階席:243席
- 楽屋
- 中劇場付属楽屋:5室
- 別途有料楽屋:3室
- 舞台設備
- プロセニアム形式:間口16.15 m/高さ10.3 m/奥行12.55 m
- 音響反射板
- 組立式舞台床
- 残響時間:満席時/未測定、空席時/1.1 - 1.5秒
(音響反射板使用時 :満席時/未測定、空席時/1.5 - 1.9秒)
- 技術諸室
- ⾳響調整室
- 調光操作室
- 座席数:807席
- 小劇場[26]
- 座席数:300席
- 1階席:300席
- 楽屋
- 小劇場付属楽屋:4室
- 舞台設備
- 平土間形式:間⼝16.6 m/⾼さ6 m/奥⾏16.6 m
- 残響時間:満席時/未測定、空席時/未測定
- 座席数:300席
- アートサロン[27]
- 座席数:300席
- 1階席:300席
- 楽屋
- アートサロン付属楽屋:2室
- 舞台設備
- 平土間形式:間⼝15.6 m/⾼さ6 m/奥⾏15.1 m
- 残響時間:満席時/未測定、空席時/1.0秒
- 座席数:300席
- 練習室:11室
- 製作工房:3室
- ギャラリー
- 千日前スクエア:アトリウム、カフェ、ベーカリー、コンビニ
フロア構成
編集- B2階:小劇場、第1-第2練習室
- B1階:製作工房
- 1階:千日前スクエア、カフェ、ベーカリー、コンビニ
- 2階:大劇場、中劇場、劇場事務室
- 3階:ギャラリー、ボックスオフィス、第3-第7練習室
- 4階:アートサロン、第8-第11練習室
- 5-7階:オフィス
- 8-20階:ライオンズタワー岡山千日前
建築概要
編集※ 劇場と合築の20階建てタワーを含む再開発事業全体のもの。
アクセス
編集- 岡電バス 四件屋経由桑野営業所・岡山ふれあいセンター・三幡南・新岡山港方面行き 岡山芸術創造劇場ハレノワ前下車 徒歩3分
- 両備バス イオン岡山・市役所入口経由西大寺行き 千日前・岡山芸術創造劇場ハレノワ南下車 すぐ
- 岡山電気軌道東山本線 西大寺町・岡山芸術創造劇場ハレノワ前下車 徒歩5分
- 岡山電気軌道清輝橋線 大雲寺前電停下車 徒歩5分
脚注
編集- ^ “劇場概要”. 岡山芸術創造劇場ハレノワ. 2023年5月5日閲覧。
- ^ “中四国で唯一3劇場備えた文化芸術施設 岡山市に引き渡し”. NHK岡山 (2022年12月28日). 2022年12月28日閲覧。
- ^ 「岡山芸術創造劇場、23年9月開館 愛称「ハレノワ」」『朝日新聞デジタル』2021年8月26日。オリジナルの2021年8月26日時点におけるアーカイブ。
- ^ “岡山芸術創造劇場の整備について”. 岡山市. 2022年12月28日閲覧。
- ^ “新市民会館 5.9億円の追加負担 岡山市、用地買収難航で経費増”. 山陽新聞. 2021年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月28日閲覧。
- ^ “岡山の新劇場ハレノワ完成、開館準備へ 舞台芸術に力”. 日本経済新聞. 2022年12月30日閲覧。
- ^ “芸術創造劇場との複合再開発、全住戸から開放的な眺望を望む 「ライオンズタワー岡山千日前」 マンションギャラリーの予約受付を開始”. オリックスグループ. 2022年12月29日閲覧。
- ^ “岡山芸術創造劇場の愛称について”. 岡山市. 2022年12月29日閲覧。
- ^ “道路愛称が決定しました”. 岡山市. 2022年12月29日閲覧。
- ^ “岡山芸術創造劇場(仮)について”. 岡山市. 2022年12月28日閲覧。
- ^ a b “岡山芸術創造劇場の愛称について”. 岡山市. 2022年12月28日閲覧。
- ^ “岡山の新劇場ハレノワ完成、開館準備へ 舞台芸術に力”. 日本経済新聞. 2022年12月30日閲覧。
- ^ “岡山芸術創造劇場 ハレノワ”. 岡山市議会議員 吉本けんじ. 2022年12月29日閲覧。
- ^ “岡山芸術創造劇場ハレノワのアート作品設置について”. 岡山市. 2023年7月20日閲覧。
- ^ 『広報連絡<市長定例記者会見資料>』(プレスリリース)岡山市、2021年8月24日 。2022年12月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i [1]岡山市表町三丁目10番11番23番24番地区市街地再開発事業 沿革|2022年12月29日閲覧
- ^ “岡山芸術創造劇場関係(シンボルマークの決定について)(令和4年4月26日市長記者会見)”. 岡山市. 2022年12月29日閲覧。
- ^ “岡山芸術創造劇場ハレノワの緞帳デザインの決定について”. 岡山市. 2022年12月29日閲覧。
- ^ “こけら落とし オペラ『メデア』”. 岡山芸術創造劇場. 2022年12月29日閲覧。
- ^ “道路愛称が決定しました”. 岡山市. 2022年12月29日閲覧。
- ^ “岡山芸術創造劇場ハレノワが完成しました!”. 岡山芸術創造劇場ハレノワ. 2022年12月29日閲覧。
- ^ にぎわい創出拠点の完成祝う ハレノワ核の再開発ビル竣工式
- ^ 岡山芸術創造劇場ハレノワ開館PRバナーフラッグの掲出と 開館PRラッピング路面電車の出発式について
- ^ 大劇場 設備概要
- ^ 中劇場 設備概要
- ^ 小劇場 設備概要
- ^ アートサロン 設備概要
- ^ a b c d e f g [2]岡山市表町三丁目10番11番23番24番地区市街地再開発事業 事業計画|2022年6月3日閲覧
- ^ [3][リンク切れ]ライオンズタワー岡山千日前物件概要 全体物件概要|2022年6月3日閲覧
- ^ ライオンズタワー岡山千日前 - 全体 物件概要 - ウェイバックマシン(2022年8月17日アーカイブ分)
外部リンク
編集- 岡山芸術創造劇場(公式ホームページ) - 公益財団法人岡山文化芸術創造 岡山芸術創造劇場