岐舌人
岐舌人(きぜつじん)は中国に伝わる伝説上の人種である。支舌、反舌とも。古代中国では南方に位置する国に棲んでいたとされる。
概説
編集古代中国の地理書『山海経』の海外南経によると、岐舌国は不死国の東、三首国の西にあり、岐舌人は人間の姿をしているが、舌がふたつに分かれているという。
また、岐舌人の舌はいつもに内側にそり返っているともいわれており、その舌の形状を保ったまま非常に変わった発音をする。そのため、他の国の人々は理解するのが困難だとされる[1]。
岐舌人の登場する作品
編集脚注
編集参考文献
編集- 『山海経 中国古代の神話世界』高馬三良 訳 平凡社ライブラリー ISBN 4582760341 1994年 118頁