山梨県東部地震
1983年に山梨県と神奈川県の県境付近で発生した直下型地震
山梨県東部地震(やまなしけんとうぶじしん)とは、1983年8月8日12時47分58秒頃、山梨県と神奈川県の県境付近で発生したマグニチュード 6.0の直下型地震である。この地域では、度々M5.5前後の地震が発生している。
山梨県東部地震 | |
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地震の震央の位置を示した地図 | |
本震 | |
発生日 | 1983年(昭和58年)8月8日 |
発生時刻 | 12時47分58秒(JST) |
震央 |
日本 山梨県東部 北緯35度31分3秒 東経139度1分3秒 / 北緯35.51750度 東経139.01750度 |
震源の深さ | 0 km |
規模 | マグニチュード(M)6.0 |
最大震度 | 震度4:山梨県甲府市など |
地震の種類 |
スラブ内地震 横ずれ断層 |
余震 | |
最大余震 | 1984年6月26日10時32分、M4.6、最大震度3 |
被害 | |
死傷者数 | 死者 1人 負傷者 23人 |
被害地域 | 山梨県 |
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プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 |
各地の震度
編集震度 | 都道府県 | 観測所 |
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4 | 山梨県 | 甲府 |
静岡県 | 三島 | |
東京都 | 東京 | |
神奈川県 | 横浜 |
被害
編集- 死者: 1名
- 負傷者: 29名
- 家屋半壊: 1戸
- 一部損壊: 278戸
被害は、山梨県東部の19市町村に及び、特に大月市に被害が集中した。また、神奈川県丹沢山中でこの地震により発生した落石に直撃された1名が死亡した。
地殻変動
編集地震震央の北西31km にあった国立防災科学技術センター(防災科学技術研究所の前身)の塩山観測点(ENZ)に設置されたボアホール型傾斜計は、この地震発生の18日前から10日間にわたって大きな傾斜変化が観測されていた[1]。
脚注
編集- ^ 山梨県東部の地震(1983年8月8日)に先行した異常な地殻傾斜変化 (PDF) 地震予知連絡会会報 第31巻
参考文献
編集- 国立天文台編 編「日本付近のおもな被害地震年代表」『理科年表 平成20年』丸善、2007年、704-735頁。ISBN 978-4-621-07902-7 。
- 1983年8月8日山梨・神奈川県境付近の地震(気象庁) (PDF) 地震予知連絡会会報 第31巻
関連項目
編集外部リンク
編集- Kazuhiro Okazaki (1998年). “神奈川県被害地震一覧”. 地震の話. 2012年4月22日閲覧。
- 甲府地方気象台. “山梨県の主な被害地震リスト 1885年 - 2011年” (PDF). 山梨県の地震について. 2012年4月22日閲覧。
- 気象庁. “震度分布図”. 2012年4月22日閲覧。
- 1983年8月8日山梨県東部の地震(防災セ) (PDF) 地震予知連絡会会報 第31巻