山根新次

日本の地質学者

山根 新次(やまね しんじ、1885年6月19日 - 1962年2月9日)は、日本地質学者島根大学学長

略歴

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島根県出雲市に生まれる。1910年、東京帝国大学理科大学地質学科、卒業。1915年、京都帝国大学講師、山東鉄道嘱託[1]を経て1929年に九州帝国大学教授に着任、1930年に京都帝国大学から理学博士号を授与される[2]。1935年、商工省地質調査所所長[3][4][5][6](第6代)を拝命。第二次世界大戦後の1949年島根大学初代学長[6]に就任する。

主な著作

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著作
  • 山根新次「南部山西省東部炭田調査報文」『海外鋳物調査報告』第13号、出版者不明、192-年、NCID BA86333135。
  • 山根新次「支那直隷省南部及河北省北部ニ於ケル炭田調査報文」臨時産業調査局第二部(著)『海外鉱物調査報告 : 支那之部』第16号、商工省地質調査所、1924年(大正13年)、doi:10.11501/987435、NCID BA53891886。
  • 山根新次『大阪市地質概観』、私家版、1930年、NCID BA8588959X。
  • 山根新次『支那地史』岩波書店〈岩波講座地質学及び古生物学, 鉱物学及び岩石学〉、1931年、NCID BA30007545。
  • 山根新次、張資平『中国地史』第2集第700種、王雲五主(編)、商務印書館〈萬有文庫〉、1937年、NCID BA7651061X。
  • 山根新次、小川琢治鈴木虎雄鳥居龍蔵ほか『揚子江』大阪毎日新聞社(編)、東京日日新聞社、1938年、NCID BN13335641。[7]
  • 『海外鉱物調査報告』第九号、商工省地質調査所(編)、北支那開発、1942年、doi:10.11501/1915225全国書誌番号:70028141。農商務省臨時産業調査局(編)、地質調査所刊(NCID BA5388983X)の複製。
    • 第9号、山根新次「山東省鉱物調査報文」
    • 第10号、山根新次「山西省汾河流域竝沁河流域炭田調査報文」。
  • 山根新次「南方鉱産資源総論」『南方経済資源総覧』第2巻、東亜政経社、1944年、NCID BN03673794。
  • 山根新次(監修)「第2巻 南方鉱産資源論」『南方経済資源総覧』、東京:日本経国社、1944年。doi:10.11501/1065747全国書誌番号:53012700、国立国会図書館内限定/図書館送信対象。
  • 山根新次「第3編 鉱物、地質及び鉱床」『鉱業便覧』再版、日本鉱業会(編)、丸善出版、1949年、p41-(コマ番号0029.jp2-)。doi:10.11501/2422489全国書誌番号:49008297、国立国会図書館内/図書館送信。
  • 山根新次、三土知芳「わが国の地質調査事業の沿革」『地学雑誌』第63巻第3号(通号693)、1954年9月、東京:東京地学協会、p.151-165。ISSN 0022-135X。
  • 山根新次「地質学会における大村君の功績」『大村一蔵を偲ぶ』石油文化社(編)、大村一蔵追憶集刊行会、1965年、p.106-(コマ番号0068.jp2-)。doi:10.11501/2986272、国立国会図書館内/図書館送信。
地図
  • 農商務省、山根新次『盛岡図幅』縦行14横行18、地質調査所(編)、東陽堂(発売)、1915年。付録『盛岡図幅地質説明書』NCID BA52968089。
  • 商工省『銚子』縦行3横行24、図幅第110号、地質調査所(編)、小柴製版印刷所、1926年、全国書誌番号:21341360。英語併記。地質調査(大正13年)山根新次、製図(大正14年)神村龍造、付属資料『銚子地質説明書』。
  • 山根新次(監修)『満蒙華炭鉱要覧図』、日満支石炭連盟(編纂)、1941年、doi:10.11501/1060396全国書誌番号:46018835
  • 山根新次『南方地域鉱産分布図』日本鉱業会、1942年、NCID BA81219857。

脚注

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  1. ^ 青島守備軍民政部鉄道 1922, §石炭.
  2. ^ 山根新次『The geological structure of southeastern Shan-Shi and adjoining districts of Chih-Li and Ho-Nan, north China』京都帝国大学、1930年7月1日。「〔別題〕北支那山西省南東部並に隣接する直隷省及河南省に於ける地質構造」 
  3. ^ 大阪毎日新聞社 1938, pp. 29-.
  4. ^ 日本護謨輸入組合調査課 1942, pp. 34-.
  5. ^ 東京商工奨励館 1943, pp. 39-.
  6. ^ a b 古今書院 1957, p. 1.
  7. ^ 『揚子江』(1938年)の執筆陣はほかに御江久夫木村重、松島慶三、植田捷雄加藤繁宇佐美誠次郎西村眞次、伊藤自助、新村出常盤大定岡崎文夫秋山謙蔵塚本善隆藤田元春、米倉二郎、有高巖、吉川幸次郎

参考文献

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脚注に使用、主な編纂者・執筆者の50音順。

  • 『大黄河』大阪毎日新聞社(編)、1938年、p.29 (コマ番号0030.jp2)頁。 
    • 山根新次「四、黄河流域の地質」。肩書きは商工省地質調査所長、理学博士。
  • 「§石炭」『山東之鉱業』青島守備軍民政部鉄道部 (編)、1922年(大正11年)。doi:10.11501/9888358 国立国会図書館/図書館送信限定公開。
    • 山根新次「§石炭 五、山東省西部鉱物調査概報」、p.__(コマ番号0238.jp2-)。肩書きは山東鉄道管理部嘱託。
    • 山根新次「§石炭 六、山東省東部鐄物調査概報 大正六年十月十四日」p.__(コマ番号0290.jp2)。肩書きは鉄道部嘱託(1917年)。
  • 『南方圏綜合問題』東京商工奨励館(編)、研進社〈南方圏綜合講座 第2巻〉、1943年(昭和18年)。 
    • 山根新次「第七講 大東亜の鉱産資源」、p.39-(コマ番号0024.jp2-)。肩書きは商工省地質調査所長理学博士。
  • 『黄土 : 侵蝕地形』徳田貞一(編)、古今書院、1957年、p.1(コマ番号 0004.jp2)頁。doi:10.11501/1376477全国書誌番号:57009747 国立国会図書館内/図書館送信。
    • 山根新次「序」。肩書きは前地質調査所長、島根大学学長、理学博士。
  • 『南方圏の諸問題』日本護謨輸入組合調査課(編)、1942年、p.34-(コマ番号0022.jp2-)頁。 
    • 山根新次「四、大東亜の鉱物資源に就て」。肩書きは商工省地質調査所長理学博士。

関連項目

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関連資料

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本文の典拠以外の資料。発行年順。

  • 若槻福義「山根新次論」『新島根の群像』島根民報社、1957年、p.221-(コマ番号0121.jp2-)。doi:10.11501/2986508全国書誌番号:60008058、国立国会図書館内/図書館送信。
  • 梶山彦太郎、市原実「§第I章 大阪駅の地下―大阪平野の沖積層(難波累層)―3 山根新次先生の研究」『大阪平野のおいたち』青木書店、1986年、p.20-(コマ番号0014.jp2-)。ISBN 4-250-86043-4doi:10.11501/9673209、国立国会図書館限定公開。
  • 板倉聖宣(監修)「山根新次(地質学)」『事典日本の科学者 : 科学技術を築いた5000人』日外アソシエーツ、2014年。ISBN 978-4-8169-2485-9全国書誌番号:22439128、国立国会図書館内/図書館送信。

外部リンク

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