山口 守(やまぐち まもる、1953年 - )は、日本の中国文学者、日本大学名誉教授。専門は中国語圏文学。

長野県に生まれる。1976年に旧東京都立大学人文学部文学科を卒業した[1]、引き続き大学院に進み、1983年大学院博士課程を満期退学した[1]。この間1979年には復旦大学外文系で日本語科講師を務めた[1]、1988年に日本大学文理学部専任講師となり[1]、助教授(1992年)を経て[1]、1998年に教授に就任した[1]。2024年3月に日本大学を退職した[要出典]

学外では日本台湾学会理事、理事長(2011年-2015年)を務め、現在名誉理事長[1]

著書

編集
  • 『黒暗之光:巴金的世紀守望』上海:復旦大学出版社、2017
  • 『巴金とアナキズムーー理想主義の光と影』中国文庫、2019
  • 『中国の民衆と生きたアメリカ人:アイダ・プルーイットの生涯』岩波書店、2023

編著

編集
  • 『講座台湾文学』編; 藤井省三,垂水千恵河原功共著 国書刊行会 2003
  • 『パパイヤのある街:台湾日本語小説アンソロジー』皓星社、2024

共著

編集
  • 『巴金的世界』坂井洋史共著、北京:東方出版社、
  • 『大衆伝媒與現代文学』陳平原共編著、北京:新世界出版社、2003
  • 『アナキズムを読む』田中ひかる編、皓星社、2021
  • 『社会運動のグローバル・ヒストリー:共鳴する人と思想』田中ひかる編、ミネルヴァ書房、2018
  • 『社会運動のグローバルな拡散:創造・実践される思想と運動』田中ひかる編、論創社、2023

翻訳

編集
  • アイダ・プルーイット『北京の想い出 1926-1938』平凡社 1990
  • 『リラの花散る頃 巴金短篇集』JICC出版局 発見と冒険の中国文学 1991
  • 史鉄生『遥かなる大地』宝島社 1994
  • 白先勇,朱天文,張系国,朱天心,張大春,黄凡,平路『台北ストーリー』共編訳 国書刊行会 新しい台湾の文学 1999
  • 黄春明,宋沢莱、王禎和、王拓『鹿港からきた男』編訳 池上貞子,垂水千恵,三木直大共訳 国書刊行会 新しい台湾の文学 2001
  • 鄧暁芒『精神の歴程 中国文学の深層』赤羽陽子,近藤直子共訳 柘植書房新社 2003
  • 張系国『星雲組曲 因為即使是回憶、也需要生命的照耀。』三木直大共訳 国書刊行会 新しい台湾の文学 2007
  • 白先勇『台北人』国書刊行会《新しい台湾の文学》、2008年 ISBN 978-4-336-04532-4
  • 『台湾セクシュアル・マイノリティ文学 4』黄英哲,白水紀子, 垂水千恵共編 作品社 2009
  • 阿来『コレクション中国同時代小説 1 空山 風と火のチベット』勉誠出版 2012
  • 鍾文音『短歌行 台湾百年物語』上田哲二,三木直大, 池上貞子共訳 作品社 2012
  • 『我的日本』呉佩珍・白水紀子共編訳、白水社、2018
  • 『台湾文学ブックカフェ』三巻、呉佩珍・白水紀子共編、作品社、2021
  • 『台湾文学コレクション』三巻呉佩珍・白水紀子共編、早川書房、2024

出典

編集
  1. ^ a b c d e f g 「山口守先生 略歴および主要業績」『中国語中国文化』第21巻、日本大学文理学部中国語中国文化学科、2024年3月、39-57頁、doi:10.34489/nichidaichubun.2024.21_39 

参考文献

編集
  • 白先勇(著)山口守(訳)『台北人』国書刊行会《新しい台湾の文学》、2008年
  • 山口 守 - J-GLOBAL