山前 實治(やまさき さねはる、1908年7月12日[1] - 1978年9月21日[2])は、日本詩人実業家。映像監督山前五十洋は長男。女優の滝沢れい子は五十洋の義妹。歌手倉木麻衣は孫。

人物

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岐阜県大野郡荘川村(現・高山市)出身[3]日本大学中退[1]。戦前から詩作を始め、天野忠北川桃雄らと同人雑誌「リアル」を発行。戦後は天野、田中克己依田義賢らと「コルボウ詩話会」を結成。京都市で双林プリント(印刷業)、文童社(出版業)を経営する傍ら、近代詩の創作に励む。 関西詩壇の相談役的な存在として重きをなし、詩論なども多い。戦後草分けの専門月刊誌「詩学」(詩学社 1947年創刊)で、長く近畿地区の詩評を担当する。同人誌「骨」を主宰。また文童社は関西の詩人の作品を数多く出版している。H氏賞を受けた大野新は双林プリントの社員であった。

詩集

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脚注

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  1. ^ a b 『京都年鑑 1962年版』夕刊京都新聞社、1961年、p.772。
  2. ^ 『昭和物故人名録 : 昭和元年~54年』日外アソシエーツ、1983年、p.518。
  3. ^ 西村宏一『飛騨戦後詩史』すみなわ詩社、1977年、p.73。