展訊通信
展訊通信有限公司(てんじんつうしんゆうげんこうし、中国語: 展讯通信有限公司)、ないし、スプレッドトラム・コミュニケーションズ (Spreadtrum Communications, Inc.) は、上海市に本社を置き、主に携帯電話用の半導体集積回路(チップセット)を、自社工場を持たずにファブレスで生産している中国の半導体企業。同社は、2011年の売り上げにおいて、世界で17番目に大きな実績をあげたファブレス半導体企業であった[3]。
現地語社名 |
展讯通信有限公司 Spreadtrum Communications, Inc. |
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種類 | 公開会社でない株式会社 |
業種 | 半導体 |
後継 | 紫光展銳 |
本社 | 上海市、 |
主要人物 |
李力游(レオ・リー、Leo Li)(社長、CEO、会長) スコット・サンデル (Scott Sandell)(役員会代表)[1] |
売上高 | US$3億4630万(2010)[2] |
利益 | US$6720万(2010)[2] |
親会社 | 紫光集団 |
ウェブサイト | www.spreadtrum.com |
展訊通信は、上海市、北京市、天津市、蘇州市、杭州市、成都市、廈門市や、さらにアメリカ合衆国、フィンランド、インドに研究開発拠点をもち、深圳市に技術サポート・センターを設けているほか、大韓民国、台湾、メキシコに現地サポート・センターを置いている。同社の製品は、GSM、GPRS、EDGE、TD-SCDMA、W-CDMA、HSPA+、TD-LTEなど、無線通信の多様な規格に対応している。
展訊通信は、もともとGSMのチップを製造していたが、近年では中国で標準的になっているTD-SCDMAの3Gに注力している。GSM以外では、GSM/TD-SCDMAを複合させたベースバンドのチップセットや、中国で移動体テレビの標準規格となっているTD-MBMSとDTMBの半導体も提供している。展訊通信の顧客は、中国移動通信の現行のTD-SCDMA端末の50%にのぼるとされる[4]。
展訊通信は、かつては株式を公開しており、NASDAQに上場していたが、清華大学グループの紫光集団により、清華控股を通じて2013年7月におよそ17億8千万ドルで買収されることとなり[5]、2013年12月23日に買収が完了した[6]。
脚注
編集- ^ “Spreadtrum Appoints President and CEO Dr. Leo Li as the New Chairman of the Board and Scott Sandell as the Lead Director”. Trading Markets. 2010年3月8日閲覧。
- ^ a b “Spreadtrum Communications, Inc. Announces Fourth Quarter and Fiscal Year 2010 Results”. Spreadtrum. 2011年3月8日閲覧。
- ^ “Spreadtrum, Dialog, MegaChips shine in fabless rankings”. EE Times. (2012年4月12日) 2012年6月27日閲覧。
- ^ Spreadtrum Communications, Inc. Announces First Quarter 2008 Results (FindArticles via PR Newswire), 15 May 2008, retrieved 26 June 2008
- ^ “Spreadtrum Communications Agrees to $1.78 Billion Takeover”. wsj.com. 2014年1月11日閲覧。
- ^ “Tsinghua Unigroup Completes Acquisition of Spreadtrum for US$31.00 per ADS”. www.broadwayworld.com. 2014年1月11日閲覧。