小野薬品工業

日本の製薬会社

小野薬品工業株式会社(おのやくひんこうぎょう、ONO PHARMACEUTICAL CO., LTD.)は、大阪府大阪市中央区に本社を置く日本製薬会社である。

小野薬品工業株式会社
ONO PHARMACEUTICAL CO., LTD.
小野薬品工業本社
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社[1]
市場情報
東証プライム 4528
1963年4月1日上場
略称 小野薬[2]
本社所在地 日本の旗 日本
541-8564
大阪市中央区久太郎町1丁目8-2
本店所在地 541-0045
大阪市中央区道修町2丁目1-5
設立 1947年昭和22年)7月4日
(日本理化学工業株式会社)
業種 医薬品
法人番号 7120001077374 ウィキデータを編集
事業内容 医薬品の研究開発、製造販売
代表者 相良暁代表取締役社長
資本金 173億58百万円
発行済株式総数 543,341,400株
売上高 連結:2924億2000万円
(2020年3月期)
営業利益 連結:774億9100万円
(2020年3月期)
経常利益 連結:796億9600万円
(2020年3月期)
純利益 連結:597億400万円
(2020年3月期)
純資産 連結:5680億2200万円
(2020年3月31日現在)
総資産 連結:6734億4400万円
(2020年3月31日現在)
従業員数 連結:3,613名
単体:3,336名
(2020年9月30日現在)
決算期 3月31日
会計監査人 有限責任監査法人トーマツ
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 6.47%
日本カストディ銀行 5.77%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー50500 4.26%
明治安田生命保険 3.61%
小野奨学会 3.19%
(2018年9月30日現在[3]
主要子会社 ONO Pharma USA, Inc. 100%
Ono Pharma UK Ltd. 100%
韓国小野薬品工業株式会社 100%
台灣小野藥品工業股份有限公司 100%
東洋製薬化成株式会社 45.5%
株式会社ビーブランド・メディコーデンタル 80.0%
関係する人物 松本公一郎(元社長)
岩井孝司(元社長)
福島大吉(元社長)
外部リンク 小野薬品工業株式会社
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会社概要

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主に医家向けの医薬品を専業とする。独自の創薬事業による開発・販売を一貫して行うことで、非常に高い利益率を誇る。

研究所

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工場等

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沿革

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  • 1717年享保2年)‐ 初代小野市兵衛が道修町において、伏見屋市兵衛の屋号のもとに薬種仲買人として創業。
  • 1918年大正7年)- 東洋製薬化成株式会社設立。(現・連結子会社)
  • 1934年昭和9年)- 資本金16万円の合名会社小野市兵衞商店に改組する。
  • 1947年(昭和22年)- 商店の医薬品製造部門として日本有機化工株式会社[注 1]、注射アンプル等医薬用硝子資材部門として日本理化学工業株式会社を設立。
  • 1948年(昭和23年)- 日本有機化工を小野薬品工業株式会社と改称し、日本理化学工業を解散する。
  • 1949年(昭和24年)- 合名会社小野市兵衞商店を吸収合併し、製造販売部門の一本化を図る。
  • 1962年(昭和37年)- 大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1963年(昭和38年)- 東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1969年(昭和44年)- 東京・大阪各証券取引所市場第一部に指定替え。
  • 2003年平成15年)- 本社機能を大阪市中央区久太郎町に移転。
  • 2018年(平成30年)- 東京ビル竣工[注 2]
  • 2019年(平成31年)- 山口工場完成。
  • 2021年令和3年)- 小野薬品ヘルスケア株式会社設立。

販売している製品

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医療用医薬品

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健康食品・機能性表示食品(子会社の小野薬品ヘルスケアが販売)

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かつての製品

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一般用医薬品(撤退済み)

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  • エフビタン(ビタミン剤
  • タフマック(胃腸薬、現在は医療用医薬品に転換)
  • リキホルモ(滋養強壮剤
  • アテロ(コレステロール除去薬)
  • ピノキオ(子供向け医薬品)- 整腸剤・ビタミン剤・消化薬(消化剤と表記)・駆虫薬が主なラインナップだった

薬害

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クロロキンによる網膜症
  • 1959(昭和34)年頃~1975(昭和50年)年頃に商品名キドラ(クロロキン)抗マラリア薬を海外で長期利用に関し網膜症を引き起こす恐れがしていされていたにもかかわらず腎炎に効果があり副作用は認められないと発売し多数[注 3]の網膜症を引き起こし敗訴している。[5][6][7]

関連会社

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  • オノ・ファーマー・ユーエスエー・インク(米国)
  • オノ・ファーマー・ユーケー・リミテッド(英国)
  • 韓国小野薬品工業株式会社(韓国)
  • 台灣小野藥品工業股份有限公司(台湾)
  • 東洋製薬化成株式会社(日本)
  • 株式会社ビーブランド・メディコーデンタル(日本)
  • 小野薬品ヘルスケア株式会社 - 機能性表示食品を開発[8]

スポンサー活動

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  • かつては一般薬を販売していた当時、1950年代から1960年代にかけて、朝日放送(ABC、現朝日放送テレビ)制作のトーク番組『夫婦善哉』、コメディ番組『スチャラカ社員』の単独提供スポンサーだったこともあり、マスメディアとの関係は深い。
  • 『夫婦善哉』の司会で『スチャラカ社員』のレギュラーであったミヤコ蝶々は当時、同社のイメージキャラクターと言える存在だった。

現在の提供番組

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過去の提供番組

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一社提供

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複数社提供

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関連項目

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  • 力道山 - プロレスラー。当社が製造販売していた滋養剤『リキホルモ』のイメージキャラクターを務めていた[10]
  • 奥村チヨ - 歌手。レコードデビュー前に上記『リキホルモ』のCMソングを歌っていた[10]
  • E・H・エリック - タレント。『タフマックED』CMキャラクターを務める。
  • ルーキー新一 - お笑い芸人。E・H・エリックと『タフマックED』CMに共演。

脚注

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注釈

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  1. ^ 資本金19万5千円
  2. ^ 「業界内で“オプジーボビル”とも呼ばれる」[4]
  3. ^ 推定2,000人~3,000人。

出典

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  1. ^ コーポレート・ガバナンス - 小野薬品工業株式会社
  2. ^ 基本情報 2021年3月9日閲覧
  3. ^ 四半期報告書(第71期第2四半期)
  4. ^ 週刊文春 2018年10月18日号
  5. ^ 薬害を学ぼう”. 厚生労働省. 2020年7月31日閲覧。
  6. ^ 東京地方裁判所 昭和47年(ワ)3879号 判決 - 大判例”. www.daihanrei.com. 2020年7月31日閲覧。
  7. ^ クロロキンと筋短縮症”. 2020年7月31日閲覧。
  8. ^ REMWEL(レムウェル)(G720)
  9. ^ 4月からラジオ番組「がんサバイバーストーリー」提供 小野薬品”. 医薬通信社. 2023年3月23日閲覧。
  10. ^ a b 難波功士. “関西CM史を振り返る。―広告史研究の現状と課題 テレビCM60年特集” (PDF). 日本広告学会 関西部会. 2018年10月26日閲覧。

外部リンク

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