日比野朱里
日比野 朱里(ひびの あかり、1959年7月5日[3] - )は、日本の女性声優。静岡県浜松市出身[3]。本名・旧芸名は小粥 よう子(おがい ようこ)[1][2]。
ひびの あかり 日比野 朱里 | |
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プロフィール | |
本名 | 小粥 よう子(おがい ようこ)[1][2] |
性別 | 女性 |
出身地 | 日本・静岡県浜松市[3] |
生年月日 | 1959年7月5日(65歳) |
血液型 | A型[4] |
職業 | 声優 |
事務所 | フリー |
公称サイズ(時期不明)[4] | |
身長 / 体重 | 156 cm / 43 kg |
靴のサイズ | 23.5 cm |
活動 | |
活動期間 |
1981年[5] - 1989年(小粥よう子[4]) 1999年 - |
デビュー作 | 『まんが水戸黄門』[5] |
略歴
幼稚園でテレビに初めて出演し、CMのお姉さんに憧れていた[3]。
当時は女優に憧れており、小学校から高校時代を通じて、演劇部に所属していた[6]。中学校に進学後、演劇部に入部[7]。演劇部の指導教師が中々の演劇通であり、教師の創作によるドラマに出演でき、適切な指導が得られ、2年生になる頃には、日比野自身の作・演出のドラマが発表されるようにもなった[7]。アニメについては、ファンというわけではなかったが、中学1年生の時にテレビアニメ『海のトリトン』を観て、職業としての声優があることを意識し「結構、面白そうだな」と考えていたという[6]。また、トリトンを演じていた塩屋翼にファンレターを書いており、返事が来ると皆でワーワーしていたという[1]。後年、テレビアニメ『あした天気になあれ』で塩屋と兄弟役を演じている[1]。浜松海の星高等学校(現:浜松聖星高等学校)に進学と同時に演劇部を結成して活動[3]。高校ぐらいの時は、まだ走りだったが「アニメのミーハー」だったという[1]。しかし職業として「アニメ関係の仕事をするんだ」「声優に絶対なるんだ」といった思いは無かったという[1]。
芝居の学校に入学するために上京して、1978年に日本工学院専門学校演劇科3期に入学[1][8]。同年、劇団櫂に入団[3]。アテレコの講座で「アテレコを本格的にやってみたいな」と思う[6]。その時、講師として出会ったのが古川登志夫、中田浩二であり、普段テレビを通して聞いている声を生で聞いて思わず、本気になったという[6]。
1981年からは三宅裕司が主宰する劇団スーパー・エキセントリック・シアターに1年間所属していた[3]。
映画版『宇宙戦士バルディオス』のアマチュア声優オーディションで準優勝[5]。その2か月後の1981年、小粥よう子としてテレビアニメ『まんが水戸黄門』でデビュー[5]。1983年からは『キャプテン翼』の主人公の大空翼役を務めた。『キャプテン翼』のオーディションでは2次まであったが、岬太郎と翼と両方かけ合いで受けていたという[1]。
ボイス・アーツのメンバーでもあった[6][7]。劇団櫂[3]、アーツビジョン[9]、アークプロダクション、アクアライト(現:メディアフォース)にも所属していたことがある。
30歳で一度引退していたが、1994年には『キャプテン翼J』で再び大空翼役を務める。40歳の1999年8月、賢プロダクションからトリトリオフィスに移籍すると同時に、日比野朱里に改名[10]。『タイガアドベンチャー』で声優復帰[3]した。
ただし、43歳となった2002年頃、「全部やめてしまう」と自身のホームページで述懐している[3]。その後は活動は積極的に行っていなかったが、PlayStation 2版『キャプテン翼』や『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 炎上!京都輪廻』など以前の仕事の役柄は継続していた。2007年9月22日に放映された『大胆MAP 人気アニメキャラの声ベスト50』にて久々にテレビ出演した。2017年にはゲーム『キャプテン翼 〜たたかえドリームチーム〜』に参加。現在は、美々里家朱琳(びびりやあかりん)名義で落語家としての活動が中心になっている。
人物
テレビアニメ『キャプテン翼』で主人公の大空翼を演じ、オープニングとエンディング曲を歌っていた。
趣味はマイナーな芝居を観ること[11]。
『キャプテン翼』の原作者で漫画家の高橋陽一は元夫。2021年7月5日の本人のFacebookで「離婚して7年」と公表している[12]。
また、同Facebookでは[13]、「私、本日2019年1月1日を持ちまして…『小粥よう子』に戻りま~す!(^O^)/」「芸名の日比野朱里(ひびのあかり)をやめて、声優やる時の名前も『小粥よう子』でいこうとね。ま、戻すんですけど」「声優引退してないぞ」と公表している。座右の銘は「自己満足」[3]。
出演
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
- 時期不明
- 1982年
-
- 超時空要塞マクロス(よっちゃん、アナウンサー)
- 1983年
- 1984年
-
- あした天気になあれ(向糸子[17])
- マイティ・オーボッツ(ボー)
- らんぽう(みゆき)
- 1986年
-
- ロボタン(金作)
- 1987年
- 1988年
-
- 超音戦士ボーグマン(織田シンジ)
- トランスフォーマー 超神マスターフォース(キャンサー)
- 名門!第三野球部(白石〈弟〉)
- 1989年
-
- GO! レスラー軍団(ロビンゴッド)
- ホワッツマイケル(漫画家志望の少年)
- レスラー軍団〈銀河編〉 聖戦士ロビンJr.(ロビンゴッドJr.)
- 1993年
-
- 楽しいウイロータウン(ジェーン)
- 1994年
-
- 魔法陣グルグル(水晶ババア)
- マクロス7(ビリー)
- モンタナ・ジョーンズ(ムウタイ王)
- 1996年
- 1999年
-
- 週刊ストーリーランド「天使の輪がみえる」(看護婦B)
- HUNTER×HUNTER(第1作)(メンチ、フェイタン)
- 未来少年コナンII タイガアドベンチャー(タイガ[19])
- メダロット(川中島)
- 2000年
-
- GEAR戦士電童(生徒たち)
- ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル(コナル)
- 2001年
-
- 仰天人間バトシーラー(ゼンマイム)
- 神鵰侠侶 コンドルヒーロー(裘千尺)
- も〜っと! おジャ魔女どれみ(服部四郎)
- 2002年
-
- キディ・グレイド(ヨット)
- ハングリーハート WILD STRIKER(森一人[20])
- ビジーバス(サミー)
- 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(マリクの母)
劇場アニメ
- 1984年
-
- 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(デワントン3565)
- 1985年
- 1986年
- 1987年
-
- ドラえもん のび太と竜の騎士(男の子)
- ルパン三世 風魔一族の陰謀(男の子)
- 1988年
-
- エスパー魔美 〜星空のダンシングドール〜(コンポコ)
- 1989年
-
- マイメロディの赤ずきん(おばあさん)
- 1994年
-
- キャプテン翼 最強の敵! オランダユース(大空翼)
OVA
- 1984年
-
- BIRTH(モゴ)
- 1985年
-
- きまぐれオレンジ☆ロード 少年ジャンプ・スペシャルアニメ(檜山ひかる)
- 1986年
-
- メガゾーン23 PARTII 秘密く・だ・さ・い(シンディ)
- 1987年
-
- 風と木の詩 SANCTUS -聖なるかな-(セバスチャン)
- プロジェクトA子 シリーズ(1987年 - 1989年、あさ) - 3作品[一覧 3]
- ポケットザウルス(ピエール)
- 1988年
-
- ズッコケ時空冒険(ハカセ〈山中正太郎〉)
- 1989年
-
- 新キャプテン翼(1989年 - 1990年、大空翼)
- 1990年
-
- はないちもんめ(榊原和夫)
- 1994年
-
- キャプテン翼 最強の敵!オランダユース(大空翼)
- 1999年
- 2002年
-
- HUNTER×HUNTER ORIGINAL VIDEO ANIMATION(2002年 - 2003年、フェイタン) - 2作品[一覧 4]
ゲーム
- 1994年
- 1996年
-
- ラングリッサーIII(ルイン、レイラ、フェラキア)
- 1997年
-
- ムーンライトシンドローム(白髪の少年)
- 1998年
-
- ラングリッサーV 〜The End of Legend〜(フェラキア)
- 2002年
- 2005年
-
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ(女帝ジャネラ)
- 2006年
-
- るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 炎上!京都輪廻(沖田総司)
- キャプテン翼(大空翼)※PlayStation 2版
- 2007年
- 2008年
-
- スーパーロボット大戦A PORTABLE(女帝ジャネラ)
- 2012年
-
- るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 完醒(沖田総司[25])
- 2017年
吹き替え
ドラマCD
- 神無ノ鳥 ビジュアルファンブック付属ドラマCD(2002年、入江弓子)
特撮
- もりもりぼっくん(1986年、モグランプの声)
ラジオ
- アニメトピア(1983年 - 1986年、情報コーナー担当)
脚注
シリーズ一覧
出典
- ^ a b c d e f g h 「声優マジカル通信 VOL.7 小粥よう子さん」『月刊OUT』1985年12月号、みのり書房、1985年12月1日、127-131頁。
- ^ a b 「テレビアニメシティ」『アニメディア』1985年8月号、学習研究社、1985年8月1日、97頁、雑誌 01579-08。
- ^ a b c d e f g h i j k ひびのあかりのルーム(プロフィール)(2012年7月13日時点のアーカイブ)
- ^ a b c “プロフィール”. ひびののひび. 2010年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月24日閲覧。
- ^ a b c d “声優履歴”. ひびののひび. 2005年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月24日閲覧。
- ^ a b c d e 「We're Anime People キャプテン翼」『マイアニメ1983年11月号ふろく TV RADAR 10/11〜11/10』秋田書店、1983年11月1日、6-7頁。
- ^ a b c 「声優クローズあっぷ」『ジ・アニメ』1984年9月号、近代映画社、1984年8月、162頁。
- ^ “舞台イベント履歴”. ひびののひび. 2005年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月24日閲覧。
- ^ 掛尾良夫 編「女性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、366頁。ISBN 4-87376-160-3。
- ^ 『アニメージュ』2000年4月号、徳間書店、2000年3月10日、[要ページ番号]。
- ^ 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、35頁。
- ^ [1]
- ^ ひびやん (2005年2月13日). “蘇生…”. ひびののひび. ライブドアブログ. 2014年11月26日閲覧。
- ^ “キャプテン翼”. メディア芸術データベース. 2022年9月28日閲覧。
- ^ “スタッフ&キャスト”. テレビ東京・あにてれ キャプテン翼. 2023年5月3日閲覧。
- ^ “あした天気になあれ”. メディア芸術データベース. 2016年9月27日閲覧。
- ^ “スタッフ情報”. エスパー魔美. シンエイ動画. 2024年3月4日閲覧。
- ^ “タイガアドベンチャー”. 日本アニメーション. 2016年6月29日閲覧。
- ^ “キャスト”. ハングリーハート WILD STRIKER. 日本アニメーション. 2023年5月27日閲覧。
- ^ “キャプテン翼 ヨーロッパ大決戦”. メディア芸術データベース. 2022年9月28日閲覧。
- ^ “キャプテン翼 危うし! 全日本Jr.”. メディア芸術データベース. 2022年9月28日閲覧。
- ^ “キャプテン翼 明日に向って走れ!”. メディア芸術データベース. 2022年9月29日閲覧。
- ^ “キャプテン翼 世界大決戦!! Jr.ワールドカップ”. メディア芸術データベース. 2022年9月29日閲覧。
- ^ “キャラクター”. るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 完醒. 2012年8月20日閲覧。
- ^ “参加声優紹介”. キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~ 公式サイト. KLab. 2017年6月13日閲覧。
外部リンク
- あかりん (@akarinn) - X(旧Twitter)
- 日比野朱里 公式ブログ 『ひびののひび』(2005年4月 - 2013年1月) - ウェイバックマシン(2014年8月25日アーカイブ分)
- 日比野朱里のプロフィール・画像・写真 - WEBザテレビジョン
- 小粥よう子のプロフィール・画像・写真 - WEBザテレビジョン
- 日比野朱里の解説 - goo人名事典 - ウェイバックマシン(2020年8月7日アーカイブ分)
- 小粥よう子 - KINENOTE
- 日比野朱里 - オリコン
- 小粥よう子 - オリコン
- 小粥よう子 - MOVIE WALKER PRESS
- 小粥よう子 - 映画.com
- 日比野朱里 - allcinema
- 小粥よう子 - 日本映画データベース