小泉義之
小泉 義之(こいずみ よしゆき、1954年 - )は、日本の哲学者、倫理学者。
生誕 |
1954年??月??日 日本・北海道札幌市 |
---|---|
時代 |
20世紀の哲学 21世紀の哲学 |
地域 | 日本哲学 |
学派 | 大陸哲学 |
研究分野 | 形而上学、倫理学、応用倫理学、生命倫理学、生命論、生殖論、精神分析学、哲学史、思想史 |
主に近世哲学から現代哲学(大陸哲学・フランス現代哲学)までが研究対象。倫理学、特に生命倫理学に関する研究の他、文化研究においても有名。哲学修士(東京大学)。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。
研究
編集哲学及び倫理学を専攻。現代的生命論を探求し、同時にこれまでの哲学史、古代ギリシア哲学、中世神学、近世哲学、現代思想などに対し批判的歴史的研究を行う。生命観と自然観の再検討を行う研究者である。現代の生命科学及び技術の進展に対応する生命論を目指している[1]。
特に初期はルネ・デカルトの研究者として活躍した。デカルト研究の著書が多数あり。のち、ジル・ドゥルーズの代表的研究者としても広く知られるようになる。
経歴
編集- 北海道札幌市生まれ。
- 北海道札幌南高等学校卒業。
- 1988年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程哲学専攻退学。
- 1990年、宇都宮大学教育学部講師。
- 宇都宮大学教育学部助教授。
- 宇都宮大学教育学部教授。
- 2001年、立命館大学文学部教授。
- 2002年、立命館大学先端総合学術研究科教授。
著作
編集- 『兵士デカルト - 戦いから祈りへ』(勁草書房) 1995
- 『デカルト=哲学のすすめ』(講談社現代新書) 1996、のち改題『デカルト哲学』(講談社学術文庫) 2014
- 『弔いの哲学』(河出書房新社) 1997
- 『ドゥルーズの哲学 - 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書) 2000、講談社学術文庫 2015
- 『レヴィナス - 何のために生きるのか』(日本放送出版協会、シリーズ・哲学のエッセンス) 2003
- 『生殖の哲学』(河出書房新社) 2003
- 『病いの哲学』(ちくま新書) 2006
- 『「負け組」の哲学』(人文書院) 2006
- 『デカルトの哲学』(人文書院) 2009
- 『倫理学』(人文書院、ブックガイドシリーズ基本の30冊) 2010
- 『生と病の哲学』(青土社) 2012
- 『ドゥルーズと狂気』(河出ブックス) 2014
- 『あたらしい狂気の歴史 - 精神病理の哲学』(青土社) 2018
- 『あたかも壊れた世界 - 批評的、リアリズム的』(青土社) 2019
- 『ドゥルーズの霊性』(河出書房新社) 2019
- 『災厄と性愛』(月曜社、小泉義之政治論集成 I) 2021
- 『闘争と統治』(月曜社、小泉義之政治論集成 II) 2021
共編著
編集- 『なぜ人を殺してはいけないのか?』(永井均共著、河出書房新社) 1998年、河出文庫 2010
- 『生命の臨界 - 争点としての生命』(松原洋子共編、人文書院) 2005
- 『ドゥルーズ / ガタリの現在』(鈴木泉, 檜垣立哉共編、平凡社) 2008
- 『脱原発「異論」』(市田良彦, 王寺賢太, スガ秀実, 長原豊共著、作品社) 2011
- 「デカルト『省察』における狂気と病気」(工作舎、『形而上学の可能性を求めて - 山本信の哲学』に所収) 2012 ISBN 978-4-87502-447-7
- 『債務共和国の終焉 - わたしたちはいつから奴隷になったのか』(市田良彦, 王寺賢太, 長原豊共著、河出書房新社) 2013
- 『ドゥルーズの21世紀』(檜垣立哉, 合田正人共編著、河出書房新社) 2019
- 『フーコー研究』(立木康介共編、岩波書店) 2021
連載
編集- 「鉄筆コロセウム」(『文藝』) 2001 - 2004
- 「文学の門前」(『文学界』) 2002 - 2003