小泉勝
小泉 勝（こいずみ まさる、1966年7月15日 - ）は、日本の実業家、政治家。
| 小泉 勝 こいずみ まさる | |
|---|---|
| 生年月日 | 1966年7月15日（58歳） |
| 前職 | 小泉石油店専務 |
| 公式サイト | 小泉勝ブログ |
 第2-4代 志賀町長 | |
| 当選回数 | 4回 |
| 在任期間 | 2009年9月25日 - 2023年11月6日 |
| 選挙区 | 羽咋郡北部選挙区 |
| 当選回数 | 1回 |
| 在任期間 | 2003年4月30日 - 2007年4月29日 |
| 当選回数 | 1回 |
| 在任期間 | 1999年11月1日 - 2003年3月5日 |
来歴
編集生い立ち
編集1966年7月15日生まれ[1]。志賀町役場が運営する公式サイトには「最終学歴 米国ウッドジュニアカレッジ卒業」[1]と記載している。
政治活動
編集1989年、小泉石油店の専務に就任し、以来2009年まで務めた[1]。また、政治活動にも取り組み、1999年より旧志賀町議会議員を1期務めた[1]。さらに、2003年には石川県議会議員に就任し、こちらも1期務めた[1]。その後、旧志賀町は隣接する富来町と新設合併し、新たに同名の志賀町が設置された。2009年、2代目の町長を決める志賀町長選挙に立候補し、現職の細川義雄を破り当選を果たした。また、石川県の高等教育機関の連携を図る組織「大学コンソーシアム石川」では、参与に就任している[2]。2013年9月8日、西孝夫（オンブズマン志賀 代表）に大差をつけ再選される[3]。2017年、前回選と同様に西孝夫と対戦し大勝。当選する。4選を目指した2021年の町長選は無投票で再選した[4]。
2023年10月30日、後述の汚職事件に絡み受託収賄容疑などで妻と共に逮捕された[5]。11月6日に町議会議長に辞職願を提出した[6]。
政策
編集志賀町の町長に就任した際には、「拓く」をキーワードとして掲げ、財政の健全化、若年層の雇用、地場産業の活性化、暮らしの安全、教育に力点を置いて町政に取り組むと語った[7]。
不祥事
編集学歴を巡る問題
編集小泉が公表している最終学歴について、疑問視する指摘がなされたことから、一部の町民が金沢地方検察庁に告発する騒動となった[8]。この事態を受け、2010年、志賀町議会は成績証明書の提示を求める動議を可決した[8][9][10]。また、志賀町議会の議長は、成績証明書の封を公開の場で開けるよう要請した[9]。
2011年、小泉は成績証明書を取り寄せ、志賀町議会の全員協議会に提示した[8][9]。小泉は、成績証明書について説明したうえで、「間違いなく卒業している」[8]と主張した。また、検察に告発されたことについては、不起訴処分になることを信じていると語った[8][9]。また、代理人を務めた弁護士も同席し、小泉の主張を支持した[8][9]。
しかし、小泉が提示した成績証明書には取得学位が明記されておらず、入学年は明記されているものの卒業年が空欄になっているなど、いくつかの疑問点が指摘された[8][9][11]。また、卒業証書には「Associate of Applied Arts」の学位を取得したと記載されているにもかかわらず、当時の大学便覧には取得できる学位として「Associate of Arts」と「Associate of Applied Sciense」の2つしか記載されていないなど、不自然な点が指摘された[9]。この点に対しては、弁護士は「（学科が）当時あったかもしれないし、なかったかもしれない」[8]と説明している。また、ディプロマミル問題追及などで知られる静岡県立大学経営情報学部教授の小島茂は「町長が本物と言うから本物だろうが、大学に編入するのに必要な学位や卒業の日付の記載がなく、すっきりと納得できるものではない」[9]と指摘している。
配水管更新工事などを巡る収賄事件
編集2023年10月30日、同年6月に志賀町が発注した配水管の更新工事の入札において、業者から便宜を図るよう依頼され、謝礼として50万円を受領。同年7月に同業者に秘密事項の工事の最低制限価格（税抜き827万6千円）を漏らして同額で落札させた疑いで、石川県警は小泉と妻を受託収賄、官製談合防止法違反、公契約関係競売入札妨害の容疑で、同業者とその妻を贈賄と公契約関係競売入札妨害容疑でそれぞれ逮捕した[12][13][14]。11月6日、小泉は弁護士を通じて町議会議長に辞職願を提出した。退職の日付は書かれておらず、地方自治法により20日後の26日に自動失職となる[6]。11月20日、別の業者に町の道路改良工事の入札において便宜を図り謝礼として現金20万円を受け取ったとして、県警は小泉を加重収賄容疑で再逮捕した。同日、金沢地検は小泉の受託収賄容疑での逮捕容疑について加重収賄罪に切り替えて起訴した[15]。12月8日、県警は2022年7月の町道改良工事でもまた別の業者に最低制限価格を教え、謝礼として現金40万円を受け取ったとして、小泉を加重収賄などの容疑で新たに逮捕した[16][17]。同月18日、金沢地検は小泉の妻と業者代表の妻を起訴猶予処分とした[18]。同日、小泉は保釈保証金600万円を納付し保釈された[19]。
2024年3月17日、金沢地裁は小泉に対し懲役3年、執行猶予5年、追徴金110万円の有罪判決を言い渡した。判決後、小泉は弁護士を通じて「判決を真摯に受け止めている」とのコメントを出した。弁護側は控訴しない方針[20]。
略歴
編集脚注
編集- ^ a b c d e 志賀町総務課「町長挨拶（プロフィール）」『町長挨拶（プロフィール）｜お知らせ｜志賀町』志賀町、2009年10月2日。
- ^ 「特別顧問・顧問・参与」『組織 - 大学コンソーシアム石川』大学コンソーシアム石川、2011年1月1日。
- ^ 選挙:志賀町長選 小泉勝氏が再選「信頼される町政運営を」／石川 毎日新聞
- ^ a b ｢小泉氏に当選証書 志賀町長選｣(2021年9月15日付北國新聞朝刊23面)2021年9月16日閲覧
- ^ “小泉志賀町長を逮捕 妻も、町発注工事収賄疑い 建設会社社長夫妻は贈賄容疑”. 北國新聞. (2023年10月30日) 2023年11月16日閲覧。
- ^ a b “町長選、12月24日有力 志賀町贈収賄、小泉容疑者が辞職願”. 北國新聞. (2023年11月7日) 2023年11月16日閲覧。
- ^ 志賀町総務課「町長挨拶（就任にあたり）」『町長挨拶（就任にあたり）｜お知らせ｜志賀町』志賀町、2009年12月28日。
- ^ a b c d e f g h 宮嶋梓帆「志賀町長学歴問題：成績証明書を提出――小泉町長『不起訴処分と信じる』／石川」『志賀町長学歴問題：成績証明書を提出 小泉町長「不起訴処分と信じる」 ／石川 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)』毎日新聞社、2011年2月22日。
- ^ a b c d e f g h 大畠正吾「志賀町長、成績証明書公開」『asahi.com:志賀町長、成績証明書公開-マイタウン石川』朝日新聞社、2011年2月22日。
- ^ 『平成22年第4回定例会（平成22年12月3日）「第2日目」』2010年12月3日、21頁。
- ^ 2016年2月16日、米国ミシシッピ州ヒンズ郡地方裁判所の判決により、小泉勝町長が本物であると主張していたウッドジュニアカレッジの卒業にかかわる証明書が「嘘」だったと確定した。小泉勝町長が卒業したと主張していたウッドジュニアカレッジは、小泉町長の前妻（正式離婚済）が卒業した短大であった。週刊報道サイト 2024月8月5日
- ^ 収賄などの容疑で石川県志賀町長を逮捕 配水管更新工事で便宜か - 朝日新聞デジタル 2023年10月30日
- ^ 石川・志賀町長と妻を逮捕 配水管更新工事の入札で受託収賄疑い - 産経ニュース 2023年10月30日
- ^ 副町長「うわさあった」 小泉志賀町長ら県警が聴取 役場、混乱の週明け - 北國新聞 2023年10月30日
- ^ “石川・志賀町長、加重収賄などの容疑で再逮捕…入札情報漏らし謝礼20万円受け取ったか”. 読売新聞. (2023年11月20日) 2023年11月20日閲覧。
- ^ “志賀町贈収賄事件 小泉前町長が3回目の逮捕”. NHK. (2023年12月8日) 2023年12月11日閲覧。
- ^ “昨年の入札でも前町長を逮捕 志賀町贈収賄事件で”. 朝日新聞. (2023年12月9日) 2023年12月11日閲覧。
- ^ “志賀町贈収賄事件 小泉前町長 3回目の起訴”. NHK. (2023年12月18日) 2023年12月19日閲覧。
- ^ “志賀町 小泉前町長が起訴 保釈される”. NHK. (2023年12月18日) 2023年12月19日閲覧。
- ^ “小泉前町長に猶予判決 志賀町贈収賄で金沢地裁”. 北國新聞. (2024年4月18日) 2024年4月19日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集| 公職 | ||
|---|---|---|
| 先代 細川義雄 |
志賀町長 第2-4代：2009年 - 2023年 |
次代 稲岡健太郎 |
 | この項目は、日本の政治家に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（P:政治学/PJ政治）。 |