小春 (アコーディオン奏者)
小春(こはる、1988年〈昭和63年〉11月21日 - )は、日本のアコーディオン奏者、ソングライター、合同会社ゲシュタルト商会代表社員。音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」のメンバーで、妹は同じくメンバーのもも[2]。実母はイラストレーター、デザイナー、絵本作家のまつながあき[3]。
小春 | |
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出生名 | 松永 小春(まつなが こはる) |
生誕 | 1988年11月21日(36歳) |
出身地 | 日本・神奈川県 |
学歴 | 和光高等学校[1] |
ジャンル | |
職業 | |
担当楽器 | アコーディオン |
活動期間 | 2004年 - |
レーベル |
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著名な家族 |
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事務所 |
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共同作業者 |
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公式サイト | チャラン・ポ・ランタン オフィシャルサイト |
来歴
編集7歳の頃に母親に連れて行ってもらったシルク・ドゥ・ソレイユ『アレグリア』で「ジュー・ダンファン」を聴いたのをきっかけにアコーディオンを始める[5]。最初のアコーディオンはクリスマスプレゼントにもらった子供用のもので、本格的にボタンアコーディオンを始めたのは10歳の頃だという。
小学4年生の3学期から公立小学校から和光鶴川小学校へ転入した。転入したクラスにいた丸茂睦(アコーディオン奏者)が音楽教室でアコーディオンを習っていることを聞き、小春も音楽教室に通い始めた[1]。
1日に10時間も練習し、2002年、第3回JAA国際アコーディオンコンクール(中学生の部)に3位入賞[6][注釈 1]。
2004年にインストゥルメンタル・バンド『マイノリティオーケストラ(MINORITY ORCHESTRA)』を結成し、2005年に、MINORITY ORCHESTRAとして、第4回JAA国際アコーディオンコンクールの「パフォーマンスコンクール」部門でグランプリと観客賞を受賞[注釈 2]。
2006年、17歳の時に東京都公認大道芸人(ヘブンアーティスト)音楽部門のライセンスを取得、ストリートでの演奏活動を行い、2007年冬には、ジャグラーの目黒陽介と大道芸ユニット「プラノワ」を結成している。また新宿ゴールデン街にて流しを始める[6]。2008年6月には初の海外進出を果たした[6]。その後も、多くのグループに参加している。
2009年、マイノリティオーケストラ初の歌詞付きの楽曲「親知らずのタンゴ」を制作。ボーカルが必要となったことから、実家で暇そうにしていた妹のももをゲスト・ボーカリストとして4月に加入させ、同年7月19日に姉妹ユニット『チャラン・ポ・ランタン』を結成[7]。
2009年10月に行われた第3回インターナショナル・Vアコーディオン・コンテストの日本予選を勝ち抜き、11月にイタリアで開催された同コンテストに初の日本代表として参加[8]。
2010年2月20日にシングル『親知らずのタンゴ』でデビューし、3月26日に新宿ロフトプラスワンで開催された自主企画ライブ「〜小春と愉快な皆さんのヘンテコブンチャカナイト〜 花より団子な夢見月!」にてマイノリティオーケストラは解散。同年6月、後継バンド「カンカンバルカン」を結成、「チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン」の名で活動。
2014年7月9日に、シングル『忘れかけてた物語』で、チャラン・ポ・ランタンとしてメジャー・デビューを果たした[9]。
2016年4月15日から5月26日にかけて敢行されたMr.Childrenの全国ホールツアー「Mr.Children Hall Tour 2016 虹」にサポートメンバーとして参加[10]し、同ツアーのグッズのデザインも担当した。翌年のツアー「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25」までサポートメンバーとして参加していた。
2020年12月オリジナルアコーディオンブランド「BébéMedusa」を立ち上げ。 2021年9月18日より自身がプロデュースした手頃な値段のボタンアコーディオンの販売開始。僅か1日でアコーディオン531台[11]を販売する。
2021年9月1日、「ソニー・ミュージックアーティスツ」から独立。妹のももと合同会社ゲシュタルト商会を設立して代表社員に就任[12]。
人物
編集アコーディオンは、ボタン式のクロマティック・アコーディオンを使用している。当初は鍵盤式のアコーディオンを演奏していたものの、手が小さくオクターブが届かないことから、それを見た音楽教室の講師がボタン式のアコーディオンを購入した。なお、ボタン式のアコーディオンの授業を受けられる教室が少なく、運指は我流となっている[13]。
ライブポスター・ツアーグッズなどの各種イラスト・デザインも手掛けている。夏季には自身の「夏嫌いを前面に押し出した」という、"I Hate Summer!!"と文字をあしらったグッズも製作した[14]。
幼少より人が苦手だったため、将来はホームレスになるだろうとイメージし「なるべく人と会話をしないで仕事しよう。でないと生活できない」と思い詰め、大好きなアコーディオンを路上で弾いてお金をもらえる大道芸人を目指した[15]。
ピンク・フロイドのギタリスト、デヴィッド・ギルモアからのセッションオファーを「曲が難しそう」という理由で断ったことがある[6]。
作品
編集※以下は単独名義での作品を記載。チャラン・ポ・ランタンとしての作品は、チャラン・ポ・ランタン#ディスコグラフィを参照。
ラジオドラマ
編集ミュージック・ビデオ
編集アーティスト | タイトル | 担当 |
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チャラン・ポ・ランタン | 麻イイ雀 | 監督・撮影[17] |
置行堀行進曲 | イラスト・編集[18] |
楽曲提供
編集他アーティスト
アーティスト | タイトル | 収録作品 | 担当・備考 |
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私立恵比寿中学 | 吟遊詩人 | 夏だぜジョニー | 作詞・作曲・編曲 |
タッキー&翼 | ペンデュラム・ラヴ | TRIP&TREASURE TWO | 作曲[注釈 3] |
たこやきレインボー | なれたらなぁ | まねー!! マネー!? Money!! | 作詞・作曲・編曲[19] |
ファントムシータ | おともだち | 少女の日の思い出 | 作詞・作曲・編曲 |
番組・舞台
- 私立恵比寿中学 ライブ「飛び出せ全十ホールツアー 2015~わっくわくはるバルーンGOGO~」 - 舞台音楽[20]
- NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』2018年7月のうた「ゾクゾクうんどうかい」 - 作詞・作曲[21]
- フジテレビ『ウケメン』 - タイトル音楽[22]
劇作家、根本宗子とのコラボ
- 月刊「根本宗子」第16号『愛犬ポリーの死、そして家族の話』 - 劇中音楽[23]
- 『クラッシャー女中』 - 劇中音楽[24]
- 別冊「根本宗子」第8号『墓場、女子高生』 - 劇中音楽[24]
- 月刊「根本宗子」超、リモートねもしゅー『あの子と旅行行きたくない』 - 劇中音楽[24]
- 『超、Maria』 - 劇中音楽・舞台演奏[25]
- SNSミュージカル『20歳の花』 - 劇中音楽[24]
- 『Cape jasmine』 - 劇中音楽・舞台演奏[26]
- KAATキッズ・プログラム2023『くるみ割り人形外伝』 - 劇中音楽・舞台演奏[27]
参加作品
編集アーティスト | タイトル | 収録作品 | 担当・備考 |
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Mr.Children | 「ヒカリノアトリエ」 | 『ヒカリノアトリエ』 | アコーディオン |
藤原さくら | 「また明日」[28] | 『red』 | アコーディオン |
斎藤有太 | 「ボレロ」 | 『The Band Goes On』 | アコーディオン 同作のアートワークも担当[29]。 |
「雪代水」 | |||
kaya | 「愛の讃歌」 | 『DRESS』 | アコーディオン |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c “卒業生インタビューvol.29”. 和光学園 (2017年3月29日). 2019年8月3日閲覧。
- ^ “【ブレーク予報】チャラン・ポ・ランタン、「ピンク・フロイド」ギルモアも認めた”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2014年8月18日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ あきについて - Aki Matsunaga 公式サイト . 2019年8月3日閲覧
- ^ 小春 (チャラン・ポ・ランタン)@suttokodokkoiii twitter
- ^ “チャラン・ポ・ランタンが100年後に残したい音楽”. エキサイトニュース (エキサイト). (2017年11月3日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ a b c d “チャラン・ポ・ランタンってなんやねん?”. HMV&BOOKS onlineニュース (ローソンエンタテインメント). (2012年7月11日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “チャラン・ポ・ランタン インタビュー 〜 小春ママの毒舌放談 〜”. フジロックフェスティバル公式ファンサイト fujirockers.org. SMASH. 2019年8月3日閲覧。
- ^ “小春のアコーディオン演奏会”. GTL通信. グッドタイム リビング 千葉みなと/海岸通 (2009年12月1日). 2022年3月16日閲覧。
- ^ “チャラン・ポ・ランタン、avex契約の真相&新作全曲解説”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2014年7月4日). 2019年8月3日閲覧。
- ^ “チャランポ小春、Mr.Childrenホールツアーでサポートメンバーを務める”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2016年3月14日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “近況”. BébéMedusa (2021年9月19日). 2022年3月11日閲覧。
- ^ “【独立致しました】”. www.charanporantan.net (2021年8月30日). 2022年3月16日閲覧。
- ^ 『【鍵盤堂】小春スペシャルインタビュー』(インタビュー)、イケベ楽器 。2019年8月3日閲覧。
- ^ 小春 (チャラン・ポ・ランタン)の2018年7月14日 午前0:06のツイート、2022年3月16日閲覧。
- ^ “コミュ障の姉が大道芸人になるまで――謎多き実姉妹アーティスト、チャラン・ポ・ランタン”. 日刊SPA! (扶桑社). (2016年1月19日) 2019年3月16日閲覧。
- ^ “藤岡みなみ&チャランポ小春、STVラジオ開局55周年ドラマで脚本を担当”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年12月4日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “チャラン・ポ・ランタンのツアー「脱走」開幕 、姉・小春が監督の「麻イイ雀」MV公開”. Rolling Stone Japan (ローリング・ストーン). (2019年4月8日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “チャラン・ポ・ランタン、7/17リリースのメジャー・ベスト・アルバム『いい過去どり』に収録の新曲「置行堀行進曲」MV公開”. Skream! (激ロックエンタテインメント). (2019年6月24日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “たこやきレインボー新シングルにチャランポ提供曲、「ねこねこ日本史」新ED曲に”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年9月1日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “エビ中、初の全国ホール・ツアーがスタート。舞台音楽はチャランポ・小春”. M-ON!MUSIC NEWS (エムオン・エンタテインメント). (2015年4月12日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ 井伊テレ子 (2018年7月15日). “涼しげな水族館で生きものたちが運動会!?『おかあさんといっしょ』7月のうたは夏にぴったりの『ゾクゾクうんどうかい』”. ママスタセレクト. 株式会社インタースペース. 2019年8月9日閲覧。
- ^ “チャラン・ポ・ランタン 小春がフジ深夜バラエティに楽曲提供”. TVLIFE web - テレビがもっと楽しくなる! (学研プラス). (2018年11月15日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “チャラン・ポ・ランタン 小春が月刊「根本宗子」最新作の劇中楽曲を書き下ろし”. SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス (イープラス). (2018年11月13日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ a b c d “復帰作は最強タッグで、ブランニューオペレッタ『Cape jasmine』根本宗子×チャラン・ポ・ランタン小春インタビュー”. ぴあ. (2021年9月24日) 2023年8月10日閲覧。
- ^ “根本宗子×チャラン・ポ・ランタン 舞台『超、Maria』無観客版が配信”. CINRA.NET (2020年9月4日). 2020年9月13日閲覧。
- ^ “ミュージカルとライブの間を目指す、根本宗子の新作「Cape jasmine」に横山由依ら(コメントあり)”. ステージナタリー. ナターシャ (2021年8月4日). 2021年11月1日閲覧。
- ^ “『くるみ割り人形外伝』”. KAAT神奈川芸術劇場. 神奈川芸術文化財団. 2023年8月7日閲覧。
- ^ “藤原さくら「red」インタビュー|mabanuaと二人三脚で突き詰めた色 (3/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 2019年8月3日閲覧。
- ^ “斎藤有太16年ぶりアルバムに奥田民生や小春参加、マスタリングはABEDON”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2018年8月6日) 2019年8月3日閲覧。
外部リンク
編集- SUTTOKO-DOKKOI - Ameba Blog - 小春のブログ
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