小川典子

日本のピアニスト、音楽教育者(1962−)

小川 典子(おがわ のりこ、1962年1月28日[1] - )は、日本クラシック音楽ピアニスト神奈川県川崎市出身。

小川 典子
生誕 (1962-01-28) 1962年1月28日(62歳)
日本の旗 日本神奈川県川崎市
学歴 東京音楽大学付属高等学校
ジュリアード音楽院
ジャンル クラシック
職業 ピアニスト
担当楽器 ピアノ
公式サイト http://www.norikoogawa.com/jp/

来歴

編集

東京音楽大学付属高等学校(1977年 - 1980年)、ジュリアード音楽院(1981年 - 1985年)卒業後、ベンジャミン・カプランに師事した[2]ニューヨークでは1982年にデビューしており、ロンドンでのデビューは1988年となる[2]。1997年からは、スウェーデンのクラシック音楽レーベルであるBISレコードの専属レコーディングアーティストとなっている[3]。2001年よりイギリス人ピアニストの キャスリン・ストットとピアノ・デュオを組み共演[4] 、BISレコードにてフレデリック・ディーリアス作品のレコーディングを行なった。2003年、2人はグラハム・フィトキンの「サーキット」を初演[5]。またクラリネット奏者のマイケル・コリンズとも長く共演を行なう[2]

小川はラン・シュイ指揮シンガポール交響楽団との共演によるアレクサンドル・チェレプニンの協奏曲をレコーディングしたことで知られる。武満徹とは関係が深く、2008年9月にはBBCワールドワイド(英国)のクラシック音楽番組「ビジョナリー」に出演し、武満の音楽を紹介した[6]。2011年にはクロード・ドビュッシー全曲集のレコーディングを完成させると共に、 モーツァルトの新盤をBISレコードで制作した。ドビュッシーの複数のディスクは武満の録音と同様、「グラモフォン」誌の編集者による特選盤に選出された[7]

菅野由弘藤倉大等の現代作曲家に定期的に作曲を委嘱、作品を初演している[8]。ロンドンのギルドホール音楽演劇学校[9]、東京の東京音楽大学[10]においては各々教授、客員教授として指導を行なっている。2011年3月の東日本大震災に対して、復興支援に向けた基金の活動に参加している。

受賞歴

編集

著作

編集
  • 小川典子 編『夢はピアノとともに』時事通信出版局、2008年2月。 
  • スーザン・トムズ著 小川典子訳 編『静けさの中から: ピアニストの四季』春秋社、2012年6月。 

脚注

編集
  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.503
  2. ^ a b c d Kennedy M, ed. "Ogawa, Noriko" in The Oxford Dictionary of Music, 2nd edn rev., Oxford University Press (accessed 9 December 2008)
  3. ^ Guildhall School of Music & Drama: Department of Keyboard Studies (accessed 20 January 2014)
  4. ^ Noriko Ogawa: Pianist: Full Biography (accessed 9 December 2008)
  5. ^ Ward D. High hopes for concerto premiere. Guardian (19 March 2003) (accessed 9 December 2008)
  6. ^ BBC World News: Visionaries (accessed 9 December 2008)
  7. ^ Noriko Ogawa: Pianist: Full Biography (accessed 20 January 2014)
  8. ^ Noriko Ogawa: Pianist: Short Biography (accessed 20 January 2014)
  9. ^ Guildhall School of Music & Drama: Department of Keyboard Studies (accessed 10 December 2008)
  10. ^ Tokyo College of Music: Faculty (accessed 18 January 2011)
  11. ^ Leeds International Pianoforte Competition: Previous Finalists (accessed 9 December 2008)

外部リンク

編集