対自核
『対自核』(原題:Look at Yourself)は、イギリスのバンド、ユーライア・ヒープが1971年に発表した3作目のスタジオ・アルバム。
『対自核』 | ||||
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ユーライア・ヒープ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1971年7月 ロンドン ランズダウン・スタジオ[2] | |||
ジャンル | ハードロック、ヘヴィメタル、プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
ブロンズ・レコード マーキュリー・レコード | |||
プロデュース | ジェリー・ブロン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ユーライア・ヒープ アルバム 年表 | ||||
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背景
編集前作『ソールズベリー』(1971年)制作後、ドラマーのキース・ベイカーがバンドを脱退し[6]、バンド初のアメリカ・ツアーには後任のイアン・クラーク(元クレシダ)が参加した[7]。そして、バンドは1971年の夏に本作をレコーディングし、プロデューサーのジェリー・ブロンは本作に関して「バンドが真の意味で強固な音楽的方向性を見出した時だった」と振り返っている[7]。
タイトル曲のエンディングでは、オシビサのメンバーのうち3人がパーカッションでゲスト参加した[8]。10分に及ぶ「七月の朝」は、バンドが当時温めていたCマイナーのメロディのアイディア3つを、1曲にまとめて作られた[9]。
反響
編集イギリスでは1971年11月13日付の全英アルバムチャートで39位となり、バンド初の全英チャート入りを果たした[4]。日本初回盤LP (YS-2649)は1972年3月10日に発売され、オリコンLPチャートでは19週トップ100入りして、最高5位を記録する大ヒットとなった[1]。
評価
編集本作のリリース当時、『レコード・ミラー』誌では「各メンバーの演奏は美しいが、誰一人としてやり過ぎてはおらず、その結果、ハーモニー・ロック界で最上のアルバムの一つとなった」と評された[11]。また、Donald A. Guariscoはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ユーライア・ヒープのアルバムの中でも、特に良質かつ一貫性のある作品の一つであり、1970年代のヘヴィメタルの中でも最高の瞬間である」と評している[12]。
Eduardo Rivadaviaは、Ultimate Classic Rockの企画「ユーライア・ヒープの楽曲トップ10」において、「七月の朝」を9位、「瞳に光る涙」を7位、「対自核」を1位に挙げている[13]。
収録曲
編集特記なき楽曲はケン・ヘンズレー作。
- 対自核 - "Look at Yourself" - 5:11
- 自由への道 - "I Wanna Be Free" - 4:01
- 七月の朝 - "July Morning" (David Byron, Ken Hensley) - 10:32
- 瞳に光る涙 - "Tears in My Eyes" - 5:01
- 悲嘆のかげり - "Shadows of Grief" (D. Byron, K. Hensley) - 8:39
- 当為 - "What Should Be Done" - 4:13
- ラヴ・マシーン - "Love Machine" (D. Byron, K. Hensley, Mick Box) - 3:42
1996年リマスターCDボーナス・トラック
編集- "Look at Yourself (single edit)"
- "What's Within My Heart"
2003年リマスターCDボーナス・トラック
編集- ホワッツ・ウィズン・マイ・ハート - "What's Within My Heart" - 5:24
- ホワイ(アウトテイク) - "Why (Look At Yourself Out-Take)" (D. Byron, K. Hensley, M. Box, Paul Newton) - 11:18
- 対自核(オルタネイト・シングル・ヴァージョン) - "Look at Yourself (Alternative Single Version)" - 3:19
- 瞳に光る涙(未発表エクステンデッド・ヴァージョン) - "Tears in My Eyes (Extended Version, Previously Unreleased)" - 5:38
- 当為(アウトテイク・オリジナル・スタジオ・ヴァージョン) - "What Should Be Done (Out-Take, Original Studio Version)" - 4:26
- 対自核(未発表BBCセッション) - "Look at Yourself (BBC Session, Previously Unreleased)" - 4:32
- 当為(未発表BBCセッション) - "What Should Be Done (BBC Session, Previously Unreleased)" - 3:26
カヴァー
編集- 対自核
- 七月の朝
- 西城秀樹 - 1980年7月18日に後楽園球場第3回コンサート「BIG GAME '80 HIDEKI」でカヴァー。『BIG GAME'80 HIDEKI』に収録。
- アクセル・ルディ・ペル - アルバム『マスカレード・ボール』(2000年)に収録[15]。
参加ミュージシャン
編集- デヴィッド・バイロン - リード・ボーカル
- ケン・ヘンズレー - オルガン、ピアノ、ギター、アコースティック・ギター、ボーカル
- ミック・ボックス - リードギター、アコースティック・ギター
- ポール・ニュートン - ベース
- イアン・クラーク - ドラムス、パーカッション
アディショナル・ミュージシャン
- Teddy Osei - パーカッション(on #1)
- Mac Tontoh - パーカッション(on #1)
- Loughty Lasisi Amao - パーカッション(on #1)
- マンフレッド・マン - モーグ・シンセサイザー(on #3)
脚注・出典
編集- ^ a b c 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.308
- ^ 2003年リマスターCD (CMRCD671)英文ブックレット内クレジット
- ^ norwegiancharts.com - Uriah Heep - Look At Yourself
- ^ a b URIAH HEEP | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ “Uriah Heep Chart History - The Billboard 200”. Billboard. 2022年2月22日閲覧。
- ^ “Uriah Heep the Story February 1970 - October 1970”. Uriah Heep Official Website. 2018年1月21日閲覧。
- ^ a b c “Uriah Heep the Story October 1970 - November 1971”. Uriah Heep Official Website. 2018年1月21日閲覧。
- ^ オリジナルLP (ILPS-9169)スリーヴ・ノート参照。2003年リマスターCD (CMRCD671)ライナーノーツにも転載されている。
- ^ “July Morning by Uriah Heep”. Songfacts. 2018年1月21日閲覧。
- ^ “Uriah Heep the Story February 1972 - February 1975”. Uriah Heep Official Website. 2018年1月21日閲覧。
- ^ 2003年リマスターCD (CMRCD671)ライナーノーツ(Dave Ling)
- ^ Guarisco, Donald A. “Look at Yourself - Uriah Heep”. AllMusic. 2018年1月21日閲覧。
- ^ Rivadavia, Eduardo. “Top 10 Uriah Heep Songs”. Ultimate Classic Rock. Loudwire Network. 2018年1月21日閲覧。
- ^ Rivadavia, Eduardo. “Heading for Tomorrow - Gamma Ray”. AllMusic. 2018年1月21日閲覧。
- ^ Axel Rudi Pell - The Masquerade Ball (CD, Album) at Discogs