寒の地獄温泉
寒の地獄温泉(かんのじごくおんせん)は九重連山の登山口、大分県玖珠郡九重町(旧国豊後国)にある温泉。九重九湯の1つである。九重・飯田高原観光協会が提唱する「くじゅう連山温泉郷」にも含まれる。
寒の地獄温泉 | |
---|---|
温泉情報 | |
所在地 | 大分県玖珠郡九重町 |
泉質 | 硫化水素泉 |
泉温(摂氏) | 14 °C |
湧出量 | 2,160リットル(毎分) |
泉質
編集概要
編集開湯は江戸時代末期の1849年[2]。九重連山の麓、標高1,100mから噴出する冷泉である[1]。
古くは「冷泉行進曲」という歌を歌いながら入ったという。混浴のため、水着や下着を着用する[1]。冷泉の隣にはストーブを焚いた暖房室が用意されており、冷泉と暖房室を往復するのが伝統の入浴法である[2]。
その温度から、後述するサウナの整備以前は冷泉の入浴は6月上旬~9月末までであった[1][3]。別室に冷泉を沸かした湯舟も用意されており、その隣でも小型の冷泉の湯船が用意されている[4]。
2017年7月1日に五右衛門風呂が暖房室に追加された[5]。現在は撤去済み。
冷泉は温泉ファンやサウナファンより「日本一の水風呂」と称されており[1][2]、通年利用やサウナの導入を求める声があった[2]。2023年7月に、使用されていなかった暖房室がセルフロウリュ可能の「暖の地獄サウナ」へと改築され、これに伴い年中冷泉に入浴できるようになった[1][2]。
温泉街
編集日本秘湯を守る会にも属する寒の地獄旅館が存在する。創業1928年[1][2]。山麓の一軒宿で温泉街は無いが、やまなみハイウェイ沿いの隣のバス停(くじゅう登山口)に「長者原ヘルスセンター」、逆側のバス停は「星生温泉」「牧の戸温泉」と一軒宿が続いている。いずれも九重連山から湧出する硫化水素泉である。
アクセス
編集別府・湯布院と阿蘇を結ぶやまなみハイウェイ(大分県道11号別府一の宮線)沿線の飯田高原にある一軒宿。宿の前に停留所があり、由布院駅や阿蘇駅からバスの便があるが、便数が少なく時間帯も片寄っている。
出典
編集- ^ a b c d e f g h i j “寒の地獄温泉に「暖の地獄サウナ」がオープン!その全貌を徹底紹介【大分】”. ニフティ温泉ニュース (2023年8月1日). 2024年1月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g 「九重町「寒の地獄」にサウナ「暖の地獄」 寒い季節も入浴しやすく、通年営業に変更」『大分合同新聞』2023年8月15日。2024年1月11日閲覧。
- ^ “10/1より足湯営業開始しました! | 大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」”. 大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」”. 大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “九重山の湧水が五右衛門風呂に! | 大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」”. 大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」. 2019年2月15日閲覧。