富士川義之
富士川 義之(ふじかわ よしゆき、1938年9月13日 - )は、日本の英文学者・文芸批評家、翻訳家。 東京大学名誉教授。
人物情報 | |
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生誕 |
1938年9月13日 日本岡山県 |
出身校 | 東京教育大学・東京大学 |
学問 | |
研究分野 | 文学(英文学) |
研究機関 | 東京大学 |
経歴
編集富士川英郎の長男として赴任先の岡山市で生まれる。東京教育大学文学部英文科を経て、1970年東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。國學院大學助教授、東京都立大学 (1949-2011)助教授・教授を経て、1990年より東京大学文学部英文科教授、人文社会系研究科教授を務める。1998年に定年退官、名誉教授。退任後は駒澤大学文学部教授、2009年に退職。1996年から1998年まで日本英文学会会長を務めた。
業績・研究内容
編集ポー、ナボコフ、ペイターなど、イギリス文学の耽美主義、幻想文学を専攻し、著訳書も多く出版、近代日本の作家論も執筆している。
受賞・栄典
編集家族・親族
編集著書
編集主な編著
編集翻訳
編集- 『デュラン・トマス』(G・S・フレイザー、研究社選書) 1970年
- 『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』(ウラジーミル・ナボコフ、講談社) 1970年。改訳(講談社文芸文庫) 1999年
- 『カミュ』(コナー・クルーズ・オブライエン、新潮社、現代の思想家) 1971年
- 『トゥンク アフロディテの反逆』(ロレンス・ダレル、筑摩書房) 1973年
- 『ヌンクァム アフロディテの反逆』(ロレンス・ダレル、筑摩書房) 1976年
- 『アッシャー家の崩壊 / 黒猫 ほか』(エドガー・アラン・ポー、集英社、世界文学全集) 1976年、新編1980年
- 新編『黒猫』(集英社文庫) 1992年 - 解説種村季弘
- 『断頭台への招待』(ウラジーミル・ナボコフ、集英社、世界の文学8) 1977年
- 他は出淵博訳『キング、クイーンそしてジャック』
- 『ドリアン・グレイの肖像 / 幸福な王子』(オスカー・ワイルド、講談社、世界文学全集63) 1978年
- 『ドリアン・グレイの肖像』改訳版(岩波文庫) 2019年9月
- 『童話集 幸福な王子 他八篇』改訳版(岩波文庫) 2020年5月
- 『オペラを読む』(ピーター・コンラッド、白水社、白水叢書) 1979年、新装版 2003年
- 『ベッドのなかで』(イアン・マッキューアン、加藤光也共訳、集英社) 1983年
- 『画家ヘンリー・ミラー』(ヘンリー・ミラー、福武書店) 1983年
- 『青白い炎』(ウラジーミル・ナボコフ、筑摩書房、筑摩世界文学大系81) 1984年、ちくま文庫 2003年、岩波文庫(改訳) 2014年
- 『名画とは何か』(ケネス・クラーク、白水社、アートコレクション) 1985年、ちくま学芸文庫 2015年
- 『ルネサンス』(ウォルター・ペイター、白水社) 1986年、新装版 1993年、白水Uブックス 2004年
- 『盗まれた手紙』(エドガー・アラン・ポー、国書刊行会、バベルの図書館) 1989年、新編 2012年
- 『血染めの部屋 大人のための幻想童話』(アンジェラ・カーター、筑摩書房) 1992年、ちくま文庫 1999年
- 『倒錯の偶像』(ブラム・ダイクストラ、訳者代表、パピルス) 1994年
- 『愛の癒し』(A・N・ウィルソン、集英社) 1994年
- 『マティス・ストーリーズ』(A・S・バイアット、集英社) 1995年
- 『シンデレラ あるいは母親の霊魂』(アンジェラ・カーター、兼武道子共訳、筑摩書房) 2000年
- 『ヴェネツィアの薔薇・ラスキンの愛の物語』(ミッシェル・ロヴリック, ミンマ・バーリア、集英社) 2002年
- 『対訳 ブラウニング詩集 イギリス詩人選(6)』(岩波文庫) 2005年
- 『ウォルター・ペイター全集』全3巻(ウォルター・ペイター、訳者代表、筑摩書房)
- 第1・2巻は2002年、第3巻は2008年
記念論集
編集- 『栴檀の光 富士川義之先生、久保内端郎先生退職記念論文集』(東雄一郎共編、金星堂) 2010年
参考記事
編集- 富士川義之略歴・研究業績目録『英米文学』(駒澤大学 2009年)
- 富士川義之 『ある文人学者の肖像 - 評伝・富士川英郎』(新書館 2014年) ISBN 978-4-403-21106-5
脚注
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