家原寺

大阪府堺市西区家原寺町にある行基宗の本山の寺院。以前は高野山真言宗別格本山。西国薬師四十九霊場第15番、おおさか十三仏霊場第3番、仏塔古寺十八尊第1番。

家原寺(えばらじ)は、大阪府堺市西区家原寺町にある行基宗大本山寺院山号は一乗山。本尊文殊菩薩。以前は高野山真言宗別格本山であった。地元では「智恵の文殊さん」として親しまれている。

家原寺

本堂
所在地 大阪府堺市西区家原寺町1丁8-20
位置 北緯34度32分14.9秒 東経135度28分28.8秒 / 北緯34.537472度 東経135.474667度 / 34.537472; 135.474667座標: 北緯34度32分14.9秒 東経135度28分28.8秒 / 北緯34.537472度 東経135.474667度 / 34.537472; 135.474667
山号 一乗山
院号 清涼院
宗旨 古義真言宗
宗派 行基宗
寺格 大本山
本尊 文殊菩薩
創建年 慶雲元年(704年
開山 行基
開基 聖武天皇(勅願)
正式名 一乗山清涼院家原寺
別称 智恵の文殊さん
ハンカチ寺
札所等 西国薬師四十九霊場第15番
おおさか十三仏霊場第3番
仏塔古寺十八尊第1番
和泉八十八ヶ所霊場第1番
文化財 絹本著色行基菩薩行状絵伝3幅(重要文化財
石造板碑(府指定有形文化財
家原寺境内(府の史跡
公式サイト 知恵文殊 家原寺
法人番号 7120105000703 ウィキデータを編集
家原寺の位置(大阪府内)
家原寺
家原寺 (大阪府)
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家原寺山門の金剛力士
ワシントンD.C.フリーア美術館所蔵。政府の廃仏毀釈政策が続く明治時代に村人が売却したと伝わる。鎌倉時代の作。)

歴史

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寺伝によると慶雲元年(704年)、行基が生家を寺に改めたのに始まるとされる[1]

叡尊寛元3年(1245年)に再興し、多くの塔頭を有したが、兵火などで衰退した。江戸時代には田安家が帰依して寺領の寄進がなされている。しかし、明治初年の廃仏毀釈で荒廃する。

1989年平成元年)に三重塔が再建された[2]

2018年平成30年)に高野山真言宗から独立し、行基宗を創設して本山となっている。

合格祈願の寺として、以前は祈願する際に本堂の壁に直接願い事を書き入れていた。そのために別名「落書き寺」と呼ばれていたが、現在は合格祈願をハンカチに書いて本堂の外壁に張り付ける形に変わったことから、別名「ハンカチ寺」と呼ばれている。

山門に安置されていた以前の仁王像は、明治時代の廃仏毀釈のなかで村人によってフランス人の美術商に売却されてしまった。現在はアメリカ合衆国首都ワシントンD.C.フリーア美術館に収蔵されている。

境内

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  • 本堂(文殊堂) - 慶安元年(1648年)再建。
  • 経堂
  • 宝物庫
  • 納骨堂
  • 開山堂
  • 行基菩薩誕生塚
  • 行基菩薩御影堂
  • 西弁財天
  • 鐘楼
  • 賓頭盧
  • 水かけ地蔵堂
  • 東弁財天堂
  • 薬師堂
  • ヤマモモの木 - 堺市指定保護樹。
  • 三重塔 - 1989年平成元年)再建。
  • 中院 - 本坊。
  • 蓮池
  • 北向地蔵堂
  • 翼舎
  • 不動堂
  • 南大門(仁王門) - 東大寺南大門のように仁王像が向かい合って立っている。

文化財

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重要文化財

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大阪府指定有形文化財

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  • 石造板碑

大阪府指定史跡

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  • 家原寺境内

前後の札所

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西国薬師四十九霊場
14 野中寺 - 15 家原寺 - 16 四天王寺
おおさか十三仏霊場
2 正圓寺 - 3 家原寺 - 4 四天王寺
仏塔古寺十八尊霊場
1 家原寺 - 2 叡福寺
和泉八十八ヶ所霊場
1 家原寺 - 2 塩穴寺

交通

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脚注

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  1. ^ 堺市史 第七巻 第一編 人物誌 第一章 黎明期 – 堺市立中央図書館/堺市史
  2. ^ 家原寺 – 仏塔古寺十八尊霊場会

外部リンク

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