宋 連玉(ソン・ヨノク/ソン・ヨンオク、송 련옥、1947年 - )は、大阪府生まれ[1]在日朝鮮人二世の歴史学者社会学者。専門は朝鮮近現代ジェンダー史。青山学院大学経営学部名誉教授[2]、日本軍「慰安婦」歴史館後援会共同代表[3]、文化センター・アリラン館長[4]

学歴

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同志社大学文学部文化学科教育学専攻、ソウル大学校文理大学国史学科を卒業し、大阪府枚方市教育委員会社会教育課朝鮮語講師を経て、韓国国立ソウル大学校大学院修士課程、大阪外国語大学大学院外国語研究科東アジア語学専攻(朝鮮語学)修士課程を修了する。文学修士(ソウル大学校)、語学・文化学修士(大阪外国語大学)[5]

職歴

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大阪府枚方市教育委員会社会教育課朝鮮語講師(特別職公務員)、高麗博物館理事 (NPO) 2002/11 - 2007/11、朝鮮奨学会学術論文審査委員 2004/04 - [6]

所属学会

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朝鮮史研究会、韓国歴史問題研究会、東アジア史学会、ジェンダー史学会、日本移民学会

研究テーマ

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在日朝鮮人女性の戦後史、20世紀の朝鮮半島におけるジェンダーとエスニシティ、戦争記憶の検証と平和概念の再構築

講演

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  • 「帝国のフェミニズム、植民地のフェミニズム」(2010年VAWW-NETジャパン総会シンポジウム)[1]
  • 「朝鮮植民地支配と朝鮮人女性―公娼制度・「慰安婦」制度から考える」(2010年VAWW-NETジャパン総会シンポジウム)[2]

主張

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日本は未だマジョリティ主導の「植民地主義」社会で、その社会差別構造の変革は在日朝鮮と日本人の連帯なしにはあり得ない。在日朝鮮人が様々な差別撤廃運動を行なってきたにもかかわらず、マイノリティとマジョリティとの断絶状態が継続される限り、社会構造は変革されない。

慰安婦問題

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朝鮮人女性は、朝鮮侵略と植民地支配の過程で、日本が植民者や軍隊とともにもちこんだ性暴力・性売買システムに巻き込まれた。朝鮮に日本式公娼制度が移植され、朝鮮人女性は日本軍「慰安婦」制度に動員された。植民地支配がなければ、多くの朝鮮人女性が日本の侵略戦争に動員されることはありえなかった[7]

『未来をひらく歴史』

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日本・中国・韓国の研究者らが編集した学校副教材未来をひらく歴史』の執筆者だが、下川正晴から批判されている。

著書・訳書

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単著

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編著

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訳書

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  • 『韓国の歴史―国定韓国高等学校歴史教科書』宋連玉・曺昌淳訳(明石書店、1997)ISBN 978-4750308791
  • 兪弘濬『私の文化遺産踏査記〈2〉山は川を越えられず』(法政大学出版局〈韓国の学術と文化〉、2000年)ISBN 978-4588080050
  •  金滋東『永遠なる臨時政府の少年:解放後の混乱と民主化の闘い』(大韓民国臨時政府の記憶・2)明石書店、2020年。ISBN 978-4-7503-4985-5


脚注

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  1. ^ "著者一覧"明石書店公式サイト
  2. ^ "学長室<名誉教授(青山キャンパス)."青山学院大学公式サイト. 2024年3月21日閲覧。
  3. ^ 日本軍「慰安婦」特集(8):ナヌムの家と関わって 池内靖子 (下)
  4. ^ "6/28 新館長に宋連玉青山学院大学名誉教授が就任いたしました."文化センター・アリランHP
  5. ^ "マイポータル(2011年8月12日最終更新)."リサーチマップ(科学技術振興機構). 2024年3月21日閲覧。
  6. ^ "教員紹介" 青山学院大学
  7. ^ "バウネット・ジャパン2010年セミナー"