安定調達比率
安定調達比率(あんていちょうたつひりつ、NSFR:Net stable funding ratio)は、バーゼルIIIに盛り込まれた銀行の流動性基準。
資金運用に必要な要調達額に対して、安定的な資金調達を規制するもの[1]
基準の定義
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- 安定調達比率(NSFR)
- 安定調達額(ASF:Available amount of stable funding)
- 所要安定調達額(RSF:Required amount of stable funding)
安定調達額(ASF)
編集安定調達額の構成要素 | 掛け目 |
---|---|
資本(TierI、TierII等) | 100% |
残存期間が1年以上の負債 | 100% |
個人・中小企業からの安定した預金 | 90% |
個人・中小企業からのその他の預金 | 80% |
非金融機関からのホールセール調達(満期の定めがない、または、残存期間1年未満) | 50% |
その他の負債および資本 | 0% |
所要安定調達額(RSF)
編集所要安定調達額の構成要素 | 掛け目 |
---|---|
現金、残存期間1年未満の証券・貸出(更新されない貸出しに限定) | 0% |
国債、政府保証債、国際機関債等 | 5% |
信用・流動性供与枠(未使用額) | 5% |
非金融機関発行の社債等(AA格以上) | 20% |
非金融機関発行の社債等(A-格~AA-格)、金、上場株式、事業法人向け貸出(残存期間1年未満) | 50% |
高品質の貸出(リスクウェイトが35%か、それより低い1年超の残存期間を有する抵当権付き住宅ローンやその他の貸出) | 65% |
個人向け貸出(残存期間1年未満) | 85% |
その他の資産 | 100% |
出典
編集関連項目
編集- 流動性カバレッジ比率(LCR)
- バーゼル銀行監督委員会
- バーゼルIII