宇宙空間工業
地球外部の交通や経済・植民・戦争活動の総称
宇宙空間工業(うちゅうくうかんこうぎょう、英語: Space Industry)は、地球の範囲を超える宇宙空間の中で使うモノ、またそれを製造する工業・搬運する産業のことを指す[1][2]。
定義
編集広義的には、宇宙や地球外空間における全ての経済活・植民・戦争活動、およびそれに関連する全てのサービスや企業が「宇宙産業」に含まれている[3]。企業だけでは無く、国や政府機関が宇宙対応の製品やサービスを開発・提供し、公的部門と民間部門が協力して宇宙用のハードウェアを製造することも含まれている。すでに打ち上げロケットや人工衛星を修理・保存することも、宇宙旅行も含まれるのが普通である。そのため、宇宙空間工業というのは極めて長い付加価値チェーンで構成され、単一の工業生産ではない。
冷戦の時代には、衛星にかかわる産業がとくに重視されていたため、衛星工業( Satellite Industry)と「宇宙産業」が同じ意味で扱うことが多かった[4]。また、将来的には第二産業の航空宇宙産業だけでなく、宇宙間で行うさまざまな第三産業や、宇宙の中に使う日用品・武器も含まれるため、2020年代以降は宇宙ビジネス(Space Business)という言葉が使われ始めている[5]。
脚注
編集- ^ Joan Lisa Bromberg (October 2000). NASA and the Space Industry. JHU Press. p. 1. ISBN 978-0-8018-6532-9 10 June 2011閲覧。
- ^ Kai-Uwe Schrogl (2 August 2010). Yearbook on Space Policy 2008/2009: Setting New Trends. Springer. p. 49. ISBN 978-3-7091-0317-3 10 June 2011閲覧。
- ^ Joan Lisa Bromberg (October 2000). NASA and the Space Industry. JHU Press. p. 13. ISBN 978-0-8018-6532-9 10 June 2011閲覧。
- ^ Dimitrios Buhalis; Carlos Costa (2006). Tourism business frontiers: consumers, products and industry. Butterworth-Heinemann. p. 160. ISBN 978-0-7506-6377-9 10 June 2011閲覧。
- ^ Claire Jolly; Gohar Razi; Organisation for Economic Co-operation and Development (2007). The space economy at a glance: 2007. OECD Publishing. p. 13. ISBN 978-92-64-03109-8 10 June 2011閲覧。