宇宙科学小説シリーズ
宇宙科学小説シリーズ(うちゅうかがくしょうせつシリーズ)は、東京元々社より出版されたSF小説の叢書。発行は東京元々社だが、発売は東京ライフ社。判型は19cm×13cm。
元々社が刊行していた最新科学小説全集のうち未刊だった6点を、宇宙科学小説シリーズと銘打ち、配本したもの[1]。しかし『宇宙恐怖物語』『時間と空間との冒険』の2冊を刊行したのみに終わった。
刊行リスト
編集- 『宇宙恐怖物語』(Science Fiction Terror Tales、コンクリン編、下島連訳)1957年10月刊行
- 「空間の決闘」(Arena (1944)、フレデリック・ブラウン)
- 「フライ」(Flies (1953)、アイザック・アシモフ)
- 「顕微鏡的巨人」(The Microscopic Giants (1936)、 ポール・エルンスト)
- 「外来者」(Imposter (1953)、フィリップ・K・ディック)
- 「彼等」(They (1941)、ロバート・ハインライン)
- 「プロット」(Prott (1953)、マーガレット・クレアー)
- 「悪夢の兄弟」(Nightmare Brother (1953)、アラン・ナース)
- 「冥王星へのパイプ・ライン」(Pipeline to Pluto (1945)、マレー・ラインスター)
- 「ひる」(The Leech (1952)、ロバート・シェクレイ)
- 「もう一つの就任式」(The Other Inauguration (1953)、アンソニー・バウチャー)
- 「失われた記憶」(Lost Memory (1952)、ピーター・フィリップス)
- 「記念碑」(Memorial (1946)、セオドール・スタージャン)
- 『時間と空間との冒険』(Adventure in the Time and Space、マッコーマス編、佐藤俊彦訳)1957年12月刊行
- 「回転する道路」(The Roads Most Roll (1940)、ロバート・A・ハインライン)
- 「ピラミッドの内部で」(Within the Pyramid (1937)、R・デゥウィット・ミラー)
- 「鎖」(The Link (1942)、クリーヴ・カートミル)
- 「重い遊星」(Heavy Planet (1939)、リー・グレゴア)
- 「夜が来る」(Nightfall (1941)、アイザック・アシモフ)
- 「イヴのいないアダム」(Adam and No Eve (1941)、アルフレッド・ベスター)
- 「自惚れロボット」(The Proud Robot (1943)、ルイス・パジェット)
- 『宇宙製造者』(ヴァン・ヴォーグト、国松文雄訳)【未刊】
- 『混沌と戦う人々』(The Chaos Fighters (1955)、ウイリアムス、吉田隆訳)【未刊】
- 『虚無Aの世界』(ヴァン・ヴォーグト、間野英雄訳)【未刊】
- 『天界の王』(ハミルトン、木川正男訳)【未刊】
脚注
編集- ^ 『時間と空間との冒険』(1957年、東京元々社、宇宙科学小説シリーズ)巻末 刊行予定より