宇佐見りん
日本の女性小説家
宇佐見 りん(うさみ りん、1999年5月16日[2] - )は、日本の小説家。静岡県沼津市[2]生まれ、神奈川県育ち[3]。
宇佐見 りん (うさみ りん) | |
---|---|
誕生 |
1999年5月16日(25歳) 日本・静岡県沼津市 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
教育 | 学士 |
活動期間 | 2019年 - |
ジャンル | 小説 |
代表作 | 『推し、燃ゆ』(2020年) |
主な受賞歴 |
文藝賞(2019年) 三島由紀夫賞(2020年) 芥川龍之介賞(2021年) |
デビュー作 | 「かか」(2019年) |
ウィキポータル 文学 |
経歴
2019年、「かか」で文藝賞を受賞してデビュー[4]。2020年、同作を単行本化した『かか』で第33回三島由紀夫賞を最年少で受賞[5]。
2021年、「推し、燃ゆ」で第164回芥川龍之介賞受賞[2][6]。綿矢りさ、金原ひとみに次ぐ、史上3番目の若さでの受賞となった[7]。
著書
単行本
- 『かか』(2019年11月、河出書房新社、ISBN 978-4-309-02845-3 / 2022年4月、河出文庫、ISBN 978-4-309-41880-3) - イラスト:Little Thunder[9]
- 「かか」(『文藝』2019年冬季号)
- 「三十一日」(文庫版のみ、書き下ろし)
- 『推し、燃ゆ』(2020年9月、河出書房新社、ISBN 978-4-309-02916-0 / 2023年7月、河出文庫、978-4-309-41978-7) - イラスト:ダイスケリチャード[10]
- 「推し、燃ゆ」(『文藝』2020年秋季号)
- 『くるまの娘』(2022年5月、河出書房新社)
- 「くるまの娘」(『文藝』2022年春季号)
共著・アンソロジー
- 『パンデミック日記』(「新潮」編集部編、2021年6月、新潮社)
- 初出:『新潮』2021年3月号「創る人52人の「2020コロナ禍」日記リレー」
- 『ベスト・エッセイ2021』(日本文藝家協会編、2021年8月、光村図書出版)
- 「旅の病」 - 『すばる』2020年2月号
- 『ベスト・エッセイ2022』(日本文藝家協会編、2022年8月、光村図書出版)
- 「犬の建前」 - 『文學界』2021年3月号
- 『私の身体を生きる』(西加奈子ほか、2024年5月、文藝春秋)
- 「トイレとハムレット」 - 『文學界』2023年10月号
単行本未収録作品
エッセイ
- 「顔パックの悲しみ」[11] - 『群像』2020年10月号
- 「読書日録」 - 『すばる』2021年4月号 - 2021年6月号
- 「熊野紀行 動物としての皮膚呼吸」 - 『文藝』2022年夏季号
- 「もうひとつの世界」 - 『新潮』2023年1月号
- 「年女と年男の読書日記」 - 『小説新潮』2023年1月号
- 「坂本さんへ、12人からの手紙 なにものかへの回帰」 - 『芸術新潮』2023年5月号
- 「地べたと天のあいだに」 - 『ユリイカ』2023年11月号
- 「あの日のABC」 - 『文藝』2024年夏季号
対談
- 「受賞記念対談 村田沙耶香×宇佐見りん 進化する〝母と娘〞の物語」[1] - 『文藝』2019年冬季号
- 「第56回文藝賞受賞作『かか』『改良』単行本発売記念対談 宇佐見りん×遠野遥 受賞のとき何してた? デビューとは? ともに20代の受賞者ふたりによる、本音炸裂トーク!」[12]
- 「加藤シゲアキ『オルタネート』刊行記念対談 加藤シゲアキ×宇佐見りん 結局、描きたいのは「人間」でした。」[13] - 『波』2021年1月号
- 「宇佐見りん×遠野遥 文藝賞受賞して、その後どうよ?」[14] - 『文藝』2021年春季号
- 「作家は「小説の奴隷」になれるか…宇佐見りん・村田沙耶香、芥川賞受賞対談」[15] - 『読売新聞』2021年2月2日
- 「対談 小説は全てを受け入れる 金原ひとみ+宇佐見りん」 - 『新潮』2021年8月号
- 「対談 小説の始まりはどこ? 朝吹真理子 宇佐見りん」[16] - 『新潮』2021年9月号
- 「中上紀×宇佐見りん 響き合う「こもり」の文学」 - 『文藝』2022年夏季号
- 「芥川賞と私たち 高瀬隼子×李琴峰×宇佐見りん」 - 『文藝春秋』2023年4月号
- 「田中慎弥×宇佐見りん 足搔きながら言葉を紡ぐ」[17] - 『すばる』2023年9月号
- 「特別対談 山田詠美×宇佐見りん 人間のややこしい部分をこそ、言葉に」 - 『文藝』2023年冬季号
メディア出演
- 王様のブランチ
- Live News イット!(2021年1月29日、フジテレビ)
- news zero(2021年2月10日、日本テレビ)
- NHKニュースおはよう日本(2021年2月20日 / 2022年6月22日、NHK)
- タイプライターズ〜物書きの世界〜(2021年2月27日、フジテレビ)
- 世界一受けたい授業(2021年3月27日、日本テレビ)
- SWITCHインタビュー 達人達「吉田都×宇佐見りん」(2021年6月19日、NHK Eテレ)[18]
脚注
出典
- ^ a b “第56回文藝賞受賞記念対談 村田沙耶香×宇佐見りん 中上健次を愛読し熊野へーー母と娘という普遍的なテーマに新たな視線を注ぐ20歳の才器”. 河出書房新社 (2019年11月15日). 2024年5月19日閲覧。
- ^ a b c “第164回芥川賞 宇佐見りんさん『推し、燃ゆ』の受賞が決まる”. 文春オンライン (文藝春秋). (2021年1月20日) 2020年1月23日閲覧。
- ^ “かか :宇佐見 りん|河出書房新社”. 河出書房新社 (河出書房新社) 2020年1月23日閲覧。
- ^ 『文藝』2019年冬号、河出書房新社
- ^ “第33回三島賞・山本賞が決定 宇佐見りん『かか』、早見和真『ザ・ロイヤルファミリー』が受賞”. Book Bang (新潮社). (2020年9月18日) 2020年1月23日閲覧。
- ^ “第164回芥川賞に宇佐見りんさん「推し、燃ゆ」、直木賞は西條奈加さん「心淋し川」”. 好書好日 (2021年2月10日). 2021年2月17日閲覧。
- ^ “芥川賞の宇佐見りんさん、3番目の若さで受賞 「小説が背骨、全力で書く」”. 産経ニュース (産業経済新聞社). (2020年1月20日) 2021年1月23日閲覧。
- ^ “野間文芸新人賞”. Book Bang (講談社). (2020年11月2日) 2020年1月23日閲覧。
- ^ "Little Thunder / Book Cover" (Press release). Agence LE MONDE. 2021年1月21日閲覧。
- ^ 宇佐見りん『推し、燃ゆ』『かか』 [@rinrin_usami] (2020年8月28日). "『推し、燃ゆ』単行本の刷り出しが出てきました!". X(旧Twitter)より2021年1月21日閲覧。
- ^ “『群像』エッセイ集 | 顔パックの悲しみ/宇佐見りん”. tree. 2024年8月3日閲覧。
- ^ “第56回文藝賞受賞作『かか』『改良』単行本発売記念対談 宇佐見りん×遠野遥 受賞のとき何してた? デビューとは? ともに20代の受賞者ふたりによる、本音炸裂トーク!|Web河出”. web河出 (2019年11月25日). 2024年1月14日閲覧。
- ^ 波 対談 加藤シゲアキ × 宇佐見りん | 新潮社の電子書籍
- ^ 文藝賞同期、ふたりとも芥川賞作家に! 文藝賞受賞して、その後どうよ? 宇佐見りん/遠野遥対談|Web河出
- ^ “作家は「小説の奴隷」になれるか…宇佐見りん・村田沙耶香、芥川賞受賞対談”. 読売新聞. (2021年2月2日) 2024年8月3日閲覧。
- ^ “立ち読み:新潮 2021年9月号 [対談]小説の始まりはどこ?/朝吹真理子 宇佐見りん”. 新潮社. 2024年3月31日閲覧。
- ^ “『流れる島と海の怪物』刊行記念対談 田中慎弥×宇佐見りん「足搔きながら言葉を紡ぐ」”. 集英社 文芸ステーション. 2023年12月10日閲覧。
- ^ “吉田都×宇佐見りん”. NHK (2021年6月19日). 2021年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月25日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 宇佐見りん (@rinrin_usami) - X(旧Twitter)
- 「推し」が炎上したら。新しい人間関係の可能性示した小説『推し、燃ゆ』- ハフポストによるインタビュー
- 新・芥川賞作家の宇佐見りんはデビューのときなにを綴ったか 第56回文藝賞「受賞の言葉」