子ノ神古墳 (沼津市)
静岡県沼津市にある古墳
子ノ神古墳(ねのかみこふん)は、静岡県沼津市の愛鷹山南麓の尾根上に位置する前方後円墳である[3]。1970年(昭和45年)2月19日に沼津市の史跡に指定された[4]。
子ノ神古墳 | |
---|---|
所在地 | 沼津市西沢田字子ノ神674-1[1] |
位置 | 北緯35度7分27.49秒 東経138度50分59.47秒 / 北緯35.1243028度 東経138.8498528度座標: 北緯35度7分27.49秒 東経138度50分59.47秒 / 北緯35.1243028度 東経138.8498528度 |
形状 | 前方後円墳 |
規模 |
|
地図 |
概要
編集1999年(平成11年)、沼津市の遺跡発掘調査により周溝が確認され、周溝幅は約12メートルと推定、長塚古墳 (沼津市)と同規模であることがわかった[1]。しかし出土遺物は土師器壺の胴部破片1点だけであり[1]、年代特定には至っていない。 前方部に子ノ神神社が建立されている。子ノ神古墳の敷地内説明看板には「石室の一部が発見された」という記述があるが[5]、1999年の地下レーダー探査では石室は確認されていない[6]。
規模
編集出土品
編集内部主体の構造と副葬品については未調査であるため不明である。埴輪および葺石などの外部施設はない[7]。1999年のトレンチ調査時に周溝内の覆土から土師器壺の胴部破片1点を出土[1][8]。
現地情報
編集所在地
交通アクセス
- 東名高速道路沼津ICから15分[9]
関連施設
- 沼津市文化財センター(沼津市志下) - 子ノ神古墳出土品等を保管。
周辺
- 長塚古墳 (沼津市) - 静岡県指定史跡
- 高尾山古墳
子ノ神神社
編集子ノ神神社 | |
---|---|
所在地 | 西沢田字子ノ神673番地[10] |
主祭神 | 大国主命[10] |
創建 | 不明[10] |
別名 | 子ノ神社[10] |
例祭 | 10月17日[10] |
古墳の中に位置する神社。祭神は大和朝廷に「珠流河国造」(するがのくにのみやつこ)として派遣された物部堅石命(もののべのかたいしのみこと)であることと[11]、古墳を祀るために作られたことが推測されている[10]。社有地は785平方メートル[10]。
歴史
編集創立年及び経緯については不明[注釈 2]。1947年(昭和21年)に宗教法人となり、その時に神社の建物自体と土地を無償で譲り受ける[10]。1905年(明治38年)当時神主であった野秋儀平の手により、御料局から払い下げられ、神社として保安されるようになる[10]。1964年(昭和39年)10月に社殿を再建している[10]。
氏神
編集祀っている氏神は以下の通り[10]。
- 中沢田
- 道尾 - 明治以降
- 西沢田 - 明治以降
建物
編集構成される建物は以下の通り[10]。
- 本殿
- 幣殿
- 拝殿
- 手水舎
- 鳥居
古墳の風景
編集-
子ノ神古墳の後円部分
-
静岡県沼津市の子ノ神古墳の様子
-
子ノ神古墳の後円部周囲の様子
-
子ノ神神社石灯篭
注釈
編集出典
編集- ^ a b c d 静岡県教育委員会 2001, p. 142.
- ^ a b 静岡県教育委員会 2001, p. 152.
- ^ 静岡県教育委員会 2001, p. 143.
- ^ 沼津市指定文化財等一覧表(pdf)、2017年6月4日閲覧。
- ^ 沼津市指定史跡 子ノ神古墳 (敷地内説明看板). 子ノ神古墳: 沼津市教育委員会. 1995.
- ^ 沼津市教育委員会 2005, p. 148.
- ^ 静岡県 1990, p. 621.
- ^ 静岡県教育委員会 2001, p. 150.
- ^ “子ノ神古墳”. ふじのくに文化資源データベース. 2017年6月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『全国の教育百年史』全国の教育百年史編纂委員会、1979年1月25日、249頁。
- ^ 金岡コミュニティ推進委員会金岡地区有識者会議 編『金岡の宝50選』金岡コミュニティ推進委員会金岡地区有識者会議、2014年10月、9頁。
参考文献
編集外部リンク
編集- 子ノ神古墳(ねのかみこふん) - 沼津市(地方公共団体)
- ウィキメディア・コモンズには、子ノ神古墳 (沼津市)に関するカテゴリがあります。