姫島 (大分県)
姫島(ひめしま)は、大分県北東部の国東半島沖に浮かぶ島。島全体が国東半島よりも北に位置しており大分県の最北部となっている[1]。一島一村であり、全島で東国東郡姫島村を形成する。2022年1月1日時点で人口1,725人[2]。
姫島 | |
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姫島の空中写真。2015年撮影の4枚を合成作成。 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。 | |
所在地 | 日本(大分県東国東郡姫島村) |
所在海域 | 瀬戸内海 |
座標 | 北緯33度43分26秒 東経131度38分49秒 / 北緯33.72389度 東経131.64694度 |
面積 | 6.79 km² |
海岸線長 | 13.7 km |
最高標高 | 266.6 m |
最高峰 | 矢筈岳 |
プロジェクト 地形 |
歴史
編集『古事記』の国産み神話でイザナギとイザナミが12番目に産んだ島とされる女島(ひめじま)とされる(「天一根」の名もある)[3]。『日本書紀』では意富加羅国の王子の都怒我阿羅斯等が白い石から生まれた姫と結婚しようとしたが、姫はこの島に逃れて比売語曽の神となったとされ島名の由来になっている[3]。
地理
編集国東半島の北約6km、瀬戸内海の西部、周防灘と伊予灘との境界に位置する。最高峰の矢筈岳(標高266.6m)を中央に、西に達磨山(標高105.0m)、東に焼野岳(標高132.0m)、東端に柱ケ岳(45.0m)等が連なり、南北が約4kmであるのに対して東西が約7kmと、東西に細長い島である。
矢筈岳と達磨山の間のくびれた平地部に、北浦、西浦、南浦、松原といった中心集落が形成されており、その南岸には姫島港が位置する。また、北岸にはクルマエビの大規模な養殖場がある。
地質
編集第四紀更新世前 - 中期の堆積岩類を基盤とし、約30 - 20万年前の大海、矢筈岳、金、稲積、城山、達磨山、浮洲の7つの火山(これらを総称して姫島火山群と呼ぶ)の噴火活動によって形成された島である[4]。
島北東部の観音崎には、この噴火活動で形成された黒曜石が露出した断崖がある。黒曜石の露頭は日本では珍しく、「姫島の黒曜石産地」として2007年(平成19年)7月26日に国の天然記念物に指定されている。
また、西部のス鼻海岸で産出する藍鉄鉱、及び、東部の大海海岸で見られる地層褶曲が大分県の天然記念物に指定されている[5]。
気候
編集瀬戸内海式気候に属し、年間を通じて温暖で、降水量が少ない。
- 年間平均気温 - 17.5℃
- 最高月平均気温 - 27.3℃
- 最低月平均気温 - 7.6℃
- 降水日数 - 126日
- 年間降水量 - 1,107mm[6]
生物
編集交通
編集港湾
編集- 姫島港
道路
編集- 大分県道606号西浦姫島港線 - 西浦、姫島港を経て姫島を東西に横断する路線。
- 大分県道683号北浦姫島港線 - 北浦から姫島港まで、姫島の中心地区を南北に縦断する路線。
姫島を舞台・題材とした作品
編集脚注
編集- ^ 環境庁. “第3回自然環境保全基礎調査 植生調査報告書(大分県)”. 環境省自然環境局生物多様性センター. p. 5. 2024年9月2日閲覧。
- ^ 令和4年版大分県統計年鑑 1 土地および気象 5 島しょ(主なもの) (Microsoft Excelの.xls) 大分県
- ^ a b “おおいた姫島ジオパーク”. 姫島村. 2021年11月3日閲覧。
- ^ 5万分の1地質図幅「姫島」-縄文人御用達の黒曜岩(黒曜石)の島-
- ^ 大分県内の県指定文化財一覧 (PDF) 大分県
- ^ 国土交通省『UJIターン支援サイト』/ふるさとサーチ 大分県姫島村
- ^ メレ山メレ子『ときめき昆虫学』 イースト・プレス、2014年、8-12頁。
- ^ 交通アクセス 姫島村
- ^ 浅見光彦シリーズ「姫島殺人事件」 TBS
関連項目
編集- おおいた姫島ジオパーク
- 姫島七不思議 - 伝承のある7つの場所
- 日本の地理
- 日本の島の一覧
外部リンク
編集- 大分県・姫島村
- 姫島 おおいたの島めぐり 大分県離島振興協議会